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ジレンマ

言いたいことをストレートに言えないことほど、
ストレスが溜まることは無い。

どうして言えないのかなと考えてみると、結局それですべてがおしまいになるのが怖いのだ。だから言えない。
過去に、言いたい事を言えたな、という場面では「ええい、もうどうにでもなれ!」という気持ちがあったと思う。物別れになっても構わない、仕方ない、という覚悟ができていた。だから思いの丈をぶつけられたのだ。

結果、ストレートな私の想いは相手の心に突き刺さったのか(笑)
なんとも煮えきらない状況を打破するきっかけになった。
そう、その時は結局 ”すべてがおしまい” にはならなかった。

時が経ち、分野もシチュエーションも全く異なるけれど、たぶん言いたいことを言えない状況というのは同じなんだろう。今度も言ってしまえばどんなにスッキリするか、と思うのだけれど、なぜかできない。
なぜなんだろうね。全てをおしまいにする勇気が持てない、覚悟が出来てない、ということか。それともまだそこまで追い詰められてないのか。あるいは単にそれほどの熱を持ち合わせてないだけなのか。。。

きっとほんの少しのきっかけで、例えば誰かのひと言で、覚悟は一瞬にして固まるものなのかもしれない。でもそのきっかけが無いまま、ずっと何か月も、何年も経ってしまうことだってある。そのうち言いたかったことすらどうでもよくなって、尻すぼまって言わずに終わってしまうのだ。

まあそれはそれで「言いたくなくなって言わずに済んだんだからそれでよかった、やれやれ」と結論付ける事もできるかもしれない。でも単に「言う機会を逃してしまった」そして「言えないで終わってしまった」となると、またちょっとニュアンスが違ってくる。結局は本人のもやもやは解消しないまま、何となく納得いかないままズルズルと時だけが経ち、言うことを諦めてしまった訳だから。

この2つ、言わなかった事実は同じでも全く似て非なるものなんだな。

そう。私はまだ言うことを諦めてはいないのだよ。
でもなぜか言えない、ああ、言いたい、でも言えない(笑)

もう少し、事の成り行きと自分の気持ちの有り様を見守ろうと思う。

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