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182:ZINEとはなんなのか?同人誌との違いを見ながら調べてみました!

・先日友人と一緒に作業をしていたら、これに出てみないか?というお誘いを受けた。

・ZINEの即売会?のようなものらしい。とりあえず申し込んでみた。

・ところでZINEとは何なのだろう。以前別の人からもZINEに注目しているという話を聞いたことがある。

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・意味としては自分の現状の活動範囲の視点からいうと、一次創作の同人誌のようなものらしい。
・同人誌というか、自主制作本的なもの。とりあえず自分の今まで作ってきたものは出せそうだ。

159:書籍販売告知|『Terra Nova|復職後の、世界。』
072:書籍販売告知|『社会の歩き方|休職』

・せっかくなのでこれらは持っていきつつ、このnoteに根差した何かを作ろうとも思っている。
・余力があればという弱気な姿勢ではあるが。

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・上述の出版書籍に関して、今まで自分は「一次創作の同人誌」と思いながら制作活動に励んできた。
・では、同人誌とZINEの違いとは何なのだろうか。

・まずはZINEには二次創作は含まないという点で同人誌とは違うものではある。
・がそれ以上に、そもそも発展してきた背景が全く異なるため、それぞれ違うカルチャーを醸成しているようだ。

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・ZINEの起源はアメリカ。1930年代。当時のSFファン達がコミュニティ内で非営利の出版物を自主制作し、SF映画や雑誌などの感想などを掲載して交換し合っていた「FanZine(ファン雑誌)」であるという説が濃厚。
・同人誌の起源は日本。1874年、森有礼が創刊した「明六雑誌」が先駆けとされている。

・ZINEはその後、アメリカでアンダーグラウンドカルチャーや反体制的なメッセージを自主制作を用いて伝える手段としての発展を遂げてきた側面を持ちつつも、起源から大きくは逸れず、コミュニティ間の結束を強めるコミュニケーションツールのひとつとして用いられるような形で文化が醸成されていった。
・一方同人誌は、1970年代くらいから始まったコミケとアニメ文化流行のクロスセルにより、二次創作の刊行物を指すイメージが強まっていった。

・現代においてはそれぞれの立場によって言葉から受ける印象は異なるだろうが、あえて定義するのであれば、自主制作という大枠の概念の下に、各個人の主義・信条に基づく一次創作物であればZINE、二次創作物であれば同人誌、という風潮であるように感じる。

・その定義にあてはめるのであれば、自分の制作したものはZINEの方が意味合いとしては近い。
・ある程度売りに出す場のことを考えて、手に取ってもらいやすいと思われる形にしているが、既刊たちの根底にある思想としてはこのnoteで毎日書いている社会不適合的エッセイ「鬱備忘録」があり、「鬱備忘録」を生み出す思考の源泉には現代の資本主義社会に対する諦念がある。

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・とは言え調べを進めていくと、本来の意味としてはそこまで違いがないようだ。

・同人誌というのは「同人(同好の士)が資金を出して、自ら執筆・編集・発行を行う雑誌のこと」を指しており、Wikipediaにも類義語としてFanZineが挙げられている。
・さらに言うと同人誌の先駆けとされている「明六雑誌」も、創刊した森有礼は、アメリカから帰国した翌年にこれを刊行する機関を創設していた。
・その理念としては「西欧のように知識人たちが集って親交と学識を深めつつ、民衆を啓蒙するため」といったもの。

・厳密には異なるかもしれないが、FanZineという文化を生み出すに至ったアメリカの国民性をヒントとして、同人誌の先駆けとなる明六雑誌が創刊されたように感じた。

・同じような概念から違う文化としての発展を遂げていき、でも同じようなところに着地している。
・おもしろ。

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・おそらくそれぞれ、異なる属性の人たちがコミュニティを醸成しているのだろう。
・ZINEを作る人、求める人はどのような人がいるのだろうか。その楽しみを携えつつ、10月12日(土)にはZINE PARK渋谷に赴こうと思う。

・社会不適合ファンコミュニティを作るか…。


・本記事は、下記より得た情報を引用しております。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
今、再注目される「ZINE」とは?起源と魅力、PR・販促としての活用例

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