【BOCプロバイダーnote】食べることがとても好きだ。
こんにちは、BOCプロバイダーの林と申します。看護師です。 私は食べることが大好きです。食べることを楽しみながら、「食べる」周辺の情報をお伝えしたいと思って勉強しています。
「食べる」の周辺情報
1.食欲ってなに?
食欲(しょくよく)とは、空腹(くうふく)として感じられる食物を食べる願望で、睡眠欲、性欲と並ぶ人間の三大欲求の一つです。
全ての高等生物に存在し、新陳代謝を維持する必要なエネルギーを取り入れるために重要な欲求です。「食欲が存在しない」ことは生命の危機に直結します。 消化管、脂肪組織および脳の相互作用により調節されています。
2.口の働き
『食べる』『呼吸する』『話す』『表情をつくる』が4大機能です。
〜食べるために必要なもの〜
①歯がきちんと揃っていること(唾液分泌も重要)
②認識→肩→腕→手→指の連動
③唇をしっかり閉じられること。喉、首などの筋力を使い、呼吸コントロールも必要
~口の4大機能を鍛える~
食べること、呼吸をすることの部分→『パ』『タ』『カ』『ラ』体操で唇と舌を鍛えます 。
『パ』・唇を閉じて食べこぼさないようにする
『タ』・食べ物を押し潰す、飲み込む動作に必要
『カ』・喉の奥に力を入れて喉を閉めて食道へスムーズに送り込む機能を鍛える
『ラ』・舌を丸める動きで喉の奥に運ぶ動作に必要
話すこと、表情をつくることの部分→あいうえお体操を大きな口で5秒keep (3セット)。 表情筋を鍛えコミュニケーションを図るツールとなります。
唾液とは?
食べる・話すといった口の機能にも大きく影響するため、唾液が減ると口の中だけでなく体のさまざまな機能に悪影響を及ぼします。
~唾液の働き~
1. 食べ物を飲み込みやすくする
唾液は、食べ物を湿らせて飲み込みやすくしてくれます。唾液にはムチンというたんぱく質が含まれているため粘性があり、食べ物が塊になりやすく、嚥下がスムーズになります。
2. 味を感じやすくする
舌の上には「味蕾(みらい)」という味を感じる器官があり、味物質が唾液に溶けて味蕾で味として感じます。そのため、唾液が十分に分泌されていないと、味を感じにくくなります。
3. 消化酵素としての働きをする(消化作用)
唾液の中には、「アミラーゼ」という消化酵素が含まれています。アミラーゼには、デンプンを分解して吸収をスムーズにする働きがあります。
4. 細菌の働きを抑制する(殺菌作用)
唾液には口の中の細菌の働きを抑制して、病気を防ぐ働きがあります。口の中に存在する、虫歯・歯周病の原因細菌はもちろん、外から入ってくるウイルスなどの働きを抑える効果も期待できます。
5. 再石灰化を促進する(再石灰化作用)
細菌が作り出した酸によってエナメル質の成分が溶け出します(脱灰)。でも、唾液に含まれるミネラルがそれを修復し、元の状態に戻してくれます(再石灰化)。
6. 酸性に傾いた口内環境を中和する(緩衝作用)
食事をすると口の中が酸性に傾いて、歯の脱灰が起こりやすくなりますが、唾液によって酸が中和されることで脱灰を防ぐことができます。
7. 口の中を清潔にする働き(自浄作用)
唾液には、食べカスなどの口の中に残った汚れを洗い流す働きがあります。十分に唾液が分泌されていれば、口の中が清潔に維持されます。
唾液分泌を促進するためには ストレスなどの唾液が減る要因を取り除くことも必要になります。何よりもよく噛んで食べることで唾液の分泌が促進されます。 噛み応えのある食品をメニューに取り入れたり、キシリトールガムを噛むといったことも有効です。
また、歯が抜けたままになっていたり、虫歯や歯周病により痛みや噛み合わせに不調があると、咀嚼が行いにくく噛む回数も減ってしまいます。 唾液の分泌量を維持するためにも、口の中の健康を維持することが大切です。
参考:はじめよう!やってみよう!口腔ケア(http://www.kokucare.jp/)