何のためにメモをとるのか
前回の話と少しかぶるところがありますが、何のためにメモを残すのかを考えてみました。
まず、私が意識してメモを残し始めたのはiPhoneを持ち始めた時期に近いと思いますし、そういう人が多いと思います。
理由は、PCの前にずっといなくてもメモが取れる。それがPCの前に帰ってきたときに確認できる
これが大きかったのだと思います。
いつでも、どこでもメモが取れて(スマートフォン)、見返しやすい、加工しやすい(PC)で確認できる
ただ、当時の記憶ではiPhoneの標準メモに確かにメモをとったものが消えていたという経験から
デジタルのメモは取りやすいけど、簡単に消えちゃう
というのに気づき、その後Evernoteを使い始めたと思います。
もう10年も使っているんですね
ただ、この10年で使い方やツールに対する考え方も大きく変わりました。
まず、何のためにメモをとっているのか
それは、仕事で気づいたことを次回に活かす。つまり未来の自分が得をする(損しない)ためにです
そこでメモの内容で分類すると
①メモをとった時点で2次利用をすることが確定しているメモ
②メモをとった時点では2次利用できるかは不確定なメモ
に分けられます。
看護教員として①のメモは出欠の確認のメモや国家試験対策として、模試をいつ注文したや、値段はどれぐらいだった。授業を準備するときにどれぐらいの時期から始めたらギリギリにならなかったか。
これらのメモは確実に未来の自分が見ます。
②のメモは読書をしていて気づいたこと、学生からの質問、授業に使えるかも知れないと思いついたメモなど
これらは、メモをとった時点では2次利用できるかは不明ですが、メモをとった時の自分は何か琴線に触れたこと
この②のメモは前回も書いていますが、放っておくと死蔵してしまいますので、定期的に見直す仕組みが必要です
さて、ではどのようなサービスにメモを任せればいいのか
よく、サービスが終わってしまったらせっかくの自分のアイデアが…
と考えるものです(かつての、私はそうでした。なので定期的にEvernoteを離れてみたり、また戻ったりを繰り返していました)
で、ここで考えるべきことは
そもそも10年以上続くサービスに何を残すのか(そんなサービスは一握りですが)
教員として働いていて1つの授業を5年以上することの方が少ないです。(学校によりますが、担当教科が変わることの方が多い)
5年も同じ授業をしていれば、ある程度は精選されているので、そこまで過去のメモを読み返す必要はない。つまり、テキストベースのサービスに固執する必要は、実はあまりない。
というのが結論です。
また、 年に1回程度見返すかもしれない情報はgoogleで出てくる情報(年末調整の書き方)または、googleでは出てこない個人的な情報(子供の家庭訪問用の地図など)はフォルダにいれておけばなんとかなる(つまり、この個人的なメモこそテキストベースでサービスに影響されないようにPCに大事に置いておくべきメモ)
つまり、とりあえずスキャンしたPDFとメモやアイデアは一元管理しないほうが妥当(前回も言いましたが、検索ノイズが高くなるため)
何かに使うかもしれないアイデアはGoodnotes5でとりあえず書き留めるのはOKだが、古いページは下に埋もれてしまうのでアイデアが死蔵されてしまいやすい。
また、リンクをつける(scrapbox)のはセレンディプティ的には面白いが、自動でアイデアが育つことはほぼない。
マンダラアートやマインドマップなど、アイデアメモを見ながら考える作業(アイデアが育つような仕組み)が必要になる。
俯瞰してアイデアを見るにはカードビューで見れるか、複数のウィンドウを同時に何枚も表示できる仕組みがいる(ここらへんが、前回とかぶる部分です)
手書きノートをテキストに打ち直し昇華する作業は2次利用を考えるのであればしておくべき手間
できれば、打ち直したテキストの近くに図示したメモや書き殴りのメモを格納できる仕組みがあれば尚良い(その時の温度が蘇る)
つまり、ツールはObsidianでもEvernoteでもなんでも良い。とりあえずメモをオフラインで書き留めることがGoodnotes5でできているので、あとはオンラインでどの機器からでも見返すことができれば2次利用はできる(Goodnotes5がテキスト入力もやりやすいツールなら、それでOKなんですが。現時点では、手書きしやすけど、といった感触です)
という考えになりました。
有名youtuberがNotionがいいよ、Obsidoanがいいよと言うと
靡いて、使い始めては
「思っていたのと違う。なんか、よくわからない」
となる前に
何のためにメモをとるのか。どう利用するのかを1時間でもいいので考えてみる
あとは、そこまでの学習コストを払うべきかと言うのも大事
手間がかかりすぎるものは、結局は使わなくなりやすい
私は、10年のキャリアがあるEvernoteに戻ろうと思っています。
ただ、前のアカウントから不要なデータを断捨離する時間的なコストを考えると
新しくアカウントをとって、古いアカウントを倉庫のようにして、必要なものだけとってくるのもありかも知れません
この映画の主人公のように、足るを知ると言うのも物質的なものに限らず情報も精査していく時代になってきているのかも知れません。
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