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NY de Let’s Sing Jazz! #46 課題曲: What’s New

次回のジャズクラスのお知らせです。この曲はNYに来てから歌う様になって、いつぐらいだったかなぁ?ミッドタウンイーストサイドにあったレストランで日本にツアーに行ってしまったシンガーの方のトラ(代役)で歌ってたんですが、どうも近所に住んでいたサックスのフランク・ウェスさんがテナーサックス持ってやって来たんです。この曲 What’s New を歌っていたら1コーラス目が終わる頃にソロをいきなり吹き始めたんです。もうびっくりするやら、またそのソロが泣けるくらい素晴らしかったんです。サビから歌うのを忘れそうなくらいに本当に素晴らしかった。サビから歌い出したら歌に沿ったオブリガードも吹いてくれて、もう私は自分の足が地面に着いているのかわからないほどでした。そんなNYで忘れられない思い出の1曲です。

この1曲が壮大な1映画のようなドラマと切ない感情を思い出させる曲です。

【お薦め音源/ What’s New 】

Linda Ronstadt
80年代のモノです。曲のストーリーがわかりやすいミュージックビデオに仕立ててあります。歌い方は少々ポップス寄りです。

Helen Merrill
50年代の録音です。この方の歌うYou’d Be So Nice to Come Home to が日本にCMで使われてとても有名になったシンガーです。ハスキーな声は「ニューヨークのため息」と言われているそうです。
因みに91歳でご健在です。

Ella Fitzgerald
最初の1コーラスでメロディも変えたりしていますが、さすがのエラ、安定した表現で素晴らしいです。アレンジは、長くなり過ぎない様に1コーラス目の後ソロはサビから入り、歌に入ったら最初の部分を歌い出しすぐエンディングになる珍しいアレンジです。

Dinah Washington
私はこのバージョンの影響を受けて、この曲のフォーム( A, A, B, A) の2回目のAでこのアレンジの様に転調(キーが変わる)ので歌ってました。そういう曲なんだ!と思っていたら、アレンジで変えてる!と後から解りました。

Artie Shaw & Hellen Forrest
ダンステンポの様な感じでアーティ・ショウのビックバンドが最初に1コーラス演奏してからヴォーカルは転調してGのキーで歌っています。バンドに戻ってからは前半の半分で終わります。

Frank Sinatra
とてもミステリアスなイントロから突然歌に入ります。フォームに忠実で1コーラス情感たっぷりに歌います。女性がみんなHandsomeと歌ってた所をLovelyと歌っています。バンドがソロを2コーラス目の半分直前まで演奏し、シナトラは”Gee But it’s nice to see you again”から歌い出し、それがドラマチックに感じます。

Dexter Gordon(ヴォーカル無し) 1
テナーサックスのデクスター・ゴードンが演奏する前に歌詞を一節朗読して始めます。彼は誰かが彼に曲をリクエストしたら、「曲の歌詞が思い出せない所があるからきょうは吹けない」と言ったストーリーは有名です。(演奏もミュージシャンにも歌詞は知らなければ!という意味です)これはバラードの演奏です。

Dexter Gordon (ヴォーカル無し) 2
ラテンとスウィングでテンポもミデアム、インスト演奏でカッコよくアレンジされています。こうなると別の曲かと思わせるような変わり方ですが、この曲をシンガーが歌わない場合、こういうバージョンも結構多いので、こんな感じでも楽しんでみて下さい。

これは余談ですが、昔の歌謡曲で小柳ルミ子が歌っていた「お久しぶりね」という曲があったんですが、このWhat’s Newの曲の歌詞とほぼ一緒です。音楽的なフィール、表現が違いますが。

クラスの日程は、

🗽NY、5/21 (Sat)  9:30pm-11:00pm

🇯🇵日本、5/22(Sun)  10:30pm-12:00pm

クラスに参加ご希望の方、質問お問合せも、下記のメールアドレスまで宜しくお願い致します。

nabusing@hotmail.com

私やクラスへのサポートや、⬇️ このnoteのサポートをした頂ける方は喜んでお受けします。(アーティストをサポートの方からよろしくお願い致します。

宜しくお願い致します💗🙏


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