長野 翔太

半導体メーカーでの営業・企画、台湾駐在を経て、今はコンサルティングファームに。 製造業…

長野 翔太

半導体メーカーでの営業・企画、台湾駐在を経て、今はコンサルティングファームに。 製造業の海外展開や商品を創り出すための組織論に関心があります。中小企業診断士

マガジン

  • アジア事業再考 powerd by oriri.

    • 15本

    経営コンサルタントが「アジア」という視点で感じ、考えたことを発信します。 このマガジンは主に、oririのメンバーが執筆しています。 oririは株式会社コーポレイトディレクション(CDI)内カンパニー。企業の経営が「らしく、あたらしく」変わっていくことを支援しています。

最近の記事

♯14_海外現地からの警鐘(アラーム)

アジア事業には、日本では想像できない様々な問題がつきまとう。勝手知った日本市場と比べるとアジア市場はよほど複雑怪奇である。 顧客面では、現地企業とビジネスをしつつ、その上流、下流に垣間見える欧米大手企業の意向に目を光らせる難しさがある。競合企業を見ると、大手から中小まで行動理念も意思決定スピードも日本企業とは大いに異なる。日本市場とは異なる様相であり、100%理解をすることなどそもそも不可能なようにも思えるほどだ。  しかし一方で、我々は「分かったような気」になってしまう

    • #9 「日本企業は技術力が高く、海外ではハイエンド市場でこそ存在感を発揮できる」は本当か?

       アジアを含む海外市場においては、日本で当たり前の「思い込み」が邪魔をして、正しい市場の姿を見る事ができないことが多々ある。今回は、我々に既に身に付いてしまっている「思い込み=レンズ」について考えてみたい。言い換えると視界を狭めてしまう縛りのようなものだ。  さて、印象的なニュースの紹介から始めたい。2019年4月にパナソニック社は中国・北東アジア社(CNA)を設立した。部門間の壁を取り払い、家電事業と電材事業を融合させた「中国発の新しいビジネスモデル」を早急に作り上げる、

      • #7_「アジア」だからこその経営課題とは何か?

        このマガジンにおいて我々は「アジア」という言葉を使い、「アジア戦略」の姿を論じている。企業のアジアでの戦略を考えるにあたっては、日本とも欧米とも異なるアジアならではの課題に対する取り組みが重要だと感じている。 戦略とは、「比較」「対比」することに他ならない。企業が日本とも欧米とも異なるアジアならではの課題を認識せず、一緒くたに考えているとすれば、アジアでの戦いには黄信号が灯る。 では、アジアならではの課題とは何か?まず1つ目。市場を「日本ではなくアジア」と考えるとどうだろ

        • #3_アジア事業の再成長のため「変化」をポジティブに捉える

          日本企業において、アジア事業に携わる方々が感じている「停滞」とは具体的にどのようなものか、を確認してみたい。我々がクライアント企業と相対する中で、以下のような現場レベルでの「停滞」に直面しているケースは非常に多い。   ・売上や営業利益が著しく悪い訳ではないが、この先成長する見通しもない ・毎年新しい数値計画は作るが、うまくいかない(そもそも現場がその計画を信じられていない) ・目先の売上や利益の話に終始し、中長期的な議論がなされない つまり、停滞は感じているにも関わらず、

        ♯14_海外現地からの警鐘(アラーム)

        マガジン

        • アジア事業再考 powerd by oriri.
          15本