見出し画像

小泉今日子と生タマゴ/新宿音楽祭1982年

(敬称略)

これも過去の話になりました。

わたしはこの「事件」を現場で見てました。

(実はちょっと自慢)

観客としてではなく
当日バイトしてました。

会場警備と雑用のバイト。

ホールとかドームとか
大会場のライブやイベントで
ステージの前とか通路とかに
スーツ着て腕章とかワッペン付けた人が
並んでます。

現在はどうだか知らないですが
当時はそれのバイトがあったんです。

警備を受け持つ会社に
バイト登録していて
人が足りないと誘いがありました。

「明日●●のコンサート、
渋公なんだけど来れる?」って感じ。

当時はメールなんてないですから
もちろん電話。

しかも固定電話。

携帯電話がない時代のはなし。

今から考えると
どうやって暮らしていたんでしょう。

記憶の彼方に遥かに霞んでしまって。

寄り道でした。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

1982年の10月
日本武道館で開催された「新宿音楽祭」。

いわゆる「賞レース」というヤツ。

(今はもう無いけど)
当時はその年デビューした新人歌手を対象にした
音楽祭みたいなヤツがたくさんありました。

(それの最大、最高のヤツが
「日本レコード大賞」の新人賞。)

数ある賞レースのなかで
この新宿音楽祭が特筆されるべきなのは
生タマゴ事件があったことなんかではなく
その出演者にあると思います。

参加者は
(某HPより)

つちやかおり 「哀愁のオリエント急行」
三田寛子 「色づく街」
早見優 「Love Light」(銀賞)
北原佐和子 「土曜日のシンデレラ」
渡辺めぐみ 「誘われて南南西」
水野きみこ 「夢見るアニー」
小泉今日子 「ひとり街角」(金賞)
松本伊代 「大人じゃないの」(銀賞)
中森明菜 「少女A」(審査員特別奨励賞)
石川秀美 「ゆ・れ・て湘南」(銀賞)
堀ちえみ 「待ちぼうけ」(銀賞)
仁科ともみ「?」  
新井薫子 「赤いくつ」
尾形大作 「ひとりごと」(銀賞)
シブがき隊 「100%-SOかもね」(金賞)
原田ゆり 「俺に咲いた花」(敢闘賞 )
水谷絵津子 「芽ばえ」
新田純一 「ハニーハニーSunshine girl」
川島恵 「処女飛行」
日野美歌 「私のあなた」(敢闘賞 )
       
「花の82年組」の主要な顔ぶれだけでなく
渋いところ(B級ともいう。C級もいますね。)も勢ぞろい。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

「事件」は音楽祭の終盤
出演者がステージに横並びになったとき起こりました。

1階席(あるいは2階席)の
ステージ向かって左手から(だと思う)
生タマゴが投げ込まれて。

それが小泉今日子の頭を直撃したのです。

(中森明菜が小泉今日子をかばって
舞台袖に連れていったらしいが
それは見ていない。)

この事件は当時「中森明菜のファンが
小泉今日子を狙った」と噂になりました。

(金賞を受賞した小泉今日子が
シブがき隊と並んだことに怒ったとか。)

これはとても疑問に思います。

だって
武道館の1階席から
ステージの特定の誰かを狙ってものを投げて
命中させるのはそんなに簡単じゃないですよ。

(2階席からならなおさら。)

例えば
現役の高校野球部のレギュラー選手だったとしても
充分に狙ったり
振りかぶったりできない状況で
狙った的に当てられるでしょうか。

「面白半分に(誰でも良くて)投げたら
偶然KYON2に当たった。」というのが
案外真相だったり。

※警備担当の会社がこの件で
ものすごく怒られたという噂がありましたが
怒られて当然といえば当然かも。

(●ーニングに怒られたのか、
そりゃ恐怖に違いない。)

まぁ入場時の手荷物検査なんて
(しても)恰好だけだし。

仮に
金属探知機があっても
生タマゴなんて
反応しないもんね。

※この日
アリーナ席のパイプ椅子に
フライヤーを配る作業を済ませて
裏の階段を登っていたら。

踊り場で
カメラマンと女の子が
写真撮影していました。

通り過ぎるとき
横目でチラっと見たら
堀ちえみだった。

すごく小さくて(失礼)
びっくりした。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
追記(2024.3.1)
ネット記事によると
新潮社の電子書籍で
小泉今日子が
この事件(?)の犯人は
自分(小泉今日子)のファンで
シブがき隊を狙ったのが
自分にあたったのだと言ってるそうです。

ということは
投げたヤツが捕まって
「取り調べ(笑)」されてたんですかね?




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?