【レシピ】肉団子と卵白とリコッタで作るシチリアのスッシェッドゥ
ひもとけば、9世紀にシチリアを占領したアラブ人たちの料理だとか。
なぜ興味を惹かれたかというと、イタリア郷土料理にしては、手がかかりすぎているから。だって、肉団子を揚げて、ブロードで煮て、そこに卵黄とリコッタを作り、泡立てた卵白と混ぜて、肉団子に被せてオーブンに入れるんですから。
スッシェッドゥという名前は、soffiare (=息を吹きかける)から出たsoffiello (=スフレ)という意味。
これはかなり高度な料理ですが、もっと単純な形としてパレルモの近くには四角く切った茹で肉に、ブロードと溶き卵を合わせたものを入れた、つまりかき卵汁を合わせた形があるとか。
今回ご紹介するのはメッシーナの料理。
しかし泡立てた卵を合わせるためには、泡立器が必要です。実は持っているんですよ私。写真がそれ。でも使ったことはありません。
もう一つ、ルネサンス期のバチカン厨房のイラストの中に、ホイップクリームを作っているものがあります。中央の料理人の手にあるのは、確かに泡立器。
イタリア料理は知れば知るほど、奥深さが分かります。
スシェッドゥ
Susceddu
スシェッドゥ
ここから先は
604字
/
12画像
西欧の神話にはオリーヴ、月桂樹、アーモンド、小麦などがシンボルとして描かれていて、どんなストーリーがあるのか。
リゾットの歴史と地方性やニョッキはどこから来たのか。
そして過去に書いたエッセイなどを掲載します。
イタリア食の万華鏡 〜皿の向こうに何が見えた?〜
¥1,000 / 月
長本和子がマニアックなイタリアの食文化について色々お話しするページです。 料理の作り方とレシピ、その背景。イタリアのホテル学校の教…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?