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そのうち作りたいミュージカル映画の企画案をまとめてみる

こんにちは。趣味で映画を作ってる永井茜という者です。

映画の学校に入った18歳の時から今に至るまで、私はずっとミュージカル映画を作りたいと思っていました。

というのも私はディズニールネッサンス全盛期のミュージカルアニメ映画を見て幼少期を過ごし、思春期は二次元と三次元のアイドルそっちのけで劇団四季にのめり込み、自分の小遣いでチケットを買った初めてのミュージカルが劇団四季の「ジーザス・クライスト・スーパースター(エルサレム版)」であるという程度には大のミュージカル好きなのです。

なのですが、これまで何度か映画を作る機会はあったにも関わらず、一度としてミュージカル映画を作れていません。

それは何故かというと、単純に作り方がわからなかったし、ミュージカル映画として作りたいシナリオもなかったからというのが大きな理由です。


しかしながら、2020年に自主制作で映画を作ってからというものの、私の中で映画制作に至るまでのハードルはかなり低くなりました。

なにせ私はプロでもなんでもありません。ただ単に趣味で映画を1本作っただけの人生エンジョイ勢なのです。

故に「とりあえず作り始めれば何とかなるっしょ。でーじょーぶ、でーじょーぶ」という超楽観思考で映画制作にあたることができるようになったというわけです。


採算度外視の趣味100%映画を作るにはお金が必要ですが、あくまで趣味である以上は手前がケツを持つのが道義というもの。

しばらくはコツコツ働いて制作資金を溜めつつ、いつか映画制作を実行できるその日まで企画を練ることにしました。

このnoteは飽き性&面倒くさがりな私が途中で企画を放り出さないための、いわば保険のようなものとします。


して、肝心の映画の企画ですが。

昨年、私が「長編、もしくは自主制作映画用のシナリオの大元とするために書いた短編シナリオ」があるので、まずはそれを記載したいと思います。


* * *


タイトル『あなた(仮)』 作・永井茜

登場人物
・木橋愛(29)
・山内まつり(24)
・加藤隆二(32)
・高遠さあや(19)
・田口帆花(29)
・救急隊員

〇 ラブホテル・客室(夜)
  ピンクがかった照明に照らされた、いかがわしい雰囲気の室内。
  ベッドの上には、激しく絡み合う、木橋愛(29)、山内まつり(24)。愛は全裸で、まつりはセーラー服を着ている。
  愛、まつりの足を開かせて、貝合わせの体勢をとって腰を振る。
  まつり、喘ぎ声交じりに、
まつり「もっと、もっと激しくぅ…!」
  愛、さらに激しく腰を振る。
まつり「愛ちゃん、好き、好き…! あぁっ、もうイッちゃう…!」
  全身を震わせながら絶頂する。
  愛、まつりに覆いかぶさってキスする。
愛「…まつり」
  見つめあう2人。
愛「私と一緒に死んでくれる?」
  まつり、しばらく呼吸を整えてから、愛の背中に腕を回し、抱きしめる。
まつり「うん」

〇 札幌・繁華街(夜)
  キャバクラ、風俗などの店で猥雑とした繁華街。
  そこに立ち並ぶ雑居ビルの3階の一部屋(風俗店りりいまるれぇんの待機所)の窓は、シャッターが閉まっている。

〇 りりぃまるれぇん・待機所(夜)
  狭い待機所の入り口付近の事務机に、電話番をする男性スタッフの加藤隆二(32)がいる。
隆二「はい、りりぃまるれぇんです! …はい、はい、ありがとうございます! 今空いてる子ですと、さあやちゃんか、まつりちゃんか…」
  待機所の奥の座敷で待機中の風俗嬢の中に、まつりと、高遠さあや(19)の姿がある。
  まつり、爪の手入れをしながら、
まつり「ダメだよ、そこでお金貸したら!」
さあや「え~…。でも、たった千円だったし…」
まつり「私の元カレも最初は千円だったよ。その千円がいつの間にか一万円になって、最終的に十万円とか言い出すの!」
さあや「それはまつりさんがクズ男に引っかかっただけじゃないですか。うちの彼女はそんなんじゃないですよぉ」
まつり「あのねえ、クズに男も女もないの。どっちとも付き合ってどっちからも酷い目遭わされた私が言うんだから間違いない」
さあや「それって結局まつりさんが見る目なさすぎるだけじゃん」
言い終わらないうちに、隆二が電話を切って、
隆二「さあやちゃん、ご指名入ったよ!」
さあや「はぁーい」
  立ち上がって待機所を出ていく。
  まつり、拗ねた顔をして爪の手入れを再開する。その最中、まつりの手首に傷があるのが映る。
  隆二のもとに新たに電話がかかってくる。
隆二「はい、りりぃまるれぇんです! …あぁ、いつもありがとうございます! …はい、はい大丈夫です、はい~」
  電話を切り、まつりに向かって、
隆二「まつりちゃん! 『王子』からご指名!」
まつり「!」
  瞳が輝く。

