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"学校"の新しいカタチを見た_「屋根の上に吹く風は」感想(1)

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うーん面白かった。
舞台は鳥取県智頭町にある、新田サドベリースクール

サドベリースクールは数年前から興味があり、サドベリースクールの始まりであるサドベリーバレースクール創立者の著作を読んだりしていたが、日本で(そして地方で)サドベリースタイルの学校を開いたときに、どのような光景になるのかはあまりイメージできてなかった。今回、映像を介してとはいえ、その場の雰囲気や営みを垣間見ることができ、「あ、日本でもいけるんだ!」という実感が。制作に踏み切った監督の方や、新田サドベリースクール関係者の方々に感謝。

サドベリースクールについて、本を読んだり、本映画を通して、
今のところ私が理解しているのは、
・カリキュラムも宿題も時間割もない、1日を子どもたちが自分で生きる
・大人が教えたいことを教えるのではなく、人が自分の学びたいことを自由に学ぶために当事者(学校のスタッフと子どものみんな)の手でつくられ続けていく学校

こういうオルタナティブな学校って、興味関心を持つ親が多そうな都市部では成り立ちそうだが、新田サドベリースクールは鳥取の山間地(壮大で綺麗だったが、住むのは大変そうな)。生徒集まらないのでは?人の出入り激しい都心部では受け入れられても、比較して変化の少なそうな地方では、反対も多くあるのでは?と運営に興味を持ったのが、この映画を観ようと思ったきっかけ。だが驚いたことに、現在生徒は20名程もいる様子(最新情報ではないかもしれない)。中には、公教育期間以外の選択肢を求めて都市部からわざわざ引っ越して来て、通う子供もいる様子。すごい。

かつ、新田サドベリースクールでは地域の方々との交流や協力もありながら運営されている様子も見受けられた。とある建物を日借りしてカフェを開いてみたい子供達が、持ち主の方と交渉し協力を得ながらプランを実行していく様は感動。最初は、子供達の申し出や「普通の学校にいってなくて大丈夫なの?」とサドベリースクールで学ぶ子供達の存在自体に戸惑っていた様子の持ち主の方(おじいちゃん)が、プランが進むにつれ、応援者・協力者になっていく様にはとても心が温まったしワクワクもした。

素直な探究心や情熱で動く人って、年齢関係なく、周囲の人の心にも影響するし動かしちゃうんだよなあ、と改めて。学校内の子供大人だけじゃなく、地域の人々も一緒になって、変わっていく可能性を秘めているように感じ、本当に面白い。

とりあえずつらつら書き綴っていたら、内容の薄い記事になってしまった。
次の記事で、もう少し映画の内容に踏み込んで書くことにする。

一旦、筆休め。


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