「戦う覚悟」を考えてみた。

終戦記念日なので、麻生さんの「戦う覚悟」を、自分なりに考えてみました。

まず最初に、自分の中に否定的な感情があったので、肯定的な意見の動画を参考に見ることにし、知識や考え方の幅を広げてから、自分の考えをまとめることにしました。

〈参考動画〉
【戦う覚悟】麻生氏発言に…「自衛隊だけでは戦えない」国民の覚悟は“声援”?イラク派遣&PKOの壮絶現場…橋下徹דヒゲの隊長”佐藤正久議員|NewsBAR橋下
https://www.youtube.com/watch?v=X0JXkzMbawc&t=5s

今の世論を想像すると、おそらく

子ども=「戦争したくない」
若者=「戦争したくない」
大人=「戦争したくない」
高齢者=「戦争したくない」

だと思うんです。

でも、政治家は

「戦争したくないというと、攻め込まれるかもしれないので、『戦争はしますよ』と言ってください。自衛隊の現場は甘くないです。平和維持活動でも本当に弾が飛んでくるんです。せめて、代表して戦ってる人には声援を送ってください、支持してください。それが(国民が応援するのが)『国民の、戦う覚悟』です。それを持って欲しい」と発言しています。(←動画の中で、橋下さんの質問に自民党佐藤議員はこんなような事を答えています。10:00頃〜)

もし、そういう「兵士を応援する世論」になった場合、歴史に学ぶとしたら、おそらく社会は

「戦争になっても応援しないという人は、日本人としてどうなの?」

となると思います。(というか、この動画見ただけでもちょっとそう思ってしまう)

そして、それは危機感が高まるほど

「戦争したくないと言う人間は自分勝手な非国民。」

となって、好戦的な方向に言論も統一される。

こうして、戦争をまだしていないのにも関わらず、世論は先に82年前の開戦時の状況に戻る。

この、疑心暗鬼になり判断力が狂った状況では、正常な判断が出来なくなり、戦争という手段ありきでの方法論をしているうちに、武力抑止のつもりがどんどんアクションが大きくなり、ついに一線を超えてしまって、後戻りできない戦争になだれ込む。

橋下さんは、動画の中で一般市民に前線に行けと言ってるわけではないと言っています。

しかし、開戦当初はもちろん軍人だけでしょうが、戦争が始まると一般市民も巻き込まれるのは歴史に学べます。というか、今もウクライナとロシアの戦争で、世界中の人が目の当たりにしていると思います。

太平洋戦争は、4年間続きました。

太平洋戦争での日本の死者は、1977年に厚生省社会・援護局が挙げた数字では、37年7月以降の日本の戦没者は、軍人、軍属、准軍属合わせて約230万人、外地の一般邦人死者数約30万人、内地での戦災死亡者約50万人、合わせて約310万人となっているそうです。

ウクライナとロシアの戦争では、2023年4月時点でロシア側の死傷者は3万5500~4万3000人、ウクライナ側の戦死者1万5500~1万7500人(2022年2月24日ロシア侵攻)。

日本の政治家が、「戦争」という言葉を口にしだした今、僕たち大人は想像できる未来に立ち止まって、そこで見える光景をイメージしながら、きちんとこの発言を考える必要があるのではないでしょうか。

世論が好戦ムードになる前に、武力抑止に頼らずに、あらゆるドメインで考えた、ロジカルで、エビデンスベースの安全保障の議論を。

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