〇 札幌・繁華街(夜)
  軽やかな足取りで道を行くまつり。

〇 ラブホテル・外観(夜)

〇 同・客室(夜)
  ピンクがかった照明のいかがわしい雰囲気の部屋。
  チャイム音が鳴り、部屋の中にいた愛が扉を開けると、そこにはまつりの姿。
まつり「愛ちゃん!」
  愛に勢いよく抱き着き、愛、まつりを抱きとめる。
愛「早かったね、もっとゆっくり来てもいいのに」
まつり「だって早く会いたかったんだもん」
  目を閉じて唇を突き出し、キスをねだる。
  愛、笑いながらまつりにキスをする。
* * *
  ベッドの上で全裸で絡み合う愛とまつり。
  まつり、大声で喘いでいる。
* * *
  ベッドの上に抱きしめあって横たわる2人。そこへベッドサイドに置いていたタイマーが鳴りはじめる。
  しかしまつりは止めようとする気配がない。
愛「止めないの?」
まつり「だって止めたら終わっちゃうじゃん」
愛「私もそんなお金持ちじゃないから、延長とかできないよ?」
  まつり、起き上がると不満げな目で愛を見る。
まつり「なら付き合ってよ! ずっと言ってるじゃん! 私、愛ちゃんが付き合ってくれるなら風俗なんてやめるし、愛ちゃんだってお金使わずに済むでしょ?」
  愛、困り笑いでアラームを止める。
愛「ごめんだけど、誰とも付き合う気はないの」
  まつり、いじけて愛からアラームをひったくる。
まつり「愛ちゃんのばか! きらい!」
愛「そっか、ごめんね」
まつり「…ウソ! 好き!」
愛「なんでそんなに私のこと好きなの?」
まつり「だって愛ちゃん、優しいんだもん」
  まつり、愛に抱き着いてキスする。

〇 同・外観(夜)
  まつりがラブホテルから出てくる。
  まつり、名残惜し気にホテルを見上げるが、やがて立ち去る。

〇 同・脱衣洗面所(夜)
  シャワールームから出てきた愛、タオルで頭をふきながら、洗面台の上のスマホを手に取り、トークアプリで『ほのか』というアカウントとのトーク画面を見返す。
  昨日に「明日夜7時にここね!」というメッセージと、イタリアンレストランのサイトのリンクが送られてきている。
  愛がリンクを開くと、レストランのサイトが表示され、画面には洒落た雰囲気のレストランの内装の写真が映っている。

