依存症は「孤立の病」
こんにちは、心理士のなべたです。
「依存症」という言葉を聞くと、多くの人が何かの物や行動への依存を想像すると思います。
しかし、その根底にあるのは、深い孤独と孤立の感情です。
この記事では、依存症の人ははどうして孤立してしまうのか、そしてそこからどう回復していくのかを考えてみます。
どうして孤立するのか
「依存症になると孤立しやすい」とよく言われます。
これにはいくつかの理由があります。
まず、社会的に依存症がまだまだ知られていないということです。
依存症とは、日常生活に問題が起こっても、やめたくてもやめられない状態です。
このときに、「意志が弱いからだ」とか「やめられない性格が悪い」などと言われがちです。
実際は脳の病気であるにも関わらず、このように非難されると、人との関わりを避けるようになってしまうのは当たり前ですよね。
さらに、依存症になると人間関係が壊れやすくなることもあります。
依存症であることを隠すために嘘をついたり、やめられない依存を続けるためにお金を借りたりすることもあるかもしれません。
その結果として、徐々に周囲の人々から距離を置かれ孤立してしまうことがあります。
そして、孤立した結果、「人間は裏切るが、依存対象は裏切らない」と感じるようになります。
依存先を増やすことが大切
何かひとつのものに依存すればするほど、周りの人に本当の気持ちを伝えることが難しくなります。
そして、ときに嘘でごまかし、誰にも頼ることができなくなります。
逆を言えば、安心して頼れるようになることが依存症からの回復にとって鍵となります。
依存からの回復に必要なことは依存先を増やすことなのです。
一人で歯を食いしばってがんばることが回復ではないのです。
誰にも頼らずに生きていける人なんていません。
頼れる人をどんどん増やして、その助けを借りながら生きていくことが回復です。
たくさんの人の依存することこそ、依存症にならないための、また依存症から立ち直るための最善の策なのです。
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