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個人的な最近の俳句①:字数<音数<リズム

自分が俳句を作るなかで
なんとなく最近思ったことを
メモ変わりに書いてみようと思います。

今回は「句またがりと踊り」に関することです。

昨年からなんとな~く思っていたのだが、
少し前に久しぶりに吟行に行って
自分とは違うルーツや作り方の人たちと
句会をしてはっきり意識したことがある。
それは最近の自分の作品で、
比較的言いたいことが言えたと
自他ともに感じる句は
「17音に言葉は入っているが、句またがり」が多いということ。

以前からその傾向はあった。
でも、最近はそのことに加えて
言葉が余ったり足りないのに
リズムで17音のカタチ(または17音に近い数)に収めてる作品が多いんである。

このことは、
昨年末に10年ぶりにフラメンコを
再開したことと無関係ではないだろう。

アタマの1音をわざと抜いたり
途中の0.5音をわざと空白にして
同じ数なのにリズムを変則的に見せる
フラメンコ音楽のコンパス(12音、俳句の17音みたいなもの)の展開の仕方に知らず知らず影響を受けているのは確実だろう。

もともと字数ではなく「音数」で俳句を作ってきたのだが、それがさらに「音数<リズム」になってきたということか。

踊っている時は考えることもあるけど、
体は自然と動いていく。
リズムが求める気持ち良い方向へ
ヘタクソながら動こうとする。
そのうちに思考よりも情動が優先され
直感が全身に満ちていく。

そしてこういう経験には
とくに吟行や席題などの
「現場のライブ感を活かして作る」ときと
思いがけない言葉や表現が17音でできたときと共通した興奮と喜びがある。

意外なもの同士がリンクして
新たに発動しているようである。

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