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After You’ve Gone (課題曲)

この曲は、実は凄く古い曲だったんですね!いまだにどこでも演奏されてるし、全く古い感じがしないですよね。バリーハリスの、インプロヴィゼーションのクラスでもやってました。Cherokeeや Just One of Those Things に並ぶ Up Tempo の曲!というイメージが強く、いきなりUp Tempoじゃなければ、1コーラス目は
ルバートで歌って、とかはやってましたが、ヴォーカリストはVerseから歌ってる方も多いんですね!
この曲が、次回の NY de Let’s Sing Jazz! Online Class #87の課題曲、After You’ve Gone です。

課題曲 After You’ve Gone


After You’ve Gone
Music, Turner Layton
Words, Henry Creamer

<Verse>
Now won't you listen honey while I say
How could you tell me that you're going away?
Don't say that we must part
Don't break your baby's heart

You know I've loved you for these many years
Loved you night and day
Oh honey, baby, can't you see my tears?
Listen while I say

<Chorus>
After you've gone
and left me crying
After you've gone
there's no denying
You'll feel blue, you'll feel sad
You'll miss the dearest pal you've ever had
There'll come a time,
now don't forget it
There'll come a time
when you regret it
Someday when you grow lonely
Your heart will break like mine
And you'll want me only
After you've gone,
after you've gone away

【お薦め音源/ After You’ve Gone】
1918年に作られたとても古いジャズスタンダード曲ですが、いま現在でも演奏されたり歌われたりしています。長いVerseが有り、いろんなテンポで歌われていて、アレンジにもとてもバラエティに富んだ曲と言えます。

Ella Fitzgerald (Bb)
ライブコンサートの映像です。先ずはルバートで歌い出し、曲の半分からリズムのあるバラード(ブルース調)で1コーラス目を終えるとバンドが2倍のテンポ( Double Time Feel と言います)でこの曲の全般はこのアップテンポSwingで歌います。素晴らしくて圧巻!後半のエンディングでブルース・バラードのリズムに戻り、曲を終えます。エラには珍しく歌詞が前後してる部分が有りますがライブらしいとも言えます。
キーは低めでBb。

Sarah Vaughan
この曲を歌う時に私が1番影響を受けたのはこのバージョンです。いきなりアップテンポのSwingです。イントロでカッコいいスキャットのフレーズを歌いビックバンドの豪華なアレンジです。300bpmくらいの速いテンポにも関わらずサラのヴォーカルはゆったりした感じです。Bluesを感じる音使いも良いです。
キーは高めでEb

Frank Sinatra
晩年のシナトラが最後のソロアルバムとして出した時の貴重な映像です。指揮をしているのはクインシー・ジョーンズ!(マイケル・ジャクソンのスリラーもアレンジしてます) アップテンポのSwing (240bpmくらい)でバンドのソロで数回転調しています。ビブラフォンはレジェンドのライオネル・ハンプトン。バンドもめちゃくちゃ豪華なメンバーです。キーはD

Joe Williams
しみじみと語るように、そしてボサノバのリズムでとても心地良いアレンジです。ミュートのトランペットソロはサド・ジョーンズ。
エンディングの口笛も素敵です。
キーはEb

Cyrille Aimee
つい最近のライブの映像です。人気のヴォーカリスト、シェリル・エイミーがヴァースから歌っています。ヴァースはテンポあり(Walking Ballad Blues feeling)で歌い、コーラス(本編)でバンドが入ります。彼女の身体を使ってバンドをリードしている容姿を良くみてください!1コーラス歌詞で歌った後、彼女がスキャットでテンポをセットし直します。2倍のテンポのSwingになりスキャットします。スキャットの2コーラス目の途中で更に速いテンポに彼女がセットアップ(歌うフレーズのリズムで)して、盛り上げて行きます。彼女の指示でストップタイム(バンドが1拍目だけアクセント)の上でスキャットします。ピアノのソロの後、ミデアムテンポのSwingになって歌が入って来ます。エンディングは彼女の指示にバンドが着いていく感じでこれぞ「ナマ!演奏」をみせています。キーはBb

Marion Harris (1918)
1918年にこの曲が世に出た時の
オリジナルバージョンです。
ビートのあるバラード(Walking Ballad) で ヴァースもコーラスも同じテンポです。曲の終わり頃、テンポをポーズ(フェルマータ)する所があります。歌詞は若干違う様です。
キーはF

Dinah Washington
ヴァースを歌ってますがBluesの感じでメロディを変えて歌っています。もとのメロディがわからないほど変わっています。コーラスのメロディもかなりブルースを入れた感じで最後までBluesバージョンと言えます。このアルバムはダイナがベシィ・スミスに捧げたアルバムです。シェリル・エイミーの前半はこの影響があると思います。
キーはBb

Bessie Smith
ブルースの女王と言われる、
ベシィ・スミス。前のダイナ・ワシントンのバージョンはこの影響を受けています。ヴァースもコーラスもブルースなテンポのバラードで歌っています。キーはF

Tony Bennett
ヴァースから美しく歌っています。
ヴァースの歌詞が違いますが、この歌詞もある様です。コーラスもしっとりとバラードで歌っています。
コーラスの後半の歌詞は2番の歌詞を歌っています。
キーはG → Ab です。

Fats Waller (No Vocal)
2台のピアノでの演奏。ヴァースも演奏しています。ゆったりしたSwingで1コーラスの後、Double Time Feeling で2倍のテンポになり素晴らしくスィングしています。
後半でまた元のテンポ戻します。
キーはC

Charlie Parker (No Vocal)
テンポ 260bpmくらいの軽快なSwingです!他のメンバーのソロも素晴らしいですし、ソロに後ろ側でホーン達がリフ(同じフレーズを繰り返しそこにハーモニーを付ける)を入れてソロを盛り上げています。
キーはBb

今期( 第10期)に入って3曲目です。
クラスの受講者さん、じわじわと増えております。
ヴァースからウォーキングテンポのバラードのバージョンとアップテンポバージョン、どちらかのチョイスで歌って貰おうと思っています。
クラス受講を希望する方、ご質問、お問い合わせは

nabusing@hotmail.com

こちらによろしくお願い致します。💓🙏

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