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ラオスでみた景色

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ラオス暮らしのなかで見たこと、感じたこと、考えたことなど。
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ヴィエンチャンで飲んだフラットホワイト

いつでもコーヒーは、エンジンをかけてくれる。そして一緒にいる人との会話を生んでくれて、リラックスもさせてくれる。 もともと日本ではブラックコーヒーをいつも飲んでいたのだけど、ラオスは年中暑いので、なんだかカフェインにめっきり弱くなってしまった(水分補給が足りないだけかもしれないけど)。だから、ラテ系にするとマイルドになって飲みやすくて好きだった。 ある日の午後、首都ヴィエンチャンのカフェで日本人の友人とお茶をすることになった。まだ空は明るいけど午後の遅めの時間で、やはり太

「毛」問題から学ぶ自分らしさ

何が美しいとされるか、可愛いとされるかは、時代や場所によって変わってくる。それは、主観的なものだけど、外的環境に影響されてその価値観もできあがってくるのだろうか。 ラオスに来て感じたのは、ラオス人は美容にすごくこだわる。 たとえばメイクでいうと、日本では、どちらかというとナチュラルメイクが流行っているけど、ラオス人は濃いめがお好き。でも顔も日本人より濃いめの人が多いから、太くて長い眉毛も似合うし、目もぱっちりしてるから、アイラインが綺麗に映える。 髪型はきちっとまとめるのが

移動時間についての考察

ラオスにいても日本にいても移動時間がとにかく多い。 日本にいるときは、毎日電車で過ごす通勤時間。 八王子の実家から東京駅まで通っていたときは、電車に乗っているだけで片道1時間以上あった。 ラオスにいる時は、日々の通勤は10分のバイク移動だけになったけど、地方に住んでいたので首都に行くことが多かった。多い時は月に2-3回首都に行っていて、そのたびに片道3時間バスに乗っていた。 ラオス国内移動でバス3時間というと短い方で、「首都のビエンチャンから3時間で着くんですよ〜」と、

ラオスにいて考えるようになった「消費」のあり方

ラオスで2年暮らし、自分の今後に大きく影響すると思われる価値観が変わった。それは「消費」のあり方だ。 消費とは、人間の欲望を満たすために物財を費やす行為。消費は人間生活を維持,向上させるために行われるが,この点からみれば経済活動の基軸をなす生産は最終的には消費を目的としているといえる。(ブリタニカ国際大百科事典) 人間の欲望とは色々あるけど、生きていくのに不可欠な3大欲求もそうだし、衣食住を為すこともそうだと思う。つまり、それを満たすために行う消費という行為は、生きていれ

深夜のバルコニーから

今の私の家は、メコン川の支流のナムサン川に面していて、バルコニーからは川とその奥に茂る森が見渡せる。 なんとなく思い詰めた時、気持ちを新たにしたい時、バルコニーに出ると、変わらない景色がそこにはあって、いつも心を優しく包みこんでくれる。 変わらない景色だけど、表情は毎日違う。 今夜はふと、バルコニーに干していた洗濯を取りに行ったら、いつもの森が暗闇で影のようになっていて、それを覆う夜空が少し明るいことに気づいた。 上を見上げたら、久しぶりの満天の星空だった。 雨季で雨が