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やや黄色い熱をおびた旅人 原田宗典

自分が、原田宗典さんのことをなんとなくアートディレクターのように思っている節があることに気づく。原研哉さんと高校時代からの親友という予備知識がそうさせるのか、とにかく読んでいるときにストーリーの中に概念を探している。黄色い熱とは黄熱病のことであり、作家が前世紀の終わり頃に紛争地帯やピースメーカーのエリートを訪ねるルポルタージュ。当時の原田さんが今の自分より若いことに気づき、しばし愕然とする。自分のやれることをやるしかないとはわかりつつ。

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