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「晴れの日も雨の日も」#4見えた灯(noteを始めるきっかけ その3 私のやりたいこと)
ここから先の還暦後の人生は「御恩送り」に使いたい。うん、いいんじゃない。で、それって具体的にはどういうこと?どうってやるの?
まず、自分の使える武器は、コミュニケーション力とインドネシア力(但し、日本人にしては、という条件付き)。これしかない。でも、特に前者は、自分であると思っているだけで能力レベルの測定も客観的な評価のしようも無し。おまけに単なる我流。
そこで思いついたのが、インドネシアへの赴任時に研修で受けることになったコーチング。当時私は54歳。ビジネスマンとして脂が乗りきっており、自分の能力や実績について過信と言えるほど自信満々。相手のコーチはたぶんまだ30歳手前で、見た感じピヨピヨに毛の生えたようなもの(恩人に対してなんてシツレイな。ゴメンナサイ!)。今さらコーチングなんて受ける意味あんの?と思っていました。が、いざ受けてみると、自分ではわかっていると思っていた答えの浅さに気付かされ、より本質的な答えを追求することに。結果、充実した駐在生活を送ることができました。この原体験を思い出し、60の手習いでコーチングを勉強することとしました。
当時の私のように誰かに光明を見せることができれば。また、今回ここまで来るのにほとんど一人で来る日も来る日も考えていたのですが、もし、そこにコーチがいて、いろいろ胸の内をさらけだせたらもっと早くいろんな気づきがあったのでは(ひょっとしたらまた別の結論になっていたかもしれませんが)。
そしてまた、きちんとこのスキルを勉強することで、自分の我流のコミュニケーション術にちゃんとした枠を与え、人様のお役に立てるものにしようと思い至ったのです。
今回自分がそれなりの答えにたどりついたのも、親友(心友)と会話している中でハッと気がついたもの。やっぱりヒトは話をすることが大事なのです。話をできる相手、話を聞いてくれる相手がとっても大事で必要なのです!
ということで、退職金から大枚はたいてコーチングを学ぶこととしました。考えてみれば、大学の入学金・授業料は親が出してくれたものであり、自分で自分にまとまった投資をするのは初めての経験でした。よし、このカネに見合う成果を絶対手に入れるぞ!(小さくない金額でしたが、こういう覚悟を本人に持たせる意味もあるのでは、と推察しています。持ち前のセコさがいい方に効いた?)
そこで大事なのが、コーチングを学んでどんな御恩送りがやりたいのか?ということです。本来はお世話になった人に直接ご恩を返す「御恩返し」がいいのでしょうが、大恩ある諸先輩はみな悠々自適(一部は鬼籍に。いい人から早くに亡くなってしまい。😢)。だからご恩を頂いた方とは別の方に新たな形でご恩をお届けする「御恩送り」となるわけです。きっと諸先輩もそれを喜んでくれることでしょう(と思うことにする)。そういう意味ではまずお相手は、いわば誰でもオッケー。もちろん、長年お世話になった親会社やその関係先、私の礎を作ってくれた大学水泳部(京泳会・・OB会・・含む)、インドネシアでご縁の合った方々とその関係先、家族など一番近しいところが一丁目一番地。そういう長井という人間をよくご存じの方が一番の最短距離ですが、直接はご存知ない方にも長井の考え方や来し方を知って頂き、新たなご縁を紡ぐためにこのnoteを始めました。フォロワーや「スキ」の数を気にするより、まずは等身大の自分をさらけ出していこうと思っています。
さて、このコーチングですが、詳しくは次回#5で記載するとして、「答えはあなたの中に。それを一緒に探しに行きましょう」ということが基本的な考え方です。コーチが一方的に何かを教えたり指示をしたり、ということではないのです。とにかく真っ白な心でクライアントの話を聞き、クライアントの状態に意識を集中する。今は、60年間で初体験ゾーンのこの境地に自然に入れるよう日々学習を重ねているところです。これができないと「コーチです」なんて大きな声で言えないのです。
したがいまずこれは最低ラインなのですが、その先に考えていることがチョット難しい。私の豊富なビジネス経験・60年間の人生経験とそこから蓄積してきた知見が「御恩送り」を進めていくうえで有効な武器になるのではと心ひそかにチョッピリ期待しているのです。ピュアコーチという意味では私のような古カビの生えたような人間より、新進気鋭で変な色のついていない純真な若手コーチの方が優れたコーチと言えるかもしれません。しかし、私は確実に彼らがまだ見ぬ世界を経験して来ています。たとえて言うなら時代劇に出てくる長屋のご隠居のような存在。自らの仕事ややるべきことは概ねやりとげて、縁側でひなたぼっこをしながら、人生経験を活かして長屋の人々の話し相手・心のよりどころとして、またいざという時にはこれまで培った技量をもって長屋の人々を救ったりする。安物の時代劇の見過ぎと笑われそうですが、結構真剣にそんなことができればいいなー、と思っています。
ま、まずはコーチングを基本通り学んで身に着け、「相手が本当の自分に出会い、本当の力を発揮し、本当の自分の人生を歩んでいく」ためのよき伴走者になろう!それがちゃんとできるようになってから、豊富な知見経験で味付けした「ながいコーチ」ならではのコーチングができればステキやんか!と夢見ているわけです。
そして11月1日より晴れて文部省所管団体である(一財)生涯学習開発財団認定コーチに(無事試験に合格しました)。ようやく一つのマイルストーンをクリアし、新たなスタート地点に立った思いです。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました♬
長井克之
nagairb21@jcom.zaq.ne.jp
<予告編(毎週土曜日投稿予定)>
#5 私の考える「コーチング」(noteを始めるきっかけ その4 完結編)
#6 「晴れの日も雨の日も」に込めた想い
#7 学ぶとは
#8 シニアになる-卒業について
#9 成長について
(続く)
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