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094:懐疑的SNS広告塔

・広告業で営業をしていると、例えば「SNSを活用して販促活動をしていきましょう」などという文句を発することがある。
・仕事なので、仕方なくそういったSNS施策を企画・実行するが、いつもしょうもないなと思っている。

・SNSとは本来、社会的なつながりを提供するサービスではなかったのか。
・本質は交流だろう。広告の道具として使うのは、いかがなものだろうか。

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・自分の仕事の一部を少し細分化すると、広告業界の中ではSP業というような、セールスプロモーションと呼ばれる領域を生業に営業活動をしている。
・有り体に言うと、世の中の主に消費財を取り扱っている企業の商品販売促進の支援をしている。事業会社のやっている「〇〇キャンペーン」みたいなものの裏側にいるような存在だ。

・その営業活動においては、したり顔をしながら「SNSの重要性」とやらを顧客に説く時間もある。
・クッソしょうもね〜〜〜〜と思いながらいつも話しているが、それっぽいことを話すとなぜか不思議と食いついてくる。

・確かに今の時代、消費者の生活の中で「SNSを扱う」というのは一般的な行動となっているので、広告塔という点においてSNSの数字が影響力を測る指標になり得るというのはわかる。
・わかるのだが、自分はオタク特有の原理主義者であるので、本来はインターネット上で交流するためのものだったのにな…と寂しさを覚えることも多い。

・「御社の商品のLTVを上げるために、UGCを生成しやすいコンテンツとしてSNSを活用していきましょう。」
・「CPMの数値を低くしていろいろな人にリーチさせるために、このようなところにターゲットを置いてこんな施策と一緒に広告を回していきます。」
・自分は何を言っとるのだ。

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・そもそも「マーケティング」という概念に懐疑的なのである。
・良い商品は、何もしなくても売れる。
・何もしなかったら売れないものを売るためにマーケティング戦略を考える必要があり、営業をかけなければならない。
・そんなめんどくさいこと考えるなら、良い商品を作れよ。

・広告業は虚業だ。
・本来は事業会社自身で考えるところに、余計な口を挟む存在。それが広告会社である。

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