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私の駄菓子屋さん

私の仕事机には
小さな駄菓子屋さんが営業している。

みんなが書類や仕事道具を
仕舞っているであろう引出し。

私の仕事机の引出しは
ひとつだけ、仕事に使われていない。

そう。
お菓子がたくさん入っているのだ。

チョコレート、クッキー、
おせんべいに飴やガム…

昔から勉強や仕事などの
頭脳労働をすると
ものすごくお腹が空くので、
お菓子の常備はマストだ。

引出しを開けると
フワッといい香りがして
「どれにする?」と
お菓子たちがこちらを見てくる。

このお菓子たちは

・なっちゃんのお腹と心が満たされること
・個包装になっていること
・ひとくちで食べられること
・強い匂いを発しないこと
・食べるときにボリボリ言わないこと

などの厳しい審査基準をクリアした
選ばれしものたち
だ。

(なのに、なぜ口に放り込んだ瞬間
 電話が鳴るのだろう。)

特に「ブラックサンダー」は
常に在庫を切らさないようにしている。

お菓子のお供も忘れてはいけない。

お湯に溶かすだけのスティックドリンク、
ちょっとリッチにドリップコーヒー、
さまざまな種類の紅茶のティーパック…

カフェでも開けるんじゃないかと
思うくらいドリンクも豊富に揃えている。

ちょっとリフレッシュしたいときは、
お気に入りのマグカップ
その時の気分で選んだドリンクを持って
給湯室までお湯を汲む旅に出る。

お昼時や15時頃は人気スポットなので
ぺーぺーのなっちゃんは
少し時間をずらして行くことにしている。

ところで、このお菓子たちは、
なっちゃんの小腹を満たす以外にも
活躍してくれる。

自席に立ち寄ってくれる同僚に
お裾分けしたり

他の人の机上に
書類やメモを置くときに
ちょこんと添えたり

お菓子は、コミュニケーションの
潤滑剤
としても欠かせない存在だ。

ときどき、
お返しをもらうこともある。

自分では選ばないものを
もらうこともあり、
お菓子の物々交換は楽しい。

せっかくだから、今までに貰った
面白いお菓子トップ3を紹介する。

まずは、手巻納豆

カリカリになった納豆のあられが
海苔で手巻き寿司のような
円錐形に整えられたお菓子。

納豆独特の香りがして、
歯ごたえはあられなのに
味は納豆そのものだった。

お次は、わさび鉄火

これは一見普通のあられなのに、
口に入れると涙が出るほどツンとくる。

涙目になりながら
仕事をしている人がいたら
このわさびあられを食べたか、
悔しい出来事があったかの
どちらかだと思う。

さいごは、今流行りの昆虫食

見た目は虫のミイラ、
味はエビ煎餅的な感じ。

足とか甲羅とかの
硬い部分が口に残るが、
意外とイケる。

また食べたいか、と聞かれると…
もういいかな。

でも話題性はこれが1番だったので、
気になる方はお試しあれ。笑

そんなこんなで、
お菓子は私の仕事机には
欠かせない存在なのだ。

ただ、つい先日先輩から、

「なっちゃんの机って
 なんでそんなに書類出てるの?」

と指摘され、

「実は…」

と引出しの中を見せると

「うわ、駄菓子屋さんじゃん。」

とびっくりされてしまったので、
他の引出しを整理整頓して
書類も片付けられるよう頑張ろうと
思った今日この頃なのであった…。

(先輩にもお菓子をあげて
 黙らせたのは言うまでもない。)

この記事は、エッセイのまち
10月のお題「好きなお菓子」
をテーマに書いたものです。

最後まで読んでくださり
ありがとうございます🍬

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