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【闘病記】突然髄膜炎になって4泊入院した話。

先日、ウィルス性髄膜炎になって超大変だったので、その記録です。子供は2歳4カ月のKちゃんと、6カ月のDちゃん。おそらく同じウィルスにより、家族全員38度以上発症し、父はぎっくり腰になり、さらに私は退院翌日に重度のめまいでまた救急車に乗るという大惨事に発展。
厄年なのか?

【発症した日:軽い微熱と夜から激しい頭痛】
朝起きたら、身体じゅうがだるく倦怠感があり、なんかおかしい。
熱を測ると37.5度。こりゃあ風邪だわ、と冷えピタを張って首に保冷剤をいれたタオルを巻いて過ごすも、夜にかけて熱が上がってきて、頭痛もしてきた。ロキソニンを2回飲んだけど、全然効いている感じがしない。
夫は出勤だったので、夕方、とりあえずDちゃんを抱っこ紐に入れて2歳児Kちゃんのお迎え。夜はもうお弁当にしようと決めてお買い物をして帰宅。だんだんと頭痛がつらくなってきて、とりあえず、お弁当を食べさせる。(が、そこは2歳児、ほぼ食べない。でももう織り込み済み)
夫に「今日しんどいからなる早の帰宅求む」とLINEする。会議は5時までと言っていたが一向に連絡がなく、案の定会議が7時まで伸びたそうで、そこから帰宅なので9時まで到着しない。夫が帰るまで子供のお風呂を待つつもりだったが、なにもせずに二人と過ごすの逆に辛いし、後回しにしたってどうせ手伝わないとお風呂に入れられないから、と、とりあえず泣いている0歳児はサークルに放り込んで、2歳児と自分だけ軽くシャワーで済ませる。
このあたりで限界くる。もうソファに倒れこんで動けない。やっと夫が到着。バトンタッチして、ベッドに倒れこむ。

【発症2日目:激しい頭痛と吐き気】
夜中もコロナ・インフルレベルの頭痛が続き、また吐き気がしてくる。気持ち悪さが続き、よく眠れない。暑いだけかなぁと思いながら朝方もベッドでもぞもぞしていたら、急に吐き気が!!
ベッドから急いで起き上がるも、間に合わず、トイレの前でリバース。。。
物音で起きてきた夫とKちゃん。夫は私にかけよらないように「ママ、ママ!」と泣くKちゃんを抱っこして遠くから見ていることしかできず。Dちゃんもむっくりと起きてきて、ワンワン泣き始める。そんな中部屋の入口をふさぐ汚物を掃除する私・・・。
「し、しんどいぞ・・・」

その日は夫に在宅にしてもらい、近所のクリニックでみてもらう。先生には、「コロナインフルは陰性だったから、よかったですね!ただのおなかの風邪です!!」と明るく断言される。
「なーんか違う気がする・・・」と思いつつも、薬をもらいにいき、カロナールと吐き気止めを飲んでまた寝る。しかし、収まらない。昼過ぎと夕方に飲むけど、全然良くならない。
そんな時、脳専門のクリニックで勤務していたことのある義母が「頭痛と吐き気は危険」とLINEしてきて、夫が心配しだし、自分も何かおかしいと思いと思い、クリニックの先生に時間外の電話。
先生と話した結果、
◎髄膜炎の可能性もある
◎その場合、大きな病院の救急にかかって検査しないとわからない
◎今晩様子みてはどうか?⇒症状が一気に悪くなる場合もあるので、なんとも言えない、と。

「髄膜炎」と調べると、致死率が高く「24時間以内で亡くなることもある」「数日で意識がなくなる」等とおどろおどろしい内容が出てくる。
救急にかかろうと決心。

義母に来てもらうよう依頼をし、到着したら、夫に車で送ってもらおうと思っていたが、義母の強いすすめにより救急車を呼ぶことに。内心「不安だから検査してもらうけど、結局風邪ですって言われるだけだろうな。」と思っていたが、なるほど救急車に来てもらえば家族を置いて一人で病院に行けるな、と気付く。申し訳ない気持ちもしつつ、到着した救急隊員さんにも「すみません~」とかあやまりながら症状を説明する。
付き添い無しで救急に到着。意識ある中でストレッチャーに載せられて救急に運ばれるのは変な感覚。ERでは若い女の先生が対応してくれる。
しばらく放置されるが、いきなり吐き気が襲ってきて、私がげーげー吐きだしたので、先生もスイッチが入ったようでそこから結構早めにCTやら採血やらが始まる。吐き気止めの点滴も入れてもらい、やっと落ち着いてくる。

【発症3日目:ウィルス性髄膜炎と判明、入院】
この時点で深夜、日付をまたぐ。やっと吐き気がおさまり携帯に手を伸ばせたので、夫にLINE。家には義母が到着し、実家の母にも電話しておいてくれたらしい。ざっと状況を説明すると、「どこの病院に運ばれたかもわからなかったので心配してました」とのこと。そりゃそうだよね。
そこから髄膜炎の検査。これが一番つらかったかな。研修医らしい若い女性の先生が、「いかにもはじめてです…」という緊張したおももちで先輩を引き連れてやってくる。先輩が頼りがいのありそうな人だったので安心できたが、まあこの検査が辛かった。
髄膜炎の検査は、髄液をとって検査する。人間は、首の後ろ側から背骨にかけて、脳の髄液が降りてくるので、無痛分娩の麻酔を指すような感じで、ぎゅっと背中を丸めて、その状態で腰のあたりに針を刺し、そこから髄液を取って検査する。もちろん麻酔もする。
針がささるまで、骨をぐりぐり触られ「ここでしょうか、ここ?」とか探っており、やっと針が入っても鈍痛のような感じがしてとても気持ちが悪い。無痛分娩のイメージだったのですぐ終わると思っていたら、麻酔は前段階で、そこから本番の針を刺して3~4分かけて少しずつ髄液を取る。「足が痺れたら神経に触っているということなので、すぐに教えてください。」と先生。全身麻酔をかけてやりたいという人もいるんだけど、足の痺れがわかるのはご本人だけなので、局所麻酔なんですよ」と説明される。
これにはビビる。
幸い、足の痺れは感じないものの、針を背中にさされた状態というのは生命の危機を感じる状態で、冷や汗が止まらない・・・。
「終わりましたよ~すみませんね~調子が悪いというのにお待たせした上にこんな針さされて~~」と優しい先輩。
「いえ、いえ、救急でお忙しいのに検査してくださるだけでありがたいです~」と言うも、もう一生絶対やりたくない検査に認定。

