Mean to Me (課題曲)
曲はなんか可愛い感じで親しみ易いんですが、「何故そんな人を好きになるの?!」的なアンハッピー・ソングです。でも、「ほっといてよ!好きで選んでるのよ!」と言われたら、何も言えないですね😅
Billy Holiday が歌ったのが、やはりイメージ的には代表的と言えますかね?!いろんな方がアルバムの中でカバーしてる時に「ビリー・ホリディに捧げるアルバム」の中に入っている事が多い様な気がします。
Mean To Me
Music & Words,
Roy Turk, Fred E. Ahlert
<Verse>
Sweetheart I love you
Think the world of you
But I'm afraid you don't care for me
You never show it
Don't let me know it
Everyone says I'm a fool to be
Pining the whole day through
Why do you act like you do?
<Chorus>
You're mean to me
Why must you be mean to me?
Gee, honey, it seems to me
You love to see me cryin'
I don't know why
I stay home each night
When you say you'll phone
You don't and I'm left alone.
Singing the blues and sighin'.
You treat me coldly
Each day in the year
You always scold me
Whenever somebody is near, dear
It must be great fun to be mean to me
You shouldn’t, for Can't you see,
What you mean to me?
【お薦め音源/ Mean to Me 】
曲は明るく楽しい感じですが、歌詞は「なぜあなたはそんなに私に酷い態度なの?」という、Bluesの要素が入ったジャズらしい曲といえます。
良く知られたJazz Standard曲です。
Ella Fitzgerald 1
他にも多くのエラのこの曲のバージョンはありましたが、これはビックバンドのアレンジで豪華に歌っています。曲のフォームはA,A,B(サビ),Aですが、最初のAでメロディ歌ったらその後は結構メロディを変化させて歌っています。(参考までに)キーはCです。
Ella Fitzgerald 2
ピアノトリオの伴奏で歌っています。2コーラスですが、キーは下げてBbです。2コーラス目はサビの前までスキャットしています。この様に、曲のフォームによって変化の付けやすい曲とも言えます。
Billie Holiday
歌が始まるまでたっぷりと1コーラス分楽器が演奏します。楽器がメロディを演奏しているからか、歌に入った時に最初からメロディを崩して歌っています。ですが、ビリーホリディのこの曲のこのメロディもとても定番になっていて、この曲をこのメロディ(ビリーのスタイル)で歌う人も結構います。キーはCです。
Doris Day
バラードで1コーラス歌い切りです。歌詞の内容とメロディもとてもわかりやすいバージョンです。こういう曲だったのか!と納得のサンプルです。これがスウィングになって変化していくと、エラやビリーの様になるのだと参考になります。キーはちょっと高めDbです。
Sarah Vaughan
若いサラ・ヴォーンが歌ってる貴重な動画です。軽い感じの少し早めなスウィング2コーラス歌い切りです。メロディも前半はわかりやすくあまり大きく崩さず歌っています。2コーラス目は変化に富み圧巻です!キーは高めのDbです。
Frank Sinatra
スローなスウィング。1コーラス歌ったら後、バンドがAを1つ分だけソロしてサビから半分コーラス歌い切りです。ドリス・ディの様な切ないバラード風な歌になってます。
キーはDです。
Rosemary Clooney
軽快なスウィングで1コーラス歌った後楽器がソロを回し、トランペットのソロの後、歌がサビから入って歌い切ります。セッションぽい雰囲気です。キーは低めのBbです。
この曲にもヴァースがありました。昔、Barry HarrisのWorkshopではヴァースも歌った記憶があります。
Ruth Etting (1929) Verse in D
この様な動画が残っていて、参考に聴けるのはなんと良き時代だと思います。ヴァースも楽譜のメロディで歌っています。コーラスに入るとジャズのスウィングの曲の感じでは無いですが、元々はこんなイメージだった事、参考にしてください。
キーは高めのDです。
Annette Hanshaw (1929) Verse in C
テンポが軽快な感じでコーラスから歌に入ります。ヴォーカルの後、転調して演奏があり、また転調してルバートでは無くテンポ有りで、ヴァースを歌いそのままコーラスへ入ります。「ブツブツと文句を言ってる歌」というイメージでしょうか。(笑)
Norah Jones & Marian McPartland
ノラ・ジョーンズとマリアン・マックパートランド(有名なジャズ集合写真に写ってる方、ピアニスト)の貴重なライブ音源。1分22秒からスタートします。キーは低め(に聞こえませんが)のBbです。
Lester Young (No Vocal)
ビリー・ホリディが「プレス(大統領)」と呼んでいたレスター・ヤングのサックス演奏(貴重!)です。最初にメロディをちょっとだけ吹いたらその後はもうセッションモードで、この曲のフォームでずっとアドリブを繰り返しています。最後はリフ(他の楽器が後ろで同じリズム・フレーズを繰り返す)が入って来て、エンディングを迎えます。
キーはCです。
Chet Baker (No Vocal)
チェット・ベイカー(トランペット)がビリー・ホリディに捧げたアルバムに入っています。とても心地の良いスウィングのフィーリングと素晴らしいソロを聴かせています。エンディング前の転調もかっこいいです。キーはFです。
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霧生ナブ子