SailGP ピットからの景色4
7チームが各国代表として世界を転戦しながら優勝賞金100万ドル(約1億円)を懸けて戦うヨットのプロリーグ「SailGP」。時速100kmで走る船のちょっとマニアックな内容を数回に分けてお届けしたいと思います。
今回は「船の組立て」についてお届けしたいと思います。
まずテントから組立てる?
サーカス団の様に世界各地を転戦するSailGPは大量のコンテナと共に旅をします。
船が入っているコンテナもあればサポートボートだけが入ったコンテナや旋盤、ウィングセール、パーツが入った様々なコンテナがあります。
まず、現地に到着するとコンテナがポンっと置かれた状態。ここからテントのフレームが入るコンテナを探してテントを組立て始めます。
テントがある程度完成すると船を移動させてくるのですが、船の組立ても大変。一つ一つのパーツが大きい上にちょっと当たっただけで破ける様な物もあるので、傷付け無いように外に出して行きます。
プラットフォーム、ウィング、チェイスボートなど各パートに別れて作業を開始します。
40フィートのコンテナに50フィートの船は入らないのでバウは外れています。
↓内側からはこんな感じ。中からボルトナットで締めますが、めちゃくちゃ暑くて汗ダラダラ。スポットクーラーは1個しかないので一番キツい作業のポッドに持って行かれます、、、。
決められたトルクで28カ所を締め付けた。でも、
あ!ワッシャー入ってない、、、。
やっちまった、、、。
また外してやり直し。この時は辛かったです(泣)
コンテナからどんどん引っ張り出した各パーツを組み合わせていきます。ウィングも同じく。
油圧系や電気系はその分野のプロがやって来て作業してくれます。
↓ダガー(水中翼)ケースも外しているので装着していきます。80kg?くらいあるのでこれも4〜5人で「うりゃー」と持ち上げて上から入れます。
他にもやる事は沢山。
空いたコンテナはどうなる?
ウィングが入っていたコンテナは「更衣室」、船やクロスビームが入っていたコンテナは「ミーティングルーム」、パーツコンテナは「オフィス」になります。
↑ミーティングルーム
今回も最後まで読んで頂きありがとうございます。
次回もお楽しみに!
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