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【飯山】「禅と表現 行ったり来たり」1日目

7月3日。梅雨の時期にも関わらず、快晴。
思わず「夏だなー」とつぶやいてしまうような素晴らしい天気の中、
NAGANO ORGANIC AIR飯山地域のメインイベント、「禅と表現 行ったり来たり」ワークショップ初日を迎えました。

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「表現活動を行なっている人なら誰でもOK」という、間口が広いのか狭いのかよくわからない(笑)応募条件に集まってくださった参加者が9人。
そこにファシリテーターの柴幸男さんを加えた計10人が、これから禅と表現とを行ったり来たりしながら自分自身と向き合っていく仲間ということになります。

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まずは、ファシリテーターの柴幸男さんから自己紹介と、今回の企画についての説明を受けました。

その後は2グループに分かれてお互い自己紹介をしていきます。
自分の普段の活動について、なぜ今回参加しようと思ったのかなどを順番に話していきました。

ここで参加者の皆さんの表現ジャンルをざっとご紹介しておくと、
「小説、水墨画家、書道、フルート演奏、俳優、イラスト、カリギュラフィ、茶道」
バラエティ豊かな皆さんです。
ワークショップと言えば同じジャンルの人同士で集まって学び合うのがスタンダードかと思うのですが、
ここでは様子が違います。
普段なら交流することない人同士の会話。たくさんの「へえ〜!」が生まれているのが印象的でした。
柴さんも「普段やっている演劇ワークショップと全然違って面白い」と笑顔。

お互いについての理解を深めたところで、
1日目の目玉、禅体験をするために正受庵へ出発です。

到着後、
まずは横山禅師から仏教について、禅宗について教わります。

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現代の私たちにとって仏教とは、詳しくはわからないけどなんとなく側にあるもの。(もちろん個人差はありますが)
横山禅師のお話によってその輪郭が少しずつはっきりしてきます。

1時間みっちり教わった後は、いよいよ座禅体験へ。
座禅の組み方、座禅堂への入り方のレクチャーを受け、実際に座禅を組みます。

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ここでの体験は一人一人全く違うものであるはずなので言葉にするのは避けますが、
この体験もそれぞれ、今後の表現に生かされていくことでしょう。

その後は、小菅住職から今回の企画の本題、公案についてのお話を伺います。

(公案とは?ー禅の修行の一種で、老師から修行僧に対して与えられる問い。有名なものに、「隻手の音声」(両手を打つと音が出るが、片手ではどんな音が出るか)や「狗子仏性」(犬にも仏性があるか)などがある。)

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お話しを聞いているところから、もうすでに修行は始まっています。
というのも、公案から自分なりに答えを見つけるというこの修行は、全く個人で行われなければなりません。
全く相談してはいけないのです。
小菅住職のお話をどう解釈するのか、どう感じたのか、
これらが全て10月の作品発表の材料となります。
わかったこと、よくわからなかったこと、全てを自分一人の胸に抱えて、なちゅらへと戻りました。

あんなに多くの体験をしたにも関わらず、全く感想を言い合わない。
本当に不思議なワークショップだな、と思いつつ(笑)、この日は解散しました。
皆さんは一体何を持ち帰ったのでしょう。
言葉にはしなくとも、手応えを感じていることが互いの表情から感じ取れた、ような気がした1日目でした。

2日目に続きます。
(文責:加藤亜弓)


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