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Uターン転職活動の話(応募・面接編)

『伝えるべきことはもう決まっている。困ったら軸に立ち戻れ。』


転職活動記録もついに応募を始め、面接に進む場面まで来ました。
ここからがメインイベント感はありますね。

毎回載せる自分の転職活動時の流れは以下。

1、転職をする決意 (2019/10~11)
2、自己分析(2019~2020年末年始)
3、転職エージェント登録(2020/1初旬)
4、職務経歴書作成(3を行ってすぐ)
5、応募と面接(2020/1中旬~2020/3上旬)
6、内定~転職活動のピリオドを打つまでの決意(2020/3上~中)
7、退職に向けて(2020/3下旬~2020/5末) 
  ※2020/6/1付にて次のところへ入社

その他の個人的な属性はこちらの記事に。

このブロックの時期はざっくりすると以下のような印象で。
・最初は不安もあったが、話すことはあまり困らず気づいたら終わってた
・本命感あった企業が面接後にイメージ違い過ぎて焦った
・結局大変に感じたのは予定の調整

応募や面接などのざっくりとした成績は、

・応募企業:だいたい全部で15社ほど
・書類通過:6社ほど
・1次面接を受けた:5社
・1次面接受かった:3社(このうち1社は合格後に辞退)
・内定までいった:2社

書類通過率が40%ほどで1次面接合格まで考えると30%くらい。運良くかはわからんが1次面接受かったらその後落ちることはなかったけど。

このほかに1次面接受けたり、受けることは決まっていたけど、内定受諾によって結果出る前や試験受ける前に辞退した企業も少しずつあったりで、上記の結果となりました。

そこにいたるまでの思い出の記録と特記事項を書いておこうかと。


5、応募と面接

応募書類の登録も終わったところで、各エージェントから希望条件に沿った求人情報が送られてきた。

東京から福岡へのUターン転職ということで、求人数ってどんなもんなのかな?なんて思ってたが。

個人的にはあんまり多くないんだな、っていう印象を得た。サーっと見ていくとすぐに終了してしまう感じ。職種を変えて同じ企業からの求人だったりもあったし。ちなみにこのときはだいたい2020/1上旬ごろくらいでコロナ渦が発動するにはもう少しだけ時間を要する、って感じのとき。

エージェントからも転職サイトからも言われるんで認識しやすいけど、転職活動時に最も新規求人数が多いのって『初回紹介時』なんですよね。最初にエージェントから紹介してもらった時の求人数がピーク。そっからは追加追加で微量に増えていくような感じ。

だから『最初見た感じでとにかく応募してしまったほうがいいです!』なんてことを自分も言われた。でもその割には最初貰った求人情報から応募したのって全体の50%もいかなかったかもしれない。

結構自分が紹介してもらった求人が、希望職種の他にエージェントの方の判断で、『面談の結果こんな職種でもできそう』みたいなものも入ってて。その中に結構営業の求人も入ってたんですよ。偏見的なんですが、前職の営業職が超辛そうだったのがイメージづいて、その辺は頑なに拒否しちゃったっていうのもあって少な目応募になったような気がする。世間の転職活動者が最初どれくらい応募したのかはわからないんだけど。

(今考えると業界ごとに営業職の形って様々だから、むしろ自分のペースで時間の組み立てできる場合もあるっていう気もする。しかも営業ってずっと求人出てるから、スキルあると役に立つと思う。)

まあそうこう考えながら応募していきましたが、個人的には応募の最大難関は書類選考なんじゃないかとも思う。簡単に言うと、ばっさばっさと落ちていく。

新卒と違って指定ポジションで即戦力を求めているから、経験してる内容が違うとスパっと見送られることもあるので、ここは仕方ないかなと思う。書類落ちたからといっていちいち落ち込まなくていいかなという感じ。ただ、合否の理由がほぼ見えないという点では、少し戸惑うところはあった。

それでもありがたいことにいくつかは書類選考通過の運びとなり、面接を受けることになった。まずは面接日程の調整から。

しかしこれが結構苦しんだ。転職活動は働きながらやってたので、仕事との折り合いをつける必要があったから。もちろん面接先も企業なので、試験は平日だし。いろいろ面倒だったから、活動終わるまでは会社にはバレたくなかったというのもある。

とはいえ、結果的には年休(全休・半休)とったりや、ちょっと業務の合間で時間捻出して面接行ってました。このときは2~3月で、コロナ渦が本格化してきたのが予定調整にだいぶ有効化した側面もあった。(後述)

ちなみに、企業と予定調整する際は自分と企業の候補をエージェントがまとめてやりとりしてくれるので、気兼ねなく言えます。

予定が決まったら、面接の準備をします。

準備としてやったのは、志望動機を考えること、その企業の情報と評判を調べることでした。企業によっては履歴書の提出を求められたので、それを作成することもやってた。

志望動機については、『前職との共通事項を探すこと』をメインに考えてました。受験企業で行っている事業や、使っている製品や技術、考え方、職種としての共通点、といったいろいろ。

