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104:“何者か”になる方法

・以前、大成するためにはとにかく時間を注いで試行回数を増やすしか道はない、といったことを綴った。

・何事かを成すためには上述の通りだと思い、日々創作活動に励んでいる。
・のだがそもそも、そうやって時間・情熱を注ぎたくなることに出会うことこそがまずは必要であり、最も重要だ。

・今回はそれに関して、偉人たちの言葉・生活の様子を借りて綴る。
・普段出しているような鬱備忘録の中で綴っている、まだ何も成していない自分の悶々とした言葉よりも、よっぽど説得力があるだろうから。

***

スティーブ・ジョブズ

・かの有名な米スタンフォード大学2005年の卒業式でのスピーチ。

私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、その日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。

「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳|日経新聞

あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従って生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。

「ハングリーであれ。愚か者であれ」 ジョブズ氏スピーチ全訳|日経新聞

・限られた時間の中で生きていることを自覚し、今日が最後の日だとしてもやるであろうことをやる。

・生きる上で、まず上記の内容は大前提となる。
・そのうえで、2人の作家の生活を紹介する。

高橋留美子

・『うる星やつら』『らんま1/2』『犬夜叉』などの生み出す作品すべてヒット作な漫画家・高橋留美子先生の、1日のタイムスケジュール。

作画期間で言うと、

午前中~ キャラのペン入れ7~8枚
12:00~ 昼食や家事
16:00~ 読書や家事
19:00~ 夕食や家事
21:00~ 作画スタート
翌日
9:00~ 一旦終了、就寝
12:00~ 昼食や家事
16:00~ 作画スタート
19:00~ 休憩・夕食
20:00~ 作画再開
翌日
9:00~ 終了
が多いですね。

高橋

高橋留美子情報|X

・高橋留美子先生の年譜の抜粋。

1978年 - 『週刊少年サンデー』にて「勝手なやつら」でデビュー、同誌にて「うる星やつら」の連載を開始(1987年まで)。
1980年 - 『ビッグコミックスピリッツ』にて「めぞん一刻」の連載を開始(1987年まで)。
1987年 - 『週刊少年サンデー』にて「らんま1/2」の連載を開始(1996年まで)。
1995年 - 単行本世界累計1億部突破。
1996年 - 『週刊少年サンデー』にて「犬夜叉」の連載を開始(2008年まで)。
2009年 - 『週刊少年サンデー』にて「境界のRINNE」の連載を開始(2017年まで)。
2017年 - 単行本世界累計2億部突破。
2019年 - 『週刊少年サンデー』にて「MAO」の連載を開始。

高橋留美子|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

・連載が終了してから次の作品を出すまでの期間がかなり短い。
・上記は年でしか載っていないが、長くて2年と空いたことはなかったはずだ。
・これだけのヒット作を何本も生み出していたら、お金に困ることなどはないだろうに。

・そんな高橋留美子先生へのインタビュー漫画。

・漫画が本当に好きであることがわかる。
・漫画以上に楽しいことなどない、という思考があるから、漫画を描き続けているのだろう。

中山七里

・『さよならドビュッシー』などで有名な職業作家・中山七里先生。
・の、睡眠時間。

――会社員時代、残業は多くなかったのですか。そこまで読んだり観たりする時間はあったのでしょうか。

中山:残業150~160時間かな。「24時間働けますよ」っていう時代でしたからね。どこの会社でも残業は当たり前。自分で勝手に土日も出勤していましたから。土日に出勤して、ある程度終えたらまた本を読んで映画観てっていう。その頃も睡眠時間は1日2~3時間だったんじゃないかな。

――ええー、どうやって生きてるんですか。

中山:今でもだいたい、睡眠時間は2時間ですよ。まあ、会社員時代のほうが溜めて寝るっていうのができましたけれど、今はその余裕はないです。

作家の読書道 第223回:中山七里さん|WEB本の雑誌

・2時間だった。
・ちなみに今年で63歳とかのはずだ。

・職業作家として大成している中山七里先生の睡眠時間が2時間なのだ。
・何も成し遂げておらず、体力的には確実にまだあるであろう20代の自分が、休んでいる暇などあるはずもない。

***

・「やりたいことなんてない」とよく人々は口にするが、自分だってやりたいことが何かなんてわからなかった。
・本当に何年も苦悩し続け、いろいろなことを試し、多分これかな、と思うものをようやく見つけることができた。

・もしかしたら今やっている創作活動なども、実は違うかもしれない。
・それでも、今は回り道かどうかもわからないこの恐怖におびえながら、これがやりたいことだったと、正解だったという直感を信じ、勇気を持って時間を注ぐしかない。

・「やりたいことがあって良いよな」などと、軽々しく口にしないでくれ。
・「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろうか」と、まずは鏡の前で毎日自分に問い続けることから始めろ。

・死ぬ間際に「まぁなんとなく良い人生だったかなぁ」などとは絶対に思いたくない。

***

・なお今回紹介したものは、自分が参考にしているもののごく一部に過ぎない。
・また、自分の考えの正当性を確認し納得するために見ているだけであって、これらを起点に頑張ろうと思ったわけでもない。

・説得力はあれど、格言・名言などでやる気になっているうちは、まだまだ何も成し得ることはできないだろう。

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