見出し画像

「晴れの日も雨の日も」#51 人と比べない

幸せはいつも自分の心が決める
相田みつをさんの言葉だ。名言だと思う。座右の銘のひとつだ。
周りに煩わされることなく自分の心の声に正直でありたい。しかし、この単純なことが実は難しい。

私は向上心はたぶん強い方で、ここまでの人生それなりに頑張ってきたと言えるだろう。それは会社の中で偉くなるかどうか、ということではない。自分と言う人間が、一流の男になること、一級の人物になること、社会や世の中の役に立つこと、そういうことを目指してきた。
しかし、その過程で、私はいつも自分と人を比べ、ここはあの人の方が優れている、とか、いやこれはオレの方がスゴイだろうとか、そんなことばかり思ってきた。

考えようによってはそういうエネルギーがあったからこそ、ここまで来れたとも言えるのだが、最近すぐ「~の方が」と考えてしまう自分が少々イヤになってきた。
オレはオレでいいではないか。
あの人の方が幸せだなどと比べる必要がどこにあるのか。
比べてもそうなれるわけでもないのに。

確かに人と比べた方が自分の足りないところやその足りなさ加減がはっきりする感じがある。そこを克服したり強化するという意味ではその方が近道かもしれない。

しかし、そうやってガツガツガリガリ頑張って、自分は本当に幸せになったのか。

もちろん、得たものもたくさんある。が、結局いつも自己評価ばっかりしていて、やっていることそのものや やっている過程を楽しむという観点が欠けている気がする。
それはあまり豊かな生き方ではないなあ、と思うようになってきた。

私の最近の知人に、自分の住む世界をきちんと自分で決めて、その中を上手にメンテしながら、無理せず、つきあいたい人とだけつきあう生き方をしている人がいる。この知人は自分の生き方と人の生き方を比べたりしない。それでは生き方のスケールが小さいとか大きいとか考えない。「私はこれでいい」と得心している。私がこれまで生きてきた世界とは対極に住む人だ。ある意味人生の達人なのかもしれない。

が、長年の習慣で「頑張る」ということが骨の髄まで染みこんでいる私には、こういう生き方は到底できない。また、ここで「その人の方がオレより幸せだ」などと比べる必要もない。私は私のやり方で生きていけばよい。
ただ、還暦を過ぎ、第2の人生に入ろうとする今、もう少しゆったりユルク構えて、「今を楽しむ」という方向に少しギアチェンジしたいと思う。
かのビル・ゲイツも言っている。「自分のことを、この世の誰とも比べてはいけない。それは自分自身を侮辱する行為だ」。「~の方が」という窮屈な生き方からいい加減卒業したいと思う。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井 克之仕事のご連絡・その他ご相談等はこちらに→nagairb21@jcom.zaq.ne.jp

<予告>
#52 誠意
#53 コミュニケーション・クリエイター
#54 どないやねん
#55 Facebookってどうなってんの?
#56  懺悔


(続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?