行政書士の長岡です。専門用語などを300文字程度で解説してAIと対決してみるシリーズ、第4回戦は「外国人労働者」について。
今回のお題(AIへの指示)
#外国人労働者とは
外国人労働者について説明する
##要件
・文字数は全体で300文字程度で
・行政書士として説明する
・高校生でも理解できるように
わたくしの説明
日本には約180万人の外国人労働者がいます(*1)。厚生労働省の資料(*2)によると、コロナ禍などの影響を受けながらも、着実に増加しているようです。
内訳としては、「永住者」や「日本人の配偶者等」など身分に基づく資格の人が最も多く、全体の32.7%を占めています。そして、「技術・人文知識・国際業務」を中心に専門的・技術的分野の人が26.3%、日本の技能を学ぶ「技能実習」生が18.8%です。また、日本の大学等に通う「留学」生も14.2%と、一定の存在感を示しています。
身分系の人は日本人と同じように就労できますが、専門分野の人は資格に応じた業務しか担当できません。また、留学生は就労時間の制限があるなど、雇用する側にも正しい理解が求められます。
(314文字)
*1 2022年10月末現在
*2 「外国人雇用状況」の届出状況まとめ
今回は文字数が厳しかったですね。自分の中では「300文字プラスマイナス30(誤差1割)」を目指しているので、*印を外に出すなどして強引に収めてみました。
本当は技能実習の注意点についてもう少し説明したいところでしたが、このへんは別の記事で。あと、労働者の中には「経営・管理」も含まれている点にも触れたかったところです(たぶん削って正解)。
AI(Bard)の説明
わたくしの感想(Bard)
最初の一文は、私の説明に抜けているポイントでしたね。最後の一文は余計な気もします。あと、「介護」の説明は言葉足らずではないでしょうか(介護福祉士について触れないと)。
AI(ChatGPT)の説明
わたくしの感想(ChatGPT)
やはり「外国人労働者とは」から始めていますね。というより、ここを落としていた私がダメなんですけれども。
細かい突っ込みどころはたくさんありますが、日本の労働法が適用(日本人労働者と同様)という部分を押さえているので、ちょっと負けた気がします。
まとめ
AIにも同じテーマの解説を作ってもらって、自分の解説に足りない部分を足していくのは有効なやり方だと感じました。最初から作ってもらう方法が主流になっていくのかもしれませんが、それだと自分の説明能力が衰えそうで恐いです。これがオールド・タイプということなのか……
アンケートのお願い
Twitter(X)でアンケートをとりますので、ご協力いただけるとさいわいです。
おまけ(AIによる添削)
あなたは行政書士です。
高校生に向けて「外国人労働者」について説明した「本文」を読んで、次の2点を提案してください。
・不適切な部分
・改善案
##本文
(略)
Bard
そもそも「高校生向け」という指示が良くない気がしてきました。ここでは「義務教育を修了していれば理解できる」というレベルに設定したいだけで、高校生向けのメッセージとかはまったく考えておりません。
連載を続けていくのであれば、このあたりも課題になりますね。
ChatGPT
たしかに「身分に基づく資格」は難しいかもしれませんが、改善案の「永住者や日本人の配偶者」は私の説明の中にも入っているんですよね……。統計情報の改善案についても、行政書士としては「永住権」という言葉をつかうのは避けたいところです。あと、具体的な数値は私も書いていますよ、しっかり。
おまけのまとめ
今回は添削が期待外れだった気がします。やはり指示の出し方に改善の余地ありですね……。
(毎回言っている