見出し画像

お江戸スタイルブック no.016

江戸時代後期の遊女。

半幅帯を簡略的に締めて、
額仕立ての中着を羽織ってるので、これは寝間着の状態。

格子柄にヘチマの絵柄が可愛すぎる。
右手に懐紙を持ちこれから床入りなのか、
それとも朝起きてきたところなのか。

「お疲れ様です」と声をかけてあげたいですね。

渓斎英泉『おゐらんだかがみ日本堤景』より


引用元の浮世絵は、使えそうな画像がありましたので
載せておきます。

このアンニュイな雰囲気に、一目惚れした思い出。

ライデン世界博物館 所蔵


渓斎英泉らしい、色気たっぷりの美女。

『おゐらんだかがみ』は、「花魁」と「オランダ」をかけている
異国情緒を醸し出したシリーズです。

アルファベットの筆記体っぽく崩した字体がオシャレ。
上部のコマ絵は、銅版画風に描かれています。

人間は、いつの時代においても常に新しいものが好き。

殊に江戸時代の日本人にとって
異国趣味…遠い西洋の文化は、憧れの対象であったことが伺えますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?