デリケートな天秤座
年末になると、占いも一年を総括したり、来年の運勢を予見したりする。
当たるとか当たらないとか、あまり興味はないのだけれど、SNSで目にするとなんとなく読んでしまう星座占いがある。
今日はその占いに『デリケートな天秤座』と書かれていて、仕事帰りの電車のなかで思わず「そうよそうなの」と頷いてしまった。
ここ数日、自分の行動や言動に落ち込むことが続いている。
わたしは10月生まれの、<物事を秤にかけて、均衡を保つことを「美徳」とする>天秤座である。
人間関係も円滑に、なるべく争わず、平和に進めたい。
だから時に、言葉を呑んでしまって何も言えないまま過ぎてしまう。
大抵は、「言うべきか」「言わざるべきか」を瞬時に判断しているのだけれど、やはりそこには失敗も後悔もある。
たとえ争うようなことになっても「ちゃんと主張すればよかった」「反論すべきだった」と悔やんだり、逆に「言い過ぎてしまった」と反省したり。
過去は変えられない。
答えはどこにもない。
わかってはいるのだが、どうしても頭をもたげてしまう。
どうやらここ数ヶ月の多忙で、秤の均衡が崩れているようだ。
デリケートな天秤座、という言葉は、そんなわたしをちょっと軽くしてくれた。なんだか「たいしたことないのに気にするタイプでしょ」と言ってもらえたような気がして。
そうよそうなのよぅ。
わたしにとって星占いは、不安を一蹴したり、共感してくれる友人、なのかもしれない。
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