〇 イタリアンレストラン(夜)
  前のシーンで見ていたサイトの写真と同じ内装のレストラン。客席から厨房が見えるような造りになっている。
  愛、小綺麗な恰好で席についている。
  そこへ、田口帆花(29)が小走りでやってくる。帆花の顔立ちは、どことなくまつりに似ている。
帆花「愛!」
  愛、帆花に気づくと、ぱぁっと笑顔になる。
愛「帆花、15分遅刻」
  帆花、席に着きながら、
帆花「ごめんごめん、道間違えちゃってさ!」
愛「集合時間決めたのはそっちじゃん。そういうとこ、中学の時から変わらないよね」
帆花「もー、今更じゃん。何年遊んでんのさ、私と」
* * *
  愛と帆花、メイン料理のステーキを食べている。
愛「それにしてもどうしたの、こんなお洒落なお店。しかもわざわざコース料理まで予約して。いつもは大衆居酒屋で安い焼酎とおつまみコースなのに」
帆花「いやそうなんだけどさ…」
  厨房の方を見る。
帆花「あそこにいる眼鏡の人、いるじゃん?」
  愛、帆花の視線の先を追う。
  眼鏡をかけた地味な雰囲気の料理人が調理しているのが見える。
帆花「あれ、今彼なんだけどさ」
  愛の表情が曇る。
愛「…先月飲んだ時に言ってた?」
帆花「そうそう」
  帆花、愛に向き直って、どこか照れくさそうに、
帆花「実は結婚することになりまして」
  愛、愕然として、持っていたフォークを落とす。
  甲高い音が鳴ってフォークが床に落ちる。
帆花「わっ、大丈夫?」
ウェイター「お客様、大丈夫ですか?」
  愛、ハッと我に返るが、困惑の表情を隠せない。
  帆花、フォークを拾って様子を見に来たウェイターに渡す。
帆花「すみません、これ取り換えてください」
ウェイター「かしこまりました」
  ウェイターが去っていく。
愛「嘘でしょ? だって今の彼と付き合いだしたの、確か3か月前って…」
帆花「いやあ、そうなんだけどさ…」
  周囲を気にしながら、声を潜めて、
帆花「実はさ…できちゃって」
  愛、驚愕のあまり言葉を失ってしまう。
帆花「まあ完全に予定外だったんだけど…。でも、あと1年もすれば私も三十路なわけだし、そろそろ落ち着いてもいいかなって。相手もちゃんと責任取るって言ってるし、それに収入とかも悪くないし。あと三兄弟の末っ子っていうのがでかかったね! 向こうの親の介護とかの心配しなくていいじゃん?」
  愛、帆花の言葉の殆どに耳を傾けられずにいる。

〇 りりぃまるれぇん・待機所(夜)
  電話がかかってきて、隆二が対応に出る。
隆二「はい、りりぃまるれぇん…。ああ、はいはいはい! 大丈夫ですよ、ちょうどもうすぐ戻ってきますんで! …はい、はい、かしこまりました!」
  そこへまつりが戻ってくる。
まつり「まつり、戻りましたー」
隆二「はい、ありがとうございます。はい~」
  電話を切り、戻ったばかりのまつりに向かって、
隆二「まつりちゃん、王子からご指名!」
まつり「…えっ!?」
隆二「珍しいよねぇ、二日続けてなんて。いつもなら月一なのに」
  まつり、嬉しそうな笑顔で出勤しようとするも、隆二に呼び止められる。
隆二「あ、待って待って! 今回オプション付きだから!」
まつり「オプション?」
  怪訝そうな表情。

〇 ラブホテル・トイレ(夜)
  愛、便器に向かって吐いている。
  吐くものが無くなっても、喉の奥に指を突っ込んで、無理やり吐こうとする。

〇 同・脱衣洗面所(夜)
  口をゆすいでいる愛。
  そこへチャイムの音が鳴り、愛、水を吐き出して口を拭う。
  鏡に映るその姿は、憔悴しきっている。

〇 同・客室(夜)
  愛、扉を開けるなりそこにいたまつりを抱き寄せる。
まつり「えっ、愛ちゃん?」
  愛、何も答えずにまつりを抱きしめて、キスする。
  まつり、黙ってそれを受け止める。
  長いキスを終えると、
愛「…ごめん、すぐにしていい?」
  まつり、少し間をおいて頷く。
* * *
  既に全裸のまつり、荷物の中から袋を取り出すと、その中からオプションのコスプレ用セーラー服を取り出す。
  愛に見つめられながら、セーラー服を身に着けていく。
  愛、セーラー服姿のまつりの頬を撫でながら、
愛「可愛いよ」
  まつり、頬を撫でる愛の手を取り、優しく口づける。
まつり「愛ちゃんの好きにしていいよ」
愛「…」
  まつりを押し倒し、キスする。
* * *
  愛、まつりの足を開かせて、貝合わせの体勢をとって腰を振る。
  まつり、喘ぎ声交じりに、
まつり「もっと、もっと激しくぅ…!」
  愛、さらに激しく腰を振る。
まつり「愛ちゃん、好き、好き…! あぁっ、もうイッちゃう…!」
  全身を震わせながら絶頂する。
  愛、まつりに覆いかぶさってキスする。
愛「…まつり」
  見つめあう2人。
愛「私と一緒に死んでくれる?」
  まつり、しばらく呼吸を整えてから、愛の背中に腕を回し、抱きしめる。
まつり「うん」

