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JKC愛犬飼育管理士を受けました

 先日ジャパンケネルクラブの公認資格「JKC愛犬飼育管理士」を受けに行ってきました。
 受験の理由は、自分が主人として元保護犬のベンさんを飼い始めてから、もっと学術的に犬を知りたいと思っていたから。実家で幼い頃から犬と過ごす中で知ってきたことは、しつけに繋がることだったり、犬が安全に暮らすための食・健康知識を表面的に捉えたもので、そもそも〜とか、具体的にどうんな風に〜、みたいな知識がほとんどなかったかもしれないのです。その場その場で気になった時に検索していくのではなく、ちゃんと学んでみようと思いました。

JKC愛犬飼育管理士とは

 「動物の愛護及び管理に関する法律」の理念に基づいて作られた一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)公認の資格制度。
 講習会と試験が1日の中で行われるもので、講習会のはじめに「愛犬飼育管理士教本」という参考書を支給してもらえました。結構分厚いので、試験を受けにいく形は、こちらの本が入るサイズのバッグで行きましょう。

2022年12月の試験で支給された教本

教本作成の意図は以下のように書かれていました。

…犬をはじめとして動物を愛するすべての方々に、動物の生理、生態および正しい飼育方法ならびに「動物の愛護および管理に関する法律」について深くご理解いただき、適正飼養と法令遵守に努めていただくことを念頭に作成したものであります。…

愛犬飼育管理士教本 2021年版 発刊にあたって

講習会・試験当日の流れ

 まず日付ですが、応募者多数のため予備日の方に割り当てられていました。応募から少し経って届く「試験日に関する重要なお知らせ」に記載される形になるので、その書類がくるまで予定は予備日含めて空けおく必要がありますのでご注意ください。

当日のスケジュール

10:00~ 説明
10:10~11:00 「動物愛護管理法Ⅰ」
11:10~12:05 「動物愛護管理法Ⅱ・犬その他の動物について」 
 昼食 1h
13:05~13:55「飼育管理Ⅰ」
14:05~15:00 「飼育管理Ⅱ・繁殖」
15:20~     試験についての説明
15:30~16:30 筆記試験
※各講習の間に10分休憩があります

講習について

 「落とすための試験ではない」と講師の方がおっしゃっていましたが、愛犬飼育に関して重要・必要なことを体系的に学ぶことができるというよりも、特に動物事業者向けに適正飼養の推進と、直近の法令改正ポイントを確認するための試験だなと思いました。
 というのも、講習ではページや行を飛ばし飛ばし、ポイントをかいつまんで読み上げ、重要であることを示すのみ、短時間で試験範囲をカバーするための進行が行われていました。
 見回してみると顔見知りの人も多そうで、ペットショップやトリマーさんなどペット事業スタッフさんたちの受講が多いのかも?と想像していました。界隈の方々からすればいつものチョロい試験なのかもしれません。

取り上げたページは折り目をつけ、該当箇所にマーカーやしるしをつけました
当日朝に配られてしまいますが修了証書が発行されます

試験について

 犬について詳しくなるためにきたのに、試験のためだけの勉強なんて!と思ってしまいそうになりましたが、重要な事柄であることには変わりないと思い直し、モチベーションを保ちました。試験時間は1時間、どのくらいのボリュームの試験なんだろうとドキドキしていましたが… なんと設問数は25問で、正誤を混ぜた文章が4つ並び、正しい(または誤っている)文章はどれか選択するものでした。

なるほど、これは落ちない。

 ものの10分もかからずに回答と見直しを終えて試験会場を出ました。講師の方が重要であると言っていたところをしっかりと聞いていれば、間違えることはなさそうです。合格率80~90%というのはその通りなのでしょう。

 今回の試験では、2022年6月に施行されているマイクロチップの登録制度が重要視されており、以下の点がポイントとなっていました。
 ✔️ 販売事業者における装着と登録の義務化と、販売事業者以外の所有者の装着の努力義務
 ✔️ 確実で安全性の高い身元証明として、ヨーロッパやアメリカをはじめ、世界中で広く使用されている

なお、合否結果は12月末にある予定。大丈夫なはず。合否通知が来た後に、資格登録という手続き・JKCへの入会をしなければならず、その期限が1ヶ月もなさそうな様子なので、締切には注意していきたいです。

個人的な感想

 個人的には「犬の繁殖学」が、自分にとって新しい世界の話だったのでとても興味深かったです。これまで知人宅で余って困っていた雑種や甲斐犬、猟師に捨てられたと思われるプロットハウンドなどを相手にしてきたため、家族を探している犬を受け入れるが先決、自分たちが繁殖させるとは思ったことがなかったので、全てが新しい情報でした。
 これまでは犬種標準(スタンダード)とか血統証明書とか、そんなのなくたっていい!私が幸せにしたる!みたいな気持ちで敬遠しがちだったのですが、今年ブリーダーの素晴らしさに気づけたこともあったので、犬のことを思えばこそのスタンダードなんだなとしっかり理解することができて、それはそれ、これはこれとリスペクトする気持ちが芽生えました。(遅い)

 その他にも「犬学」っていうのがあって、内容おもしろそうだったんだけど講習では本当に少ししか取り上げられず、家で読んでいこうかなという気持ちです。

 ゆくゆく保護犬の預かりさんになってみたいなという気持ちもあって、それには「動物愛護のための法律知識」がとても役立ちそうだと思いました。良い預かりさんになるためにも、自分で経験したり調べてきたものだけでなく、由緒ある団体の言葉で知っていくことも大切だなぁと思った次第です。

正直資格講習と試験は物足りないものだったので、復習を兼ねて教本を読み込んだり、来年は別の資格にも挑んでみたいなと思いました🐶

犬関連の資格試験を受ける人はいま本当に多いと思うので、これから挑戦する方の参考になりますように🙏

おしまい

20230102追記
無事合格できました💮

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