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「晴れの日も雨の日も」#82 京都トレイルは不発だったが。 

#76でご紹介したとおり、先日ながいファミリーは立山ツアーを敢行した。

0.序章

類まれなる絶景の中、大変素敵な山登りツアーだったのだが、細君は途中で体力不足を感じる場面もあり、少々悔しい思いを心中に抱いていた。そしてその思いが高じて、ツアー解散時には山登り練習宣言が飛び出し、子供たちを驚かせていた。

こうなるとこれを全面的にバックアップするのはこの世でたった一人の夫であるワタクシの使命である。

実は私も山登りにハマりつつあり、学生時代を過ごした懐かしい京都を取り囲む山々を巡る「京都トレイル」にいずれ挑戦してみたいと思っていたところだ。おそるおそる細君をお誘いしてみると二つ返事で「行く」とのお答えが返ってきた。


マジか。
ホンマに行くんか。
大丈夫か。

「夫婦二人」なんて何年もないぞ。
途中で喧嘩になったらどないすんねん。


多少の懸念もなくはないが、夫婦二人で山登りにチャレンジすることを応援する子供たちの声に背中を押されて、我々二人は京都に向かった。
以下その顛末記。

1.遥かなりけり京都トレイル

私が関心のある東山コースは本来伏見稲荷を起点とする。が、清水寺のあたりにエスケープして下山可能とのことなので、逆に清水寺から登ることを考えた。
すぐそばの大谷本廟納骨堂には細君の両親が眠っている。そのお盆のお参りも兼ねればベストプランと考えたわけだ。
しかし、不慣れで初心者の我々にはこうした我流は大失敗。ぐるぐる迷ってしまい、お坊さん等にも聞いたが、登り口が見つからない。
ガイドブックとにらめっこして、円山公園から上がることに方針変更し、長楽寺の脇にそれっぽい登路を見つけたのだが、これも頼山陽の墓から先はフェンスに阻まれ、登山道にたどりつけず。
少し山中でマイナスイオンを浴びたことで良しとし、町中に戻ることとした。

2.細君は目標達成

「2時間を超えて歩く」。
これが細君の今回の目標だった。
四条河原町を出発し、大谷本廟・清水寺・産寧坂・高台寺・円山公園・長楽寺とここまでで約2時間半。
目標を達成した細君は十分ご満足モードで「連れてきてくれてありがとう」と。だったら今回のチャレンジは大成功だ。

3.豪雨。but、結果大正解

清水寺で登り口を探している時に突然の豪雨に遭遇。幸いに我々は清水寺の軒先で雨宿りをすることができた。
30分程度?降り続いていただろうか。
結構さまよい歩いて疲れており、じっくり休養をとって態勢を立て直すいい機会だ。
最初は、そんな天気予報ちゃうかったのに、などと文句も出たが、よく考えれば、もし迷わずに山道に入っていたら、今頃頭のテッペンからパンツの中までぐしょ濡れ。おまけに道もぬかるんで滑りやすく危なかったかもしれない。
結果的には道に迷ったおかげで雨宿りができ、大正解だったのだ。神様が我々をお守りくださった。

4.京都街歩き

京都トレイルには行けなかったが、2項記載の行程に加え、八坂さんの石段下から壬生温泉目指して延々と歩く。全行程3時間半〜4時間。立派なものだ。途中河原町で壹銭洋食とビール、錦市場でコロッケとビールに舌鼓を打ち、マスクを外すために人通りの少ない裏通りを歩いて、京都特有の町家を眺めたり、カレーのいい匂いに歓声を上げたり。
何も山登りに固執することもない。こうして風情ある京都街歩きとビールを楽しむというのも我々にはお似合いのスタイルかもしれない。

5.最後に

壬生温泉でスッキリしたら帰路は梅田経由。ここまで来たらせっかくなのでちょっと一杯。串カツ屋で生ジョッキ3杯をスイっと空けてしまった。
私は、
「お母さんと共有するものが何か無いかなあとずっと思ってたけど、今日は京都街歩きとビールで健康的な一日を一緒に過ごせてよかったわ」
と決めゼリフ。頑張ったやんオレ。
京都トレイルはまた次回のお楽しみになってしまったが、良き一日だったと言えるだろう。
細君は生涯最高記録となる22,500歩!大変良く頑張りました。

だがだが。
登り口がわからなかったのは、エスコート役としては満点とは言い難い。次回に向け要反省である。

今日も最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました♬ 長井克之  
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<予告>
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#84  中学生日記
#85 「おやすみ」からの卒業
#86  諸葛孔明とはかりごと
#87 人生が2度あれば

(続く)

昨日、こんなん頂きました。初めて&想定外。ありがとうございます。


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