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年収アップ目指して2回目の転職に踏み切った話

実は2022年の10月ごろから2回目の転職活動を実施してました。
転職目的はタイトル通りです。活動記録として残しておきます。
1年前の話なんで今更書いても感あるかもしれませんが。

ざっくり結論

いきなりですがまとめです。今回の活動結果のポイントは以下。

・職種そのまま業界チェンジで収入アップ成功
・エージェント3社利用で年収交渉も積極的に
・志望動機作成フォーマットに出会えた
・(最後に)年収と同時に業務難易度もアップ!

見出しとしてはすごく良いように見えます。
年収上げる転職には成功しました。転職活動自体も結果的にはスムーズ。

ただ、やっぱ業務難易度もそれなりに上がるのと、会社変わると仕事のやり方もそれなりに変わるなぁって感じで入社して今に至るまでそこそこ修行の身って感じです。若手の方に頭を下げて教えてもらう日々です。そういうのも別に嫌いではないのでいいんですが。

前回の転職活動がベースになって、流れは割とつかんでいたので、前回と比べて今回特徴的だった点について書き残しておきます。

今回のきっかけ

時は2022年の夏を過ぎてきたころ。

きっかけは子どもが生まれたことで今後の生活について考え始めたところからでした。子どもの成長とこれからの家庭の歩み方をお金の面で考えたときに、もう少し収入あったほうが助かるなと思って。
それに加えて、前職の会社でやってることは楽しかったけど、やりたいことがずっとできるかが曖昧になってきたのも重なってきたこともあって。

そんな中、当時2022年の秋冬となるとコロナ禍が収まってきたころで。
企業は一気に人材採用熱が高まり、なおかつ自分のやってたIT系職種はDX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉に触発されて待遇も上がってきているといった市場状況も後押しに。

前職は収入は平均レベルでワークライフバランスも満足していたので少し迷いもあったが、このタイミングで動かないのは後悔しそうだったので、転職活動だけでもと踏み切ることに。妻に理解を得て活動開始。

結果内定もらって成果を形にできたのでよかったけど、当時妻がまだ育休中だったのでこのタイミングでのアクションに理解をいただけたのはありがたかったです。どうしても転職ってまだ不安を生む一面もあるから。

(ただ後で聞いたらやっぱり『なんで今!?』ってのもあったらしいです。。まぁでもその時じゃないとダメだったってのはあったんですが。。)

といったところが始まりのお話でした。

今回の転職の軸

結論、前回とは少し違った軸を設定しました。
ちょっと長いけど以下が軸の全貌です。

<軸の概要(タイトル)>
-家庭時間との両立ができる業務環境。
-稼げて安定的な業界にしばらく腰を据えたい。
<具体的な指標(3つの柱)> 
【時間】
→家庭の時間を満足にとれること。
 (休日数125日以上、土日祝休み、残業時間30h)
【収入】
→共働き前提で現在の生活水準を上げる。片働きにできると最高。
(前職比20%アップを必須とし、40%アップまでを希望値に)
【継続性】
→会社だけでなく、自分自身も無理なく仕事を続けられること。
(転勤無。IT分野で関わり続けられること。安定/成長性のある業界。)

といった感じで設定しました。
要は「自分が長く働ける、と思ったところに入りたいです!そのために私が設けている基準はこれです!」みたいなこと。

なので面接で「今回はどういう方針(軸)で転職活動をされているのですか?」的なことを聞かれたときは前述の内容をそのまま言ってました。

私の転職の軸としては『(タイトルの内容)』です。
具体的には『(3つの柱)』を基準にしています。※状況に応じて要素を詳しく

(具体的な数字までは言いませんでしたが)

おそらくですけど採用側も長期間働ける人が欲しいだろうと思ったので、
説明の仕方としてはそれほどズレては無いかなと思ってました。

職種そのまま業界チェンジで収入アップ成功

いわゆる「軸ずらし転職」をしようとしてました。
職種そのままに業界だけ変える方針にて。

ちなみに、参考にした文献は以下です。これは本当にためになる。全ての会社員に読んでほしい良書。(1回目の転職活動時からすでに読んでました)

要は今の日本で収入を決めるのは「稼げる業界かどうか」であるってことらしいです。同じ職種でも業界によって水準が違うってやつ。職種一緒ならノウハウや感覚はある程度つかんでるんで、それなら稼げる業界に同一職種で行けばいいんじゃない?っていうノリです。