要は"自分の経験"を"御社のこの分野"で活かしたい!みたいなことを言うために。他の数ある会社から、あなたの会社を選んだ理由はこれです!って言いたいがために。

後は+αで『未経験だけど、こういうところ興味あるな』っていう部分があればその内容を控えておく感じ。自分はそれを志望動機の肉付けや自由質問のときに使ってました。ここも興味があるだけでなくて、『前職の経験としての目線』を踏まえた聞き方をした。今まで企業側になかった客観的な目線で見てるような質問だと、聞き手にとっても新鮮なのかなと思って。

会社情報や評判についてはWeb情報のみ見てました。会社情報についてはほとんど企業サイトをみるだけ。意外と新卒採用のページが一番わかりやすかったりした記憶がある。あんまり企業理念について知識つけようとは思ってなかったから、さらっと雰囲気をとらえる程度。

自分はここまで来てようやく企業研究なり業界調査なりをするような感じだった。良くも悪くも業界を絞らなかったので、面接決まってから企業ごとに調査すればいいやっていう。

評判については口コミサイト見てました。自分はOpenWorkっていうのを使ってました。フリーメールでないメールアドレスを登録すれば、企業の口コミが見れるってもの。口コミはその企業を退職しようとしている、もしくは退職してる人がメインで書くので、結構リアルな意見が見れる。(というようり、ネガティブな意見の方が多い。少し気落ちすることもある。)これは新卒の就活の時でも使ってましたが、転職時もめちゃくちゃ参考になりました。

そうこうしてるうちに面接の時が来まして。最初は雰囲気がよくわかんないからやたらと緊張してました。企業近くのカフェで2時間くらいうだうだしながら準備したりと。

でも面接の雰囲気はすごくフランクでした。これはだいたい企業や試験ステップを問わずにそうだった気がします。

面接はだいたい、1次は採用担当と所属予定部署の上長(課長クラス)。最終とかだとそこにもう少し上の役職の人が入る感じ。結構名の知れたところで、部屋開けたら社長いたり、1次から執行役員出てきて驚いたこともあったけど、それほど圧は感じず、気軽に会話できる感じ。

イメージとしては、前職とかで他社の人と打ち合わせしたことがあるんだったら、それほど問題なくこなせるんじゃないかと思います。

面接としては、今まで準備してきた実績内容をベースに喋り、『自分が仕事をする上で大事にしてきたこと』や『公私それぞれの今後のビジョン』とかも合わせつつ、熱く話すような感じでした。

もともと自分のことを喋るのは好きなので、こういう場で話すことに困らないのは大きかったです。ただ、だいたい面接時間をオーバーするほど話し込んでたのはマイナスだったような気もしますが。

個人的に困ったのは『シンプルに知識を聞かれるような質問』。今もそうなんですけど、自分はあまりしっかりと知識持たずに、人に頼りながら雰囲気で仕事してきたのでこういうのは困ってました。実際に最初に受けた企業では、企画時の好きな思考モデルとか聞かれて、職種としては専門のはずなのによくわかんないから苦し紛れに変な受け応えしてたら、しっかり落ちたという経験もありました。(そのときの判定理由には『スキル不足』って書かれてしまってました(笑))

本当に思うけど、仕事の知識は自分にしっかり染み込ませておいたほうがいいですよ。前職の企業とかでは商品企画やマーケティングみたいなことを謳ってたんですが、専門知識は業務やっても一つも身に付かなかったので、自分自身での勉強もすごく重要だって改めて思った。

実績と知識ないと企業も拾ってくれないから、『仕事を辞めたいのであれば、まず今の仕事を頑張れ!』みたいな気持ちにさえなってます。転職検討時の状況によるけど、誇れる実績がないなってなったら『今はまだ転職のときじゃない』と思うの一つの手かも。無論、このままいても成長しないなって思ったら、実績無くても転職活動してしまうのは全然アリなことだと思います。

正直面接に入った段階でもう新たに考えることなんてないかと思います。気を付けることと言えば、『笑顔で楽しそうに喋ること』と『結論を明確に話す』くらいかなと。

その他具体的な内容はもう今まで準備してきた中からしか答えられないんだし。話の引き出しを多く準備して、された質問に対して適切な引き出しを開けるようなイメージ。

んで、質問されても答えの引き出しがない(わからない)ときは、正直にわかる範囲だけ話して逆に質問しちゃうようにしてました。面接といえどある程度は会話といったコミュケーションになるので、適切な自由度持って話す分には問題ないかと。回答の流れに迷った場合は自分の軸に立ち戻るような進め方をしたり。

1次でも最終でも特にやり方は変わらず、『こいつとなら一緒に働いてもいいかな』なんて思ってもらえればいいのかなと思って話ししてました。そのうちになんとか無事に結果も出てきたので、よかったという感じ。


常に軸を大事にし、結論を焦って出さないように

応募や面接が進んでくると、様々な変化が訪れる。内定や面接対応が増えてきたりする一方で、志望度が高いと思っていた企業がイメージと違ったり、なかなか内定決まらないからと焦って本来の目的を見失いはじめたりとか。

