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What Is This Thing Called Love? (課題曲)

次回の NY de Let’s Sing Jazz! Class #71 の課題曲は、コール・ポーターのスタンダード曲!ジャムセッションでも良く演奏される、What Is This Thing Called Love ? です!

課題曲は、What Is This Thing Called Love ?

前回のクラスが終わって、たいてい2日前後でこのお知らせを送っていたのですが、今週はリアルに演奏する仕事やジェームスのライブ活動も多い為、今日になってしまいました!夏はあるある!なので、いつもより間が長く、3週間後、8/5 Sat🗽 8/6 Sun🇯🇵 にクラスを開催します!

What Is This Thing Called Love? 

What Is This Thing Called Love ?
          Words and Music by Cole Porter

What is this thing called love?
This funny thing called love?
Just who can solve its mystery?
Why should it make a fool of me?

I saw you there one wonderful day
You took my heart and threw it away
That's why I ask the lord in heaven above
What is this thing called love?

シンプルな曲ですが、やはりコール・ポーターの名曲!ジャムセッションなどでも良く演奏されますし、コントラファクト(同じコード進行に違うメロディ)で Hot House の原曲でもあります。
演奏だとマックス・ローチのバージョンの様な速いテンポが多いですし、ヴォーカルだと速いもの、ミデアムテンポのスウィング、バラードといろんなアレンジで歌われています。

【お薦め音源/
What Is This Thing Called Love? 】
セッションでも良く演奏されるジャズスタンダードの曲です。楽器だけで演奏の時は速めのスウィングが多いです。ヴォーカルだと少しゆっくり目の方が歌いやすいと思います。
この曲もコール・ポーターの名曲です。

Sarah Vaughan
セッションなどで楽器演奏だとこんな感じで演奏されるイメージです。
テンポ速めですがサラは余裕で歌っています。2コーラス目のスキャットはこの曲のコード進行にチャーリー・パーカーが作曲した
Hot Houseという曲のメロディです。キーはGです。

Keely Smith
サラのと比較するとテンポは少し遅めですが、リズムはちょっとラテンが入った様なノリです。2コーラス目はもう少しスウィングになります。キーは同じくGでした。

Anita O’Day
当時斬新が売りだったアニタはかなり速いテンポで曲の半分まで(サビの前まで)歌い、サビからテンポが半分の速さのスウィングになります。2コーラス目もアレンジを聞かせてスキャットも入り好きな様に自由に歌っています。キーは同じくG。

Ella Fitzgerald
エラは歌い易そうなミデアムテンポのスウィングで歌ってます。これなら歌詞の意味も自然に感じられ易いでしょう。ソロはトロンボーンがサビの前まで演奏し、残りの半分を歌って終わります。
こちらもキーはGでした。

Billie Holiday
スウィングですが少しゆっくりめで切ない歌詞の内容が引き立つ感じがしました。歌うならこんなテンポも良いかも知れません。
キーはちょっと低めでFです。

Frank Sinatra
歩く速さのバラードでじっくりと歌っています。キャッチーなメロディのイントロをアレンジの中に取り込んで別の曲かと思う様なバージョンです。このアルバムは主にバラードばかりが入っていて、とても心に響く大好きなアルバムです。
キーはAです。

Artie Shaw, Mel Torme
古いバージョンですがこちらがオリジナルで、アニタのバージョンはこれに影響を受けていると思われます。ミデアムのスウィングです。最初スタートした時はキーがGですが真ん中辺りで曲の中には無い部分がインタールード(アレンジでその様な言い方をします)でヴォーカルコーラスが歌います。サビでソロを歌ってるのがメル・トーメ、あのクリスマスソングを作った方です。ヴォーカル(コーラス)が入って来た辺りからキーがCになります。

Django Rainhardt( No Vocal)
ミデアムのスウィング。メル・トーメのバージョンの様なテンポです。ギターがリズムを刻み、バイオリンがメロディを歌う様に演奏します。
こちらも楽譜と同じオリジナルキーのCです。

Charlie Parker (No Vocal)
少し速めミデアムアップテンポの
スウィングです。豪華な弦楽ストリング(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの合奏)によるアレンジです。チャーリー・パーカーのメロディやソロは鳥が空を舞う様な軽くて速いそして美しい演奏です。
キーはCですが、途中から転調してDになります。

Clifford Brown & Max Roach
(No Vocal )
ジャムセッションでこの曲を演奏する時のイメージはこのバージョンだと思います。なので、サラのバージョンはこの演奏の上で歌ってる感じだと思います。クリフォードの素晴らしいトランペット、マックス・ローチはドラムスです。後半に向かうにつれて熱くなり、テンポも更に速くなっています。
キーはCです。

Charlie Parker, Dizzy Gillespie
( Hot House, No Vocal)
こちらがサラがスキャットしてたメロディの元祖の曲、ホット・ハウス
この時代、ジャムセッションで良く演奏された曲はスタンダードで元の曲があるけれど、そのコードの上に新しいメロディを作曲、タイトルを新しく名付けレコーディングしました。(著作権料を払わずに済む為)
この様な曲の事をコントラファクトと言います。
これもキーはCです。

クラスのお申込み、お問合せ、ご質問などは、下記のメールアドレスまでご連絡ください。
宜しくお願い致します。🙏

nabusing@hotmail.com

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