GDPと幸福度のジレンマ

資本主義経済は、人間の欲望をトリガーとし、貨幣を介在させ物を増やしていくことで、人間の暮らしを豊かにするという思想のもと回っている。
つまり、GDPや所得に幸福度が比例しているという前提で、経済が回っている。

本当にそうだろうか?

全然実感がわかないので、調べてみた。

画像1

参照:https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h27/html/hj15010101.html

上図は、日本人1人あたりのGDPに対する生活満足度である。米ドル換算で、GDPが約$2.5万~$4万の間で生活満足度は、ほぼ横ばいという結果となってる。

画像2

参照:http://kame3jai.blog.fc2.com/blog-entry-44.html?sp

2枚目は、世界各国の一人当たりのGDPと主観の幸福度の図である。こちらも$1万を超えたあたりから幸福度が緩やかになり、$2.5万以降はほぼ横ばいである。
1枚目と2枚目の図における縦軸は、もちろん同じ指標ではないが、概ね整合性が取れて見える。つまり、2枚の図から推測できる事としては、これ以上GDPが上がってもあんま幸福度は上がらないというと事である。

よって、人間の幸福度を上げるには、GDPではない別のパラメータを上げる必要がある。

別のパラメータを読み解くヒントとしては、2枚目の図で、曲線の上側にある国や地域がなぜ生活に満足しているのか?を知る事だと思う。
そして、それを心理学や脳科学的な構造の中でどういう位置付けになるかを明らかにできれば、人間の幸福度を上げルためのパラメータを構造的に理解できるだろう。

それは、次回以降少しずつやっていければと思う。

構造の全体像を明らかにし、上がってくる課題を整理し、解決策を挙げ、その中で興味があり、能力的や技術的に可能なものであれば、本質的な意味で、人類に貢献度の高い取り組みができると思う。結構楽しみ。

では、今日はこの辺で。

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