依存することの魅力ってなに?
こんにちは、心理士のなべたです。
この記事では、僕が参加しているギャンブル依存プログラムのある日の内容をご紹介します。
今回のテーマは、依存することの魅力(認知行動療法)と感謝(ミーティング)です。
依存症を抱える人は自分の体験と照らし合わせてみてください。
そして、依存症と接点のない人は、依存症の世界を知る一つの読み物としてふれていただけたらと思います。
依存することの魅力
何かに依存し過ぎてしまった人は、人生が思い描いた通りに進まなくなってしまいます。
それならば、依存している行動をやめればいいと思いませんか。
しかし、それができないほどの魅力があることがほとんどなのです。
あなたも生活を思い返してみてください。
大小はあれど、やめるべきだと知りつつもやめられない何かがあったはずです。
きっとその行動が魅力的だからこそ続けてしまうのではないでしょうか。
さて、ギャンブル依存のグループでは、ギャンブルの魅力をとして、
お金が増えるかも
テーマパークみたいな非日常感
努力が報われた気がするができる
などが挙がっていました。
その一方で、長期的に見ると、
借金を背負う
苦しい現実に直面する
虚無感に襲われる
などの結果が待っていたとのことでした。
これらの魅力と長期的な結果を見比べてみると、矛盾が生じていることがわかると思います。
「非日常を体験したけれど、現実はより困難に」、「お金を増やす一方で、借金も増えていく」、「努力が報われたと感じた一方で、最終的には虚無感に打ちひしがれる」ということです。
ギャンブルに夢中だった時期には、この矛盾に気付きつつも無視して行動を続けていたのかもしれません。
依存症を克服するためには、この視点を持つことが大切です。
「感謝」について語る
直近で、感謝したいと思った出来事を皆と共有したい方がいて、このテーマで話すことになりました。
感謝している人について、病院に連れてきてくれた家族、ここにいる仲間、友人などさまざまでした。
一方で、「ギャンブルをしているときは自分勝手で感謝をしていなかった」「感謝をし続けるのが難しい」「相手の感謝を素直に受け取ることができなかった」という話もありました。
依存症から回復するためには「謙虚さ」が重要とされています。
この「感謝」と「謙虚さ」は関連しているように思えます。
謙虚な人は自分の欠点を認め、他人の良さを尊重することができるため、自然と他人への感謝の気持ちが生まれます。
同様に、感謝の心を持つ人は自分の周囲の良さを認識し、それを可能にしてくれる他人を尊重するため、自然と謙虚さが生じます。
つまり、「謙虚さ」と「感謝」は相互に影響し合い、一方があれば他方も引き出されるという関係性が存在します。
これらは人間関係を円滑にし、自己成長を促す大切なものだと思います。
まとめ
今回は、依存することの魅力(認知行動療法)と感謝(ミーティング)の内容をお送りしました。
ぜひ、あなたのやめられたくてもやめられない行動やクセの魅力、日頃の感謝について考えるきっかけとして役立ててみてください。
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