そんなときには一度落ち着いて、最初に立てた『自分の転職活動の軸』に沿って状況を振り返ることが必要。焦って決めて失敗しては最悪だから。

自分の場合もあった。

実は転職活動中にすごく悩んだのが2回あって。そのひとつがこれ。

当初応募時から地元の有力企業として志望度も高い企業があった。正直、Uターンで地方移住になることを考えると収入も申し分なく、従業員満足度もそこそこによく、記載上は残業も少なかった地域最大の規模をもつ企業。

運良く書類が受かり、結構意気込んで面接にも行った。しかし、面接が始まった瞬間わかったのは『転勤がものすごく多く、地元に腰を据える考え方は不向き』ということだった。

面接自体は前職からの商品企画での経験話が刺さって、何事もなく終了。結果も受かったのだけど、今後どうするかものすごく悩んだ。

収入も大きい。ヘタすれば今後ずっと自分だけの稼ぎで家族を養うことも可能で、残業も少ない。ある程度安泰かもと。

でも最初の軸にあげた『家庭中心の時間を過ごす』という最大目標が満たせてない。これは致命的だった。せっかく今後の生活を考えてUターンを選んだのにこれでは意味がなくて。

というわけで第1志望に近かった企業を、1次面接合格後に次を受けることなく辞退したという経緯がありました。

選ばなかった未来のことなんて考えても仕方ないんだけど、転職活動の思い出としてはかなり悩んだなと分類されるもののひとつ。

目の前の結果だけにとらわれず、自分の転職の目的に沿った結果が得られるか?という点を常に考えていくことが重要だと思った。



(オマケ)コロナ渦に絡む転職活動の影響

面接期間のメインは2~3月。世間ではコロナが蔓延しようとしている初めごろだったので、いろいろと転職活動にも影響が出てきたように思います。

ただ、自分の例でいうと、幸運にも結構プラスに働くことが多かったです。

・遠方の移動をする機会を大幅に減らせた。(金銭面)
・急なリスケでも交通機関変更を柔軟に対応できた。(リカバリ対応面)
・前職業務の合間を縫う行動がとりやすくなった。(予定調整面)

まず一番大きかったのは、移動の機会を大幅に減らせたことです。Uターン転職ってエージェントからも現地に行くことがまちまちにあるとは言われていたので、結構な出費を予想していたのです。ただ、感染リスク抑止のためにリモート文化が取り入れ始めたことで、本来現地での対面試験をやる企業もリモート面接に切り替わってたりがほとんどだったのです。

もちろん、実際に福岡行くことも1度くらいはあったし、受験企業の本社のある地区への移動があったりもしましたが、当初予想していた出費の1/10ほどで完了できたのは非常に大きかったです。

あとは、飛行機のキャンセルや変更もしやすかったのがありがたかったです。本来、早割とかでとっちゃうと時間変更やキャンセルがしにくいことが多いんですが、コロナ影響で特例的にキャンセルや変更がOKになってたので、急なリスケへの対応もしやすくてこれもプラスだった。

余談だけど、面接が早く終わっちゃってこのままじゃ空港で3時間も待つわってなってたときに、ダメ元で窓口に相談したら、20分後に出発する便に変えてもらえたりもできた。こんなパターンもこの時期ならではだった。

ただ、そもそも飛行機の便数は激減してたってのは厳しかったです。航空会社によっては羽田⇔北九州が1日1便だけなんてこともしばらく続いたし。

そして最後に割と効いたのが、面接時間の確保がやりやすかったこと。

面接は平日だから、そのときは仕事を抜けないといけない。半休やら年休やらでカバーしたけど、後半は面接がパラパラと増えてきたので、その都度時間調整しなきゃいけなかった。

別に年休とるのは個人の権利だからいいんだけど、急に細々休み入れるのって不自然かなとも思ってて。どうしようかなとか思ってたんです。余計な勘繰りからやりとりを生むのも面倒だったし。

しかも、自分の前職の2~3月って繁忙時期だったんですよね。だからなおさらに迷いはあって。

でも、2月越えたころからリモート前提の働き方にシフトしてきて。もともと会社から離れたところにいるのが普通になったことで、少し仕事を抜けることについて気持ち的に余裕ができた。

ちょいちょい半休とったりとか、用事があるから1回離席して後で業務再開します、みたいな働き方の宣言がしやすくなったのはでかかった。理由を言わずに宣言してたから、そこは若干不謹慎だったかもしれないけど。

しかも毎年繁忙期だったはずが、コロナ渦の影響で繁忙具合が中途半端になったんですよ。予想以上に面接の詰め込みができる隙間が増えたことも大きく。結果的に通常営業時よりもだいぶ活動がしやすかったです。

こんなの完全に思い出話に過ぎず、ノウハウとしては何の役もたたないんだけど、転職市場が冷え切っていく中で結構しっかりコロナ渦をメリットに変えれたっていうことで書いてみました。


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という感じで、なんとか無事に面接の波に乗ることができたという感じです。結果的には2社の内定をもらえたという感じ。

ただ、内定をもらったからと言ってそれだけでは終わらない。

『家に帰るまでが遠足』、みたいな感じで『次の会社に入るまでが転職活動』だと思っています。

次は転職活動の終結を決断するときの話。

この記事はここまで。また次回。

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