〇 タクシー車内(夜)
  タクシーの後部座席に手を繋いで座る愛と、セーラー服姿のままのまつり。
愛の声「私、函館の出身なの」
まつりの声「そうだったんだ」
愛の声「家が海沿いでね。よく学校から帰る途中、泳いだりしてた。せっかく死ぬんなら…あの海で死にたい」
まつりの声「愛ちゃんがそうしたいなら、それでいいよ」

○ 海辺(深夜)
  真っ暗な海辺の砂浜に、ビールやチューハイの缶が大量に転がっている。
  ふらつきながら、ウィスキーを瓶ごと呷るまつり。
まつり「私ぃ、心中すんのこれで3回目!」
  砂浜に地べたで座る愛、缶ビール片手にまつりを見上げている。
まつり「生まれて初めて付き合ったパチンカスの彼氏とぉ、風俗始めたての頃に付き合ってた躁鬱持ちの彼女とぉ…」
  愛、缶ビールを一気に呷り、空き缶をその辺りに放り捨てる。
愛「2回とも失敗したの?」
まつり「私は死ぬ気マンマンだったのに、相手が逃げたのぉ! どっちも死にたいって言ってきたの、向こうなのにさあ!」
  ウィスキーを飲み干し、空き瓶を海に向かって投げるが水面まで届かず、砂浜に転がる。
  ふらつきながらも愛に近づき、愛の手を引いて立ち上がらせる。
  そのままゆっくり、2人で海へ入水していくが、脛の真ん中くらいまで海水が浸かったところで波に足をとられてまつりが転ぶ。
  愛、笑いながらまつりを起こそうとするが、まつりはケタケタ笑って起きない。
まつり「あーっ! 幸せーっ! あの時、死んでなくてよかったぁー!」
  愛の笑顔が曇る。
愛「…なんでそんなに私のこと好きなの?」
まつり「だって、愛ちゃん優しいんだもん」
愛「…」
  力なくその場に座り込む。
愛「…ごめん、まつり。私、やっぱりイヤだ」
  まつり、愛を見上げる。
愛「私やっぱり、あの子とじゃなきゃイヤだ」
まつり「あの子…?」
愛「…約束してたのに!」
  怒り任せに海面を強く叩き、水しぶきがあがる。
  水しぶきが顔にかかり、涙のように頬を伝う。
愛「なんでだよ! なんであの子は私を好きにならないんだよ! 私の何が、あの男より劣ってるっていうの!?」
  まつり、愛を見つめている。
愛「あんな、避妊もろくにできないような無計画な男なんかより、私の方がずっと帆花を大事にするのに! なんで私を選ばなかったんだよ…!」
  声を上げて泣き崩れてしまう。
  まつり、おずおずと愛を抱きしめる。
まつり「…私を選べばいいじゃん。私のことを好きになっちゃえばいいじゃん」
愛「…私なんかより、まつりの方がよっぽど優しいよ」
  涙をぬぐい、まつりの手を優しくはがして引き離す。
愛「まつりは酷い恋愛ばっかりしてきたから、私みたいなうわべだけのヤツに惑わされてるだけだよ。まつりならこの先、絶対に良い人が現れるし幸せになれるから、私なんかのために死んじゃダメ」
まつり「…やめるの?」
愛「うん、やめる。…帰ろっか」
  まつりの手を引いて立ち上がらせ、浜へ戻ろうとする。
  するとまつりが、愛を背中から思いっきり突き飛ばす。
愛「!」
  そのまま前向きに倒れる愛。
  まつり、怒りの形相。
まつり「ふっざけんな! こっちはなあ、いつだって本気でやってんだよ! 好きな女とヤレないからって風俗でかき捨ててるクズが偉そうなこと抜かすな!」
  愛、倒れたまま起きない。
  まつり、我に返る。
まつり「…愛ちゃん? 愛ちゃん!?」
  愛の身体が波に揺れている。

