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音楽専門誌以外に取り上げられてこそ一流?/渡辺香津美

(敬称略)

どこかの誰か
「それってあなたの感想ですよね?」

わたし
「はい、そうです(きっぱり)。」

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以下
女性の場合どうなのかは
まったく
わからないので
あくまでも
男性のハナシになります。

(LGBTQの方の場合も
当てはまらないと思います。
ご容赦ください。)

むかし
「GORO」とか
「週間プレイボーイ」とか
主に若年男性を購読者に想定したであろう
雑誌がありました。

この手の雑誌
「売り」は
やはり「グラビア」だったと思います。

アイドルや女優の
グラビアとピンナップ。

まぁこれが目的で
購入していました。

とはいえ
せっかく買ったものなので
それ以外の記事も
もちろん読んでました。

車、オートバイ、スポーツ
売れてる芸能人(お笑いとか)、マンガ、、、。

「男の子」が喜ぶネタを
ちりばめた
ちらし寿司みたいな
内容でした。

後ろのほうに
申し訳程度に
音楽関係の記事が
数ページ(白黒)ありました。

新譜のレコ評とか
旬のミュージシャンや
来日した外タレのインタビュー。

可愛い女の子の写真が
目当ての読者に
小難しいハナシしても
しょうがないし
音楽雑誌じゃないから
専門的な内容なんて
誰も興味ないわけです。

ということで
こんな雑誌に載ってるインタビュー
どうせ
当たり障りのない
どうでもいい内容ばかりだろうと
思っている
そこのアナタ(わたしも)。

なかには
「読ませる」記事も
あるということかな、と。

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1980年1月の
「GORO」です。

渡辺香津美のインタビュー記事。

「トチカ」のレコーディングについて
語っています。

途中から
やや「形而上的」な内容になってますが
そこでこの発言。

「音楽って
おれはこう思うっていうメッセージを
伝えるのだけが目的じゃないよね。
「おれより先に寝るな」なんてことを
具体的に伝えるだけなら
そのままいっちゃえばいいんであってね

それだったら音楽である必要はない。」

おっとこれは。

さだまさしの
例のヒット曲(前年の大ヒット)が
「標的」なのは
誰が読んでも明らかです。

もちろん
例の曲の主題が
「おれより先に寝るな」ということでないのは
渡辺香津美も承知しているわけで。

音楽を「道具」にして
何やら意味ありげな「主張」を
繰り広げたりすること
それ自体を
否定するわけではないけれど
「音楽ってそればっかりじゃないだろ」と
言いたいんだと思います。

時期はたぶん同じ頃だと思いますが
雑誌「POPEYE」で連載していた
桑田佳祐が毎回ミュージシャンと対談する記事。

矢野顕子が
(当時の夫君)坂本龍一の
言を借りて
さだまさしの楽曲が
音楽的に
「幼稚」だという主旨の
発言をしていたのを
記憶しています。

YMOや
KYLYN周辺のミュージシャンからしたら
何かひとこと言わずにはいられないような
憎々しい存在だったんでしょうか。


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※ちなみにこの号。

「新人アイドル」として
「松田聖子」が紹介されています。


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