お役目ー神様のキャスティング

3日前から歩道の草取りを始めた。
家の前からビーチに向かう歩道の雑草が伸び放題になってる。
車社会のロサンゼルスでも、毎日歩く人がいるので、
12年前から借りてから、頼まれた訳でもないのに、ずっと掃除している。
この作業を「勝手に公共事業団」と名付けた。

早起きしても、ここしばらくは日本の東京の都知事選が気になって、
起きてすぐにYouTubeやXをチェックするのだけど、
この間、歩道を見たら、そのあまりのジャングルぶりに驚き、
朝、日差しが強くならない時間に少しずつ掃除することにした。

雑草を抜きながら、それでも頭の中が都知事選で、
応援している同じ苗字の立候補者のことを考える。
彼は何がしたいんだろう?
国政には出ないかもな。
どうして、あんなにブレずにいられるんだろう?

そんなことを思いながら、思い出したのが亡父の言葉だった。

「誰かがやらんにゃいけんことで、自分ができることならすぐやれ」

その一番のお手本が、ゴミ拾いだった。

瀬戸内海の島で生まれ育った父は、泳ぐのが得意で、
その頃はきれいだった実家の前の海や、
小学校の教師だった父が勤める学校のプールや、
本家のある祝島の海などで、一緒によく泳いだ。

海に行った時、父が最初にするのが砂浜のゴミ拾いだ。
みんながすぐに海に飛び込んでいく姿に目もくれず、
一人でさっさとゴミ拾いを始める。

「ほら、見てみい。きれいになったじゃろ?」
得意そうな満面の笑顔。
そして、安心したかのように、波打ち際に歩いていく。
儀式のような父のゴミ拾いの時間。

ゴミ拾いといえば、メジャーリーグの大谷選手もよく話題になる。
父が生きていたら、きっと得意げに
「ほら、大谷もゴミ拾いよるじゃろ?」と言うに違いない。

そう言えば、石丸伸二氏を「政治界の大谷翔平」と言ってた人がいたなあ。
都知事選まで10日を切った今、
石丸伸二氏の街宣に集まる「東京を動かそう」の熱は、
アメリカに大谷選手を見に来る日本人とはまた違った社会現象になっていると、もう言ってもいいだろう。

流石にここまでくると、情報操作していたマスメディアも無視するわけにはいかず、露出も増え、比例して、石丸アンチの批判や声がネット上を賑わせるようになった。

昨日は、そのネガティブキャンペーンをうっかり読み入ってしまい、
何とも言えない暗い、気持ちの悪い気分になっていた。
選挙に伴う魑魅魍魎のエネルギー、何かが大きく動く時には、
不安や危険や、不穏な空気もやってくる。

ちょっと昔になるが、社会党の土井たか子さんが社会党の党首になった時の
フィーバーぶりに、土井さん自身がその熱狂を「怖かった」と本音を漏らした。「おたかさん」と呼ばれ、社会党の初の女性党首になったおたかさんにインタビューしたのは、ロサンゼルスで活躍していたあるジャーナリスト。
社会現象は、本人の意図とは違うところで、竜巻のように大きくなっていく。その怖さを、ネガティブな言葉の中に感じて、これを石丸伸二氏はどうハンドルしてるのだろうかと、昨日はしばらく心配になったのは事実。

(ボクシングの井上尚弥の東京ドームでの一ラウンドのダウンみたいな!)

時代が大きく動いている。

個人的にも、いろんなことが毎日のように起こる中、
石丸伸二氏が台風の目となり、その渦がどんどん大きくなっていくのを、
日本の外から毎日、ドキドキしながら見守っている。

ここから、一人一人の意識が変わっていく。
選挙が終わったら終わりにはしないでほしい。
いや、終わりにしない東京、日本であってほしい。

大谷選手や石丸伸二氏と同じように、きっと神様は私たちにもお役目をくれてる。

今という時代、遂に落ちてくとこまで落ちた日本という国が、
やっと沼の底に足がついて、これから浮上するのか?

神様の、この時代のキャスティングが面白い。
大谷選手や石丸伸二氏と同じように、きっと神様は私たちにもお役目をくれてる。

雑感だが、とりあえず、書き留めておきたかった。




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