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「晴れの日も雨の日も」#6臨時号外’ 多様性の受容その2 “one team”

本編は前編のおまけである。というより実は本来はこっちを中心に構想を巡らせていた。そこに京王線事件が発生し、記事の内容がガラッと変わってしまった。せっかく一生懸命考えかけてたことなので、これも追記として投稿したい。

One teamは日本ラグビー代表の合言葉である。2015年W杯で南ア戦に歴史的逆転勝利!2019年W杯では史上初のベスト8進出!たくさんのにわかラグビーファンを生んだこれらの大金星の原動力となったのが、“one team”だ。

ラグビーはもともと多様性のスポーツという一面がある。
体もでかくて足も速くてハンドリングスキルに長けていて戦術眼やクレバーさも兼ね備えて、みたいなオール満点のスーパースターが15人揃えばいいが、なかなかそうは簡単にいかない。
じゃあオレは背の高さで勝負する、じゃあパスはオレが必ずいいボールを供給してやる、じゃあ最後にオレにボールを回してくれたら誰にも追いつけない快速で絶対トライをとる。
そうやってそれぞれが自分の得意とするところをチームに持ち寄る。背の高いやつが低いやつをバカにすることもない。足の速いやつが遅いやつを疎外することもない。
そうした下地の上に、日本代表は、国籍や文化の差も乗り越えて、フォワードとバックスはもちろん、選手とスタッフも桜のジャージの下に一体となって大勝利を掴んだ。

なぜ立場や人種も違う人たちがone teamになれたのか。それは「ひとつの目的」を強く共有できたことが重要なキーなのではないかと思う。もちろん選手一人一人は卓越した選手になろうとしていた。だけど、それだけではなくてそんなふうにみんな自分の長所を磨き上げて、それをone teamに提供する。勝利のために。支えてくれた多くの人のために。

ここに私は学ぶべきものがたくさんあるように思う。突出した個人が相手ディフェンスを突破してチャンスを作ることは必要だ。しかし、彼一人が孤立したのでは、せっかくのボールが相手に奪われてしまう。全員で彼をフォローして、一人が開けた穴を大きなチャンスに繋げなければいけない。

じーじさんのおっしゃるイノベーションを求めている気持ちは私も変わらないのだが、日本が大事にしてきた長所であるチーム力というのもやはり捨てがたいものがあると感じている。いや、もちろんじーじさんは「そんなものは過去の遺物でいらん!」とおっしゃっているわけではない。ただイノベーションとチーム力の融合ということに想いを馳せた時にこのone teamが頭に浮かんだのだ。
今年夏の東京オリンピックでは陸上男子400mリレーは残念な結果に終わったが、芸術的とも言えるバトンパスの技術でこれまで世界と戦ってきた。団体力、そうしてこうした精緻さは日本人の優れた特長だろう。

そしてone teamになるために、また、なってからも必要なのが、コミュニケーション力だ。
相手の存在を自分とは違うものとしてまず認めること。
そしてお互い何をチームに持ち寄れるのかをコミュニケーションすること。
このチームが全員で共有すべき「大きな目標」について繰り返しコミュニケーションすること。

これが、多様性の受容であり、チームとしての勝利に近づく道、イノベーションを生み出す道ではないかと思う。

そして、コミュニケーションなら、この昭和オヤジだってなんか使い道はありまへんか、60過ぎてちょっとガタが来てるけど、使いようによってはまだまだお役にたちまっせ、いや何とか使ってえな、コーチングマインドも備えてまっせ。というのが私の偽らざる本音である。あー、ようやく言いたかったことが書けた気がする。。

「おまけ」にまで最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました♫

                         長井克之 
                     nagairb21@jcom.zap.ne.jp


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