自分の例で言うと、今回は2回目の転職だったので

・1回目の転職はIT職種に転身したかったので、
 業界はあまり変えず職種だけ変えることで
 ノウハウを生かしながら未経験職種での活躍ができるようにした

・今回の転職ではよりレベルアップするために
 職種をそのままに業界を成長性の高い(稼げる)分野に変えたい

みたいな感じで組み立ててました。

はっきり言って、この戦略は本当によかったです。
年収アップという成果が出たのはもちろんなんですが、面接のときに軸ずらし転職の観点で話をすると、結構評価が上がる傾向があった気がします。
内定後に採用担当者からのフィードバックもらったとき、「キャリアの方針を論理的に話してる点の印象がよかった」という話も聞けましたので、効果が高いのかなと。

もし、同様の戦略がマッチしそうならおすすめします。参考文献の一読についても非常におすすめです。

エージェント3社利用で年収交渉も積極的に

今回の活動も基本は転職エージェントを利用して、書類作成、選考、各種交渉を行いました。見出しのまんま3社同時利用しました。

前回の活動時も担当者の当たりはずれに備えたり、年収交渉に役立つかもと思ったりして2社利用したのですが、割と早々に片方しか使わなくなり何の恩恵も得られなかったんですよ。

なので今回はしっかりやってみようと思って。年収アップ目的だったのもあったので、やれることはやろうと。

とはいえ、選んだ3社はいずれも大手。リクナビ、マイナビ、dodaの3社なのでそれほど凝ったラインナップではなかったと思います。

それでも複数社使って良かった点は、内定企業からのオファー内容を使った交渉をして、年収アップできたことでした。見出しにも書くくらいですし。

簡単に言うと、

「他エージェントさんからも内定出てましてぇ~、おたく経由で内定もらった企業せっかく気に入ってるのに年収で負けてるから決めきれないよぉ~、このままじゃ他で出た内定のほうに行っちゃうよぉ~」

みたいなことです。こんな言い方じゃないですけど。

転職エージェントって求職者からじゃなくて企業からお金をもらう仕組みで、「企業がエージェントから紹介された人材を採用できて初めてエージェントに報酬を払う」ってビジネスモデルになってます。しかも、エージェントがもらう報酬は紹介した人材が内定時に提示されたオファー年収の3割くらいらしいです。

なので、転職エージェントは内定とれた企業に求職者が行ってくれないとお金が発生しないし、求職者が年収アップすればエージェントの報酬も上がる
から積極的に企業に調整を入れてくれるといった構図になります。そして
企業側は欲しい人材を獲得できるならと年収アップに応じ、求職者は年収上がってハッピー。という、うまく回った構図。

自分が行った具体的な交渉文句は以下のような感じでした。簡略版です。

「現在御社経由で内定いただいた○○社という企業とは別に他エージェントさん経由でも××社からの内定を得ています。
○○社のほうは転職軸にマッチする項目が多いのですが、年収は××社のほうが"(金額)万円"と上回っています。自分の今回の最大の目的は年収アップのため、○○社への内定承諾の判断がしづらく、このままだと××社選択に傾きそうです。
そこで、他社を上回る"(明確で妥当な希望額)万円"へ交渉可能でしょうか。こちらもし要望が叶えば明日にでも内定承諾をしようと思います」

(実際はもうちょっと具体的な内容や想いを混ぜてます。)

みたいなことを言いました。結果的に翌日にはエージェントから企業側への調整をつけてもらって、希望額を上回る金額提示をいただけました。
個人的には「他方エージェントで出た内定情報と自身の希望を明確に提示」「成果にコミット」することが大事なのかなと感じました。

もちろんこれは幸運なことに各エージェントごとに内定いただけた企業があることが前提になるのと、担当についた人の力量にもよるとは思います。いつも使える手かどうかはわからないですが、個人的にはエージェント経由で内定後に相談することで悪影響出ることはそうそうないかとも思うので、条件揃って交渉を希望するならやったほうがいいとは思います。
(お金は人生を左右する超重要ポイントなので、多少思い切ってでも戦うべきという想いです)

