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カルチャー俳句通信

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担当している㈱カルチャー俳句講座の生徒さんへのコーナー☆講座感想や作句ポイントなど。
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#エッセイ

【俳句掲載】『名句水先案内』(角川俳句コレクション)

角川『俳句』連載の「名句水先案内」(2020年4月号~2022年3月号)。 今回、角川俳句コレクシ…

あんこ
1か月前
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愛とかなしみの背理法:土井探花句集『地球酔』

こんな日は仲間はづれの雉が好き この句の中に自分を見る人、あるいは共感する人は、「ここに…

あんこ
6か月前
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秋、カルチャースクール俳句講座に思うこと

俳句と書いておきつつ、のっけから通っているフラメンコ教室の話題で恐縮だが、来月からクラス…

あんこ
8か月前
24

「今」を真空パックする:俳句甲子園2023のある俳句を読んで

少し前の話になるが、NHKによるドキュメンタリー番組を観た。 内容は俳句甲子園2023。 そこで…

あんこ
8か月前
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客観的視点が生む言葉の距離と味わい:岡田由季句集『中くらゐの町』

中くらゐの町の大きな秋祭 街と町。同じ「まち」でもこの二つは違うと思う。 大雑把にいうと…

あんこ
10か月前
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異界への招待状:俳句誌『LOTUS』第51号

クラクラするほどの痛いほどの今夏の太陽。 八月になって、通りは急にふっと音の存在を忘れた…

あんこ
10か月前
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作りたくて楽しくて、俳句

他でも書いたが、今年から所属する俳句結社の作品賞の受付を担当している。締切が迫ってきたので、毎日切れ目なく届いている。 拝受ハガキを用意するたび、自分が応募していた頃を思い出し、懐かしくなってきた。 そうこうするうち、久しぶりに作品群をつくってみたい気持ちがモクモク湧き上がってきた。 で、数日かけてつくってみた。 夏で20句。 ここには掲載しないが、作り終えた今は爽快感でいっぱいだ。出来は置いておいてね。 たまに言葉やイメージがいい感じでポコポコ浮かんでくる。句会が近

【私見】俳句:旧仮名・現仮名の誤表記や混在

以下は自省を込めての文章です。 私自身も先日やらかしたので。 noteを始め、ネットにはたく…

あんこ
1年前
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ある句会の風景➁:飛べる句会、飛ぶ言葉

もう、多分20年近く前のことになる。 毎月・第三日曜日。 13時スタート、終了は18~19時頃。 K…

あんこ
1年前
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俳句:どんな句会に参加するか

リアル参加型が主流だった句会も、ネットでさまざまな形態や参加型のものが出てきて、身近にリ…

あんこ
1年前
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俳句、「ひとり」から始まるハーモニー

俳句を作るときは「ひとり」でも 「一人ぼっち」じゃない。 詠む・読む。 その2つがあるから…

あんこ
1年前
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【俳句】第26回炎環賞の結果を読んで

先日発行の俳句結社誌『炎環』11月号にて、 「第26回炎環賞」の選考結果が発表されました。 対…

あんこ
1年前
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8月は賞の季節

俳句や短歌では、8月は主要コンクールの1つ である「角川俳句(短歌)賞」が発表される月。 …

あんこ
1年前
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個人的な最近の俳句③:自分の中にあるものこそが「表現」になる

先日、講師を務めた川崎市・俳句入門講座、第1回。 講座中にふと思いついて、下記の内容の言葉をボードに書きつつ、話しました。 (正確ではないですが) 「自分の中にあるものしか、表現として出てこない。どんなに背伸びをしたり、カッコいいことを言おうとしたり、または言ってみても、それが自分の中に浸透したものでなければ作品としての説得力は生まれない。また、共感も得られない」 普段何となく思っていたことでしたが、 具体的に言語化することで 「本当にそうだなあ。表現てその繰り返しだなあ