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エンジニアのソフトスキル (5) メンタル

(この記事は「エンジニアに求められるソフトスキル」のPart 5です)

これほんと重要です。人間ですから。現実として、メンタルの安定性や、しなやかさなどを含めて、その人の実力ではないでしょうか。

レジリエンス

「回復力」「復元力」などと訳される場合もあります。平たく言うと、ストレスがかかっても持ち直す力でしょうか。生きていれば、何らかのストレスは不可避です。ストレスがゼロだと逆におかしいぐらいです。成長もできないです。

人からの耳の痛い指摘、フィードバックを真摯に受け止める力もレジリエンスに含まれるかもしれません。耳の痛いことを言われたときに、真摯に受け止められない人は成長機会を逸します。学生時代に優等生だったりして、人からの指摘に慣れていない人などは意識したいです。謙虚になることです。

おすすめの鍛え方のひとつは、多少なりともレジリエンスに関係してそうな本をいくつも読んでみることです。地道ですが、何冊か買って読んでいるうちに、自分に合う本が見つかるはずです。

自分の機嫌を自分でとる力

人間なので、機嫌の上下はあるでしょう。このとき、自分の機嫌を自分でとれる人は、他人の言動に振り回されません。自分の浮き沈みのスイッチを他人に預けません。自分で自分をコントロールします。

自分をコントロールできる人は、例えば、自分単独で実行可能な範囲で「自分はこうするのが好き」というレパートリーをもっていたりします。趣味というほどのことでなくても構いません。健康に良くないことやお金がかかりすぎることなどは考えものですが、それらを除けば立派な技です。

この力が欠けていると、自分もチームも幸せになれないです。何かあると舌打ちするとか、机やキーボードを叩くとか、見るからに不機嫌そうになるとかしてしまう人は、本当に要注意です。

自分の期待値を調整する力

コミュニケーション力で触れた「他人の期待値を調整する力」とは逆に、今度は自分の期待値を調整する力です。対象が自分に変わりましたが、理屈は同じです。期待値が高すぎると、満足が遠ざかり、不満が近づきます。

これができる人は、ネガティブな意味でなく「人に期待しない」と言います。勝手に他人に期待して、勝手にがっかりする生き方をしないのです。

こちらのブログでは、この力を「健全に諦める」と表現されていました。

最後に

メンタルのスキルは本当に重要です。メンタルに問題を抱えると、本人にも組織にも悪影響が出てしまうのが現実です。メンタルが健康な人は、成長するし、信頼を得るし、組織の生産性にも良い影響を与えます。

おすすめは、色々な本を読んでみることです。「道は開ける」「7つの習慣」「嫌われる勇気」といった定番どころや、近現代の心理学に基づいた本もあれば、原始仏教に基づいた本もあります。

メンタルに関する改善ポイントは、個人差も大きいのではないでしょうか。結局、一人ひとりが自分の課題に向き合わないといけません。そういう意味でも、色々な本を読んでみると、自分によく合うものが見つかるはずです。迷ったらまず定番の名著から入りましょう。

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