もちろん注意点もあると思います。個人的には以下かなと。
・交渉は1回限りにすること。最終局面で切り札的な利用に留める
・明確な理由と希望を提示すること。(曖昧にしない)
・交渉がダメだった時にどうするかまで決めておく
 (回答に応じどう選択するのか)

ここまででエージェントと培ってきた関係性を最大に発揮する局面なので、相手にもうひと踏ん張り動いてもらうような準備と、覚悟を見せつけること、あとは結果に応じて素早く判断することを示しておくことが重要だと思います。実は年収アップ交渉といえど、数十万円上げる程度のものでした。ただ、入社後にそれだけ給料上げるのって数年スパンのような気がするので、交渉に踏み切ってよかったなと思ってます。

ここではいいこととして年収アップのことだけを書きましたが、利用エージェント増えると、面談や日々の対応、書類準備などがそれだけ倍増するといったデメリットもあります。適度にバランスをとって、有利に戦うのがいいかと思います。

志望動機作成フォーマットに出会えた

やっぱり志望動機作るのって大変。たまたまその時求人ある企業に対して、全社平等に想いのある志望動機をつくることってなかなか難しいな(そこまで言うことないな~)っていうのが私の本音です。

そんな中、今回はすごくいい志望動機作成フォーマットに合いました。
ざっくり言うと以下のような構成です。

  ・自分の転職の軸を述べる
  ・志望企業の魅力や強みを挙げる
  ・軸と志望企業がマッチングしていることを伝える

上記をそのとき選考に進めた企業に合わせて作ることで、どこの企業でも割と簡単に筋道通った志望動機を作ることができました。たまに上記と合わせて「転職軸と現職とのミスマッチ部分」を付け加えることもありました。

例えば以下のようなパターン

私の転職の軸は「IT人材として家庭両立しつつ福岡で継続して働ける環境」を挙げています。
御社では九州を地盤に○○という事業を行っており、○○は今後も継続して成長する分野であると考えています。
成長性に優れた企業でシステム職として継続して従事できそうな点が自分の軸にマッチすると考え志望いたしました。

ちょっと崩してやんわり書いてますが、具体的に自分の転職軸と志望先企業の取り組みや特色について魅力を感じる部分を調べて組み立てるだけでいけるのかなと。もしそれでも何もマッチング要素出てこない場合は思い切って選考を蹴るのもアリかもしれないです。

何社か面接受ける機会ありましたが、そこそこ容易に作成できましたし、面接時もこのフォーマットにて話してスベることもなくいけましたので、お試しいただく価値はあるかなと。

ちなみに、この方法のソースは以下です。

転職のサラタメさん:
「【転職】面接官の心をワシ掴みにする『志望理由のつくり方』」です。

個人的には転職ノウハウの習得はこの人の動画だけで一通りわかりやすく掴めるのではと思ってます。

この方の言葉を借りると
志望動機で「長く働くことの意思表示」、自己PRで「再現性の証明(御社でも役に立つ経験持ってます!)」を伝えることができればOKです。

スピーディに効果的な志望動機の作成にお役立てできれば幸いです。

(最後に)年収と同時に業務難易度もアップ!

そんな年収アップ転職をしたのですが、入社した現在どうなの?ってところですが、

正直大変ではあります(笑)

年収が上がった分、業務難易度が多少上がったという点もあります。
同じようなシステム系職種といえど、新職場での業務進行や文化など考え方のギャップや未経験内容の業務についての困惑、新しい人間関係の構築などなど、、
それなりに苦労と向き合うことが多いです。

ただまあ、目的である年収アップは果たせているし、前職に比べてオフィスの設備や働き方の自由についても向上されているのもあり、いいことも多いのが事実。初年度はとにかくコミュニケーションをゴリゴリに効かせて馴染んでいこうってところに注力してます。

転職はあくまでも入口であり、実際には入って活躍できることが大事ではあるってところを意識することが必要であるって感じです。職場変化に対応するのってそれなりに大変なところです。

ただその転職を決めるきっかけである「転職活動」ってのは今も変わらずノーリスクだと思ってるので、思い立ったら行動してみていいと思います。自分の今の経験がどれだけ他の会社でも拾ってもらえるのかがわかるだけでもだいぶ効果あるので。

今回は初回転職と軸と目的も少し異なるところから、また違った発見や気づきができたので記録として本記事の作成でした。
運良く本記事内容が何らか役立つ方がいるとうれしいかもしれません。

それでは、また次回。

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