見出し画像

モチベーションに関して。

 酒屋の歴史はそこそこ長いのですが、時代の潮流には抗えないです。
一般のお客様への区域配送と販売→市内飲食店への業務配送→有名柄の保有と付加価値販売という様に、徐々にスパイスを付け足していく必要があります。
 但し、近年量より質が見込まれる為、業務配送とご来店の比率をスタビライズする必要が出てきました。
となると、やはり注目される有名銘柄や「映える」お酒やアイテムは必要だし、それによってお客様を引き付けなければいけません。

 酒販店の先輩から「俺たちは風見鶏だ」とお話しされた事があります。
 機運に合わせて取りに行く、根性と精神を試される職業だと思います。
 地酒屋と蔵元さんとのお取引はある意味結婚以上の関係性を持ちます。
 ずっとお付き合いする血が通った商売となりますので、ネット社会とは少し乖離したものがありますが、その代わり取引先(酒屋)は吟味されますので契りを交わす意味合いもあります。

 学歴を余り必要としない業種なだけにそれに依存しがちな事もあります。
 私はその人間なので、帰ってきてから、「感性」だけでこの10年やってきたなという感があります苦笑

 しかし、あるお客様から今では金言と思う言葉を貰った時に、悔しさと可能性を頂きました。
「貴方に会いに来るんじゃなくて有名銘柄に会いに来てるんです」と。
 まさしく風見鶏だなと思った次第です。 
 仮に酒屋が無くなってしまったら俺には何も残らないなと、この件を通して実感したのが昨年のことです。
 そこから酒ディプロマを見直しソムリエを取得するに至りました。
 資格は全てではありませんが、知識は確かに気持ちを潤してくれます。
 銘柄に固執し単調にお酒を売っていた事を再認識しましたし、今後歳を重ねた時に持ってて良かったと思えるのではないかと思います。
 自分のモチベーションはこれだと思いますし、ワインや香りを通して、次回は「スパイス&ハーブ」の資格を目指すことになりました。
 そうやってお酒以外の知識を保有することが、今後の生きる術となるかと期待しています。
 2040年問題という、AIがどんどん仕事を奪っていくといわれる時代を見据えて、何ができるか。
 感性と知識を増幅させ楽しみながら学び、AI と共存出来る酒販店を目指して参りますので、どうぞ見捨てないで下さいね笑
 来年にはまた大きな資格も控えていますが、いったい何屋になるか自分でもワクワクが止まりません!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?