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小ネタ#13「美術系予備校生・・ある日伊勢丹横でうわさの”新宿の母”に遭遇する!」

トップ写真は「Dansk ソースパン 13.5cm/ヤフオク入手」
NO.19:1.5L 0.8kg(70年代)、色目が日産オレンジのような渋いオレンジ色。

新宿の母”・・ご存知? 伊勢丹の新宿本店の路地に入ったあたりで夕方になると行列ができているのは、このお方のお仕事によるもの。きゃあああ!!!ウィキにちゃんと掲載があるじゃん!! こちら=https://ja.wikipedia.org/wiki/栗原すみ子

はっきりとした記憶ではないのだが・・予備校帰りにたまに新宿でウロつくこともあった。たいていは夕食をどこかで食べていくか・・という感じ。当時、伊勢丹そばに桂花という熊本ラーメンの店があり、予備校からの帰りに寄ったりしていた。

ある日ラーメン食べて伊勢丹の前を通過しているときに・・行列ができていることにハタと気づいた。なんだろう・・と思ってみてみたら、女性が列をなして立っていた。どうも占いのようだ・・と思いつつ通り過ぎたのだが、後日「あれが噂の新宿の母」なんだと判明(予備校でも話題になっていたと思う)。

とにかくよく当たるそうで、なら「芸大に入れるでしょうか?」と占ってもらおうか・・なんてこと考えるわけもない。月々の仕送りが家賃と生活費で汲汲だったのだから。それに「無理」とか言われたら頑張るもんも頑張れないし・・。

実は亡くなった父親が中国の「易」に詳しく占いをよく行っていたので、こちらもその影響を受けたことがある。父が亡くなった際には残されていた易学の道具などを処分したのだ(ほら、竹の棒? 筮竹をじゃらじゃら動かせて占うヤツ)。その易を簡易に占えるようにした本が「易入門」、当時のベストセラー。これを父親から譲り受けていた。10円玉6枚で占えるという画期的な方法。

最初のほうにも書かれていたと思うが、占うときには「どちらが良いですか?」という問いかけはダメで、「こちらを選択しようと思うのですがどうでしょう」という占いの仕方が良いそうな。加えてせっぱつまった際のほうがよく当たるそうな。

最近でこの易入門を使って占ったことといえば・・「大事なものは全部金庫のなかにある」といつも豪語していた父親が亡くなった時である。言葉通りを信じてその金庫を開けたらからっぽだった。実家の売買契約書が必要だったのだが、見つからず、途方にくれた。

譲渡所得税の申告に売買契約書が必要であった(相続人が住んでなかった実家だと売却金額の諸経費を除いて20%が税金にもっていかれる)。そこで、わらにもすがる思いで10円玉占いを試みたら「いつか忘れた頃に見つかるでしょう」という卦が出た。

これがねえ・・大当たり! しばらくしてひょっこりと実家関係の書類がまとめて出て来たのだ。

出た卦が・・『山水蒙/さんすいもう』

「想像もしないどこかに紛れ込んだ探し物はなかなか出てこない」そうだ。

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