結果、「しおこんぶさん、やっぱり髄膜炎という結果出てます。次のMRIがおわったら多分入院です」と言われる。内科のお偉いっぽい男の先生が来て、下記の説明を受ける。
◎ウィルス性髄膜炎という、脳の周囲を囲む髄液が炎症をおこしている状態です。⇒「あ~ウィルス性なら、死ぬまではいかないんだな。」(細菌性だと重症化したり後遺症が残ったりする)
◎ウィルス性なので、風邪に効く薬がないのと一緒で、安静にしているしか治療法がない。なので、安静にできるなら帰宅しても構わないですがどうするか、と。⇒「0歳児と2歳児がいるのと、実家の両親が来てくれるそうなので、入院します。」と即答。

0歳児と2歳児がいて、家で安静にできるわけなかろう。
2人目の産後、ずっと体調がすぐれなかった私、だんだんとおっぱいの量も減ってきて、この一週間前くらいには夜だけの授乳になっていた。ほぼ卒乳状態に入っていたこともあり、入院することに。

そこから、4泊入院。翌朝はまだ体調がわるく、車いすにのっただけで酔ってしまい、トイレでまたげーげー。しばらくトイレも車いす+付き添いで過ごす毎日で、老人になったような気分。起き上がると気持ち悪さが続き、ご飯もろくに食べられなかった。

【退院した翌日:突然のめまい発症】
無事退院した翌日の夕方、母に家事を任せて寝ていたら、起きたとたんにものすごいめまい。めまいは前にもあったことがあるが、今回は40分ほど収まらない。昼にたべたお素麺もまたげーげー出てくる。辛い髄膜炎のフラッシュバック。
大人になってからおそらくはじめて、「ママー!!」と大声で叫ぶ。
夫に急いでシェアオフィスから帰宅してもらい、めまいで寝た体勢から動けず、またもや救急車に乗ることに。
なお、実家からは父親も来てくれていたのだが、すでに8キロになる6カ月の0歳児を抱っこしすぎて、朝からぎっくり腰になっていた。
今度は夫が付き添ってくれて救急にかかる。髄膜炎の後に脳炎になる可能性もあるらしく、MRI検査を急いでいたが、私の様子をみた先生、もしかして髄膜炎とは別のめまいかも、となる。
ペンを目で負ったり、座った状態から横に倒れて顔を打つ向けにする体操などをさせられ、まためまいが出て吐く。つらたん。
診断結果は、「良性発作性頭位めまい症」。
我々の耳の中には、三半規管があるのは有名だが、どうやらその三半規管の近くに、「耳石」という石が乗っかっているらしい。この石が、私たちの頭が傾いた時にずずーっとズレることにより、傾きを検知するらしい。原因は不明だが、何かの拍子にこの石が落ちることがあり、それにより周辺を流れる水の流れがせき止められたり疎外されるとめまいになるそう。

脳炎になっていなかったのは本当によかったが、
よりによってこのタイミングで、石落ちなくてもよくない?
5ヵ月前に「唾石症」になったし、なんか石に呪われてる・・・。
石の神様にお参りにでも行った方が良いのか。どこにいるの、石の神様・・。

付き添っていた夫も頭痛がしてきたらしく、椅子に座りながら「頭いたい・・・」としんどそうにしている。すると、母からLINE。Dちゃんが38度越えでずっと泣いている、Kちゃんも保育園で37.8度あったらしい。そんなわけで、Dちゃんのご機嫌はすこぶる悪く義母がずっと抱っこ、Kちゃんは体調不良によりいやいやに拍車がかかっている。なんとかKちゃん寝かしつけ、母とぎっくり腰の父で、0歳児のミルクをし座薬を入れ、夜通し看病してくれた。

まじで感謝である。

そしてその翌日が保育園の申し込みデッドラインというタイミングの悪さ。まだ下を向いた作業が辛いので、父に代筆を頼み、夫を巻き込み、最終的には横になりながら書類を埋め、翌日病院の帰りに提出完了。ギリギリすぎた。。。

そんなこんなで今日で退院して12日目。今までかかった病気の中で一番治りが遅くまだ全快とは言えない。でも、生きていてよかった。
そして飛んできてくれた両親と義母(救急にかかるよう助言してくれた!)に感謝。

こんな悪さをしたウィルスは何者なのか絶対に特定したいと思い先生に聞いたが「コロナかインフル以外のウィルス」としかわからないそう。特段特定する必要のない、そこらじゅうにいるウィルスのどれか、ということなんだそう。

家族の協力、救急隊員さんのやさしさ、看護師さんとお医者さんのお仕事ぶりに感謝しっぱなしです。

とりあえず、石の呪縛を解きたい。




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