あの頃不毛だと思っていたものに意味があった

朝、夫を送ってからLINEに気づく。幼稚園のママ友からランチのお誘い。今日は本当は新宿伊勢丹に用があったのだけど、コロナウイルスも怖いのでやめておこう…と決めた矢先のことだった。そのママ友グループは、ポジティブな気持ちになれるとても元気な人たちなので、喜んで行く返事をした。

その時間までまずはスーパーで買い出し。私はスギ花粉症なので、コロナ以前にこの時季マスクがないと本当に困る。医薬品コーナーにつくと、ちょうど段ボールでマスクが搬入されていて、客がぐわっと群がっていた。スゲーなとちょっと引きつつも2箱ゲット。これで当分はいいでしょう。これ以上事態が悪化しませんように。

その後ランチ会。隣駅の新しいピザ屋。おいしくて子連れ歓迎ということでずっと行ってみたかった。実際おいしかったけど、店がとにかく「ママ会」のグループばかりですごい雰囲気だった。おしゃれな店なのに、小学生の頃の朝礼前体育館みたいな騒がしさ。お会計はテーブルで割り勘…と思ったら私の財布には1万円札のみ…バカ。女性の集団でいると、ついお勘定計算を誰かに任せてしまう。次は率先してやろう。いい人たちだな、と思っているから特に。

娘が帰ってきて、おやつを食べさせながらいろいろおしゃべり。 Q1.ママは幼稚園の頃、なんていう名前の組だったの?→A.たんぽぽ組だったよ。 Q.2その後は?→A.小学校の1年生になったよ。 Q3.へぇ~、楽しかった?→A.うーんまあそれなりに楽しかったよ。ランドセルしょったり、お勉強できたりおもしろいよ。楽しみだね。

娘がこれから成長していく過程で、私はその当時の自分の話をしたりするだろう。楽しい思い出はもちろんだけど、思春期や受験、人間関係などつらいこともたくさんあった。当時「これをやることに何の意味があるんだ」と思うことも数えきれないほどあったけれど、いま これから 子どもにその時時の話をしてあげられる。そう思うと、あの頃から今までがんばって生きてきて良かったなあ。そして自分は「ムダだな~」と思っている時間であっても、私の親にとってはそれさえ宝物みたいな1分1秒だったりしたんだろう。これも子どもをもって知ったこと。だから娘よ、いい子のときもそうでないときも、たとえだるそうにしている時も、その姿でさえ私にとっては幸せな瞬間なんだ。だから存分に。1分1秒をめいっぱい、生きておくれ。それで長生きしておくれ。そしてこれからも仲良くいられますように。

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