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真冬も裸足でいられるようになった話

師から伝授されたヒマラヤンクリヤ

ヒマラヤンクリヤという浄化呼吸法をご存知ですか?
海抜数千メートル、極寒の地ヒマラヤで半裸のまま生きるヨガ行者達が編み出した強い呼吸法。
心肺機能を高め、呼吸筋、神経系や循環器系も一気に活性化するので
行うと全身が目覚めた感覚になります。
もちろん体温アップ効果も抜群。
しかし本当の目的はプラーナの動きをつかむこと。
体内を移動するプラーナを意識と呼吸でコントロールすることにあります。
ある時は体外に出ないようにロックし、ある時は一気に吐き出し、
ある時はビンドゥーと呼ばれる眉間にまとめ、
ある時は腹部で練って上部へ持ち上げる。

と聞いても何が何やらですよね。
これは本来文書化できるものではなく、
何千年もの間、師から弟子へと直接伝授されてきた歴史があり、
私は2018年のZUDDHA YOGAティーチャーズトレーニングで
師ウェイロン・ジから学び、今日まで3年間このクリヤを練習してきました。
そして先日、面白い体験をしたのでシェアしたいと思います。

真冬の朝6時に起きたこと

その日はいつも以上に集中していました。
早朝6時過ぎ、全てのヒマラヤンクリヤの呼吸法が終わり
両手を膝に下ろして瞑想の体勢をとった瞬間、
全身の細胞ひとつひとつがボンッと大きくなったような感覚に襲われました。
続いで全身が漬物石のようにドシンと床に落ちるのを感じ、
心と体が完全なる不動状態に。何事にも全く動じない感覚。
それから両掌と足の裏が一気に熱くなりました。
ヨガを長くしていると、たまにこのような体験をすることがあります。

私の家は築60年オーバー、断熱など皆無の古民家。
床がおそろしく冷えるため、冬は毎年靴下2枚重ね&厚手スリッパで
凌いでいました。
今年はスリッパが嫌で(足裏感覚が鈍るし、歩くと変な力みが体にかかるのが嫌)
靴下2枚重ねのみで寒い寒いと言いながら過ごしていたのですが…。

前述のクリヤの後、あれ?寒くないかも?と思いしばらく裸足でいると
なんと!大丈夫!!
その日以来、家の中で裸足生活が平気になってしまったのです。

つい最近まで常に裸足の子供達を見て信じられない!と言っていた私が。

裸足!!!

ただしレッグウォーマーで足首は防寒しています。
にしても急にすごい変化。
これは何が起こったの?

“冷たい=冷えてる”ではない


さて考察。
足裏は床を冷たく感じています。
それは以前と変わらない。
しかし嫌ではない。足裏が冷たい感覚を受け入れています。

”冷たい=寒い”でもないと体が気がついた様子。
足裏は冷たい、けれど体の芯は常に温かい。

以前は、
「足裏が床の冷たさを感じている=不快=寒い」
だったのが、
「足裏が床の冷たさを感じている→冷たさを受け入れる=不快じゃない」
「足裏が床の冷たさを感じている≠寒い」
になったのです。

自動的に紐づいていた皮膚感覚と”不快”が切り離されて
(切り離せるなんて思いもしなかった!)
快・不快無く、冷たさをそのまま受容したときに、
足裏の皮膚と触れている対象(床)が交流し始めたのです。
足裏に意識を向けると、足を置いているその場所の床が
ほんのり温かくなることもあります。

事象をどう認知するか


ちょっ…これってすごい発見なのでは!!

突然冷たい床が大丈夫になったのは、冷たさへの”認知”が変わったから。

認知が変わったらカラダが床に対して開いた。

開いた結果、床の冷たさを受け入れた。床の冷たさを”許した”。
許した結果交流が始まり、冷たさを克服してしまった。

合わせてクリヤでカラダの芯に熱を感じられるようになったのも、
変化の土台としてはあるんだろう。

冷えで困ってる方たくさんいますよね?
具体的に身体の不調に繋がることもあるけど
まず何が辛いって、冷えそのものが身体的に辛いですよね。
”冷えに対する認知”を変えるという手法は案外ノーマークだったなと、そう思うのです。

やせ我慢しろという話ではなく、
冷え改善に食生活や筋肉が必要なことも知っています。
しかし皮膚を外の世界に対して開いて、受け入れていくというプロセスがもたらす
”冷え”への認知の転換はかなり大きなパラダイムシフトとなりました。

いやはや、今回の体験。「もしや私、地球で楽しく生きていくための超重要ポイントに気づいちゃったかも!」という予感に溢れてるのですが、まだ言語化できず。

こうゆうことって他にもあるはずなので、一つ一つ気がついて解消していったら
生きるのがより愉快になりそうですよね?


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