〇 海辺(回想・昼)
  よく晴れた青い空に、青い海。
  海辺で2人並んで座っている、セーラー服姿の愛(14)と帆花(14)。
  帆花、砂浜に相合傘を書いて、片方に自分の名前を書くが、もう片方は空白のまま。
帆花「私、一生彼氏なんか作らない」
  愛、帆花を見つめて、
愛「…そんなに先輩にフラれたの、ショックだったの?」
帆花「当たり前でしょーが! 純粋な乙女の初恋よ!?」
愛「純粋な乙女は自分のこと純粋な乙女って言わない」
  帆花、いじけた様子で砂浜の相合傘をかき消す。
愛「まあ、いいんじゃない? …私も多分、一生彼氏できないし」
  帆花、愛を見る。
  どこか陰のある愛の横顔。
帆花「…じゃあさ、40歳とか50歳とかになってもお互い独身だったら、2人で一緒に暮らそうよ」
  砂浜に家の形を描く。
帆花「どっか、あったかい場所に2人で住む用の家建ててさ。そんでアンティークの家具とか、可愛い雑貨とかいっぱい置いて。あと猫は絶対に飼いたい、3匹くらい!」
愛「…帆花、世話しなさそー」
帆花「するわい! 人のことナメすぎ!」
  2人顔を見合わせて笑い合う。
  愛、幸せそうな笑顔。
愛「…じゃあ、お互いお金貯めとかないとね。帆花、貯金とかできる?」
帆花「…任せた、大黒柱」
愛「ちょっと!」
  笑い合う2人の声に、波の音が混じる。
  どんどん大きくなっていく波の音。
まつりの声「…愛ちゃん!」

〇 海辺(夜・回想明け)
  愛、砂浜に仰向けの状態で目を覚ます。
  まつりが泣きながら愛をのぞき込んでおり、その隣に救急隊員がいる。
救急隊員「大丈夫ですか? 自分の名前、言えます?」
愛「…木橋愛です」
  まつり、愛に抱き着く。
まつり「愛ちゃあああん! ごめんなさいぃぃぃ!」
  救急隊員、慌ててまつりを止める。
救急隊員「落ち着いてください、あんまり頭を揺らさないで!」
  愛、ぼんやりとまつりを見つめながら、指で砂浜に何かを書こうとするが、歪んだ線のみが砂浜に残る。

〇 りりぃまるれぇん・待機所(明け方)
  隆二、不機嫌そうに会計処理をしている。
隆二「ったく、バックれやがってよ、あのアマ…」

〇 雑居ビル・非常階段(明け方)
  煙草を吸うさあや。目元に殴られたような痣がある。
  空は既に白んできており、朝が訪れようとしている。
  さあや、眩しそうに目を細めて、
さあや「まぶしー…」

END


* * *


このシナリオを原案に、まつりと愛以外の登場人物の恋模様や感情の揺らぎをミュージカル風に描く、群像劇のミュージカルを作りたいんです。

今のところ考えている主要人物はこんな感じ。


・まつり…主人公。愛に惚れている。バイ。

・愛…友人の帆花に惚れている。レズビアン。

・帆花…愛の友人。彼氏と結婚間近。ヘテロ。

・さあや…半グレのDV彼女(もしくは彼氏でも可)がいる。バイ。

・さあやの彼女(もしくは彼氏)…ヤクザに喧嘩を売って命を狙われてるクズ。

・さあやの客の青年…純粋にさあやに惚れている。


それぞれにそれぞれの想い人がいて、でもその恋は報われず、傷つきながらも日々を生きる。

そんな登場人物たちの感情の揺らぎを、歌やダンスなどのミュージカルシーンにして描きたい。

現段階ではかなーりふわふわしてるこの企画ですが、私が死ぬまでの間に60~90分のミュージカル映画にできたらいいなあ、なんてことを考えています。

あくまで私の趣味なので、締切もなければ採算をとる必要もなく、なんともお気楽な企画です。

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