【動画カメラの選び方】厳選に厳選を重ねて一眼レフカメラを買った話。
このたび、私は「一眼レフカメラ」を初めて買いました。
写真も動画もきれいに撮れて大満足です!
ただ、購入するときに思ったのは、
「どれを買ったらよいのか分からん!」
ということ。
一眼レフカメラは想像以上に種類が豊富で価格帯もバラバラ・・・。
Youtubeでレビュー動画も見まくりましたが、人によってオススメするものも千差万別….
折角高いお金をかけるからには失敗はしたくない!とのことでリサーチしまくり、自分にとって最適な1台を見つけ出しました。
もしかしたら、一眼レフカメラを買いたいという人の参考になるかもしれないので、購入までに私が踏んだ手順を綴っていこうと思います。
1.一眼レフカメラを買う目的を明確にする
まずは、カメラを買う目的を明確にすることです。
▼写真をメインに撮りたいのか、動画をメインに撮りたいのか。
▼風景など止まっているものを撮りたいのか、子供やペットなど動くものを撮りたいのか。
▼プロ級の映像が撮りたいのか、SNSにアップするレベルの映像でいいのか。
▼Vlogなど持ち歩いて撮影するか、室内で据え置いて撮影するか。
目的によっては一眼レフカメラは必要ないかもしれません。
今の時代、スマホでも十分きれいな写真は撮れますし、ビデオカメラやGoproのようなアクションカメラのほうが目的に適している可能性もあります。
どうして一眼レフカメラが必要なのか。一眼レフカメラじゃなければダメなのか。
考え抜いた方が後々、後悔しないと思います。
ちなみに私の目的は、
『映像クリエーターのような、シネマティックな映像を撮りたい』
というものでした。
全然、考え抜いていないし頭悪そうですよね(笑)
ただ、シネマティックな映像に必要なのは「高解像」なのはもちろん、「ボケ感」や「暗い所でも明るく撮れる」こと。
また、スローモーションが撮れることなどを考えると、一眼レフカメラが候補にあがりました。
テレビディレクターの自分としては、SONYのPXW-Z90のようなビデオカメラにするか悩んだのですが、プライベートで使うには仰々しいかなと思い、一眼レフカメラを買うことに決めました。
2.一眼レフカメラかミラーレスか
一眼レフカメラの中には「ミラーレス」と呼ばれるものがあります。
従来の一眼レフカメラは、カメラの中にある鏡(レフ)に、レンズが捉えた景色を反射させて、その景色そのままをファインダーで見る構造となっています。
一方、ミラーレスは、そのミラーを無くして、レンズが捉えた景色を映像に変換してしまうというもの。
そのため、ミラーレスでは、明るさや色味などを撮影前にモニターで確認することができるので、撮ってみたら思わぬ写真になっていたという状況を避けることができます。
さらに、ミラーレスの方が一眼レフに比べて、小さくて軽いです。
ミラーレスのデメリットとしては2008年以降に生まれた比較的新しいカメラなので、交換できるレンズのバリエーションが少ないとされています。
とはいえ、2023年現在、ミラーレス用のレンズもラインナップが増えてきているので、そこまでデメリットには感じないかなと思いました。
画質もミラーレスと一眼レフで差が無いうえ、同じくらいの性能ならミラーレスの方が断然安いです。
私は、旅行などにも持って行きたいなと思っていたため、「軽い・小さい・安い」の三拍子が揃っているミラーレス一眼レフを買うことに決めました。
3.センサーサイズを決める
一眼レフカメラの"頭脳"と言っても過言ではないのが「イメージセンサー」です。
イメージセンサーは大きさによって性能が異なるのですが、
▼APS-C
▼35mmフルサイズ
主に上記の2種類があります。
シンプルに性能はフルサイズ>APS-Cですが、その分、価格が5~10万円ほど高くなります。
フルサイズのセンサーのメリットとデメリットを挙げると、
正直、APS-Cのカメラでも十分かとも思いましたが、せっかく一眼レフカメラを買うなら、より綺麗な映像を撮りたいと思いフルサイズのカメラを買う方向で考えました。
4.フレームレートと画質で決める
動画用のカメラを選ぶ上で大事な基準になるのが以下の2つです。
・フレームレート(fps)
・4K
フレームレートは、1秒あたりのコマ数のことで、高ければ高いほど滑らかな映像を撮ることが出来ます。
ただ、本格的な動画を撮りたいとしてもHD画質で120fpsあれば十分だと言われています。
4K画質での120fpsとなると40万円~50万円以上するハイエンド機のスペックが必要となりますが、さすがに金銭的ハードルが高すぎたので辞めました。
画質はできれば4Kまで欲しいです。4Kでのフレームレートは30fpsで十分です。
最近発売されたフルサイズのミラーレス一眼であれば、ほぼ全てのカメラで4K撮影することが出来るので、そこまで気にしなくてもクリアできる条件だと思います。
5.手ぶれ補正はついているか
綺麗な動画を撮る際に重要なことの一つが「手ぶれ」です。
どんなに画質が良くても、ブレブレの映像では台無しになってしまいます。
私は、仕事でカメラを扱うことも多くありますが、手ぶれが一番怒られます….笑
そこで、カメラに「ボディ内手ぶれ補正」がついているかどうかを私は重視して選びました。
ただ、手ぶれ補正がついていても、歩きながら撮る場合は完璧に手ぶれを取り除くことができないので、結局私は一眼レフ用の"ジンバル"も買いました…
6.メーカーを決める
一眼レフカメラは、日本製の物が多くあります。
有名な日本のメーカーは以下の7社ですね。
▼Canon(キャノン)
▼Nikon(ニコン)
▼FUJIFILM(富士フイルム)
▼Panasonic(パナソニック)
▼SONY(ソニー)
▼OLYMPUS(オリンパス)
▼RICOH(リコー)
その他、海外製だと以下の2社も有名です。
■Leica(ライカ/ドイツ)
■Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン/オーストラリア)
このうちミラーレス一眼レフに最も力を入れているのは、SONYです。
SONYは一眼レフカメラメーカーとしては後発なので、デジタル一眼レフカメラやミラーレス一眼レフしか作っていません。
実は、ミラーレスは従来の一眼レフに比べてフォーカス性能がやや弱いというデメリットがありましたが、SONYはイメージセンサーのシェアが世界トップ。
iPhoneにSONYのCMOSセンサーが搭載されているのは有名ですが、映画制作などプロの世界でもSONY製のカメラは使われており、その性能は映像業界の折り紙付きです。
AF性能については、他のメーカーと比べても群を抜いています。
下の動画は、私がカメラを選ぶ際に参考にした動画の一つです。
動画クリエイターのYuichi IshiadaさんがSONYのAF性能について語っています。
このほか、多くの動画クリエイターがSONY製のカメラを愛用していることからも、SONYはプロから一目置かれているメーカーと言えそうです。
また、レンズもSONY純正のものだけでなく、タムロン社やシグマ社などサードパーティ製のものも多くあり、比較的安価で揃えることができます。
動画撮影においてはAF(オートフォーカス)性能は大事な要素のため、フォーカス性能に優れるSONY製のカメラを買いたいという思いが強くなりました。
7.最後は値段で決める
ここまで来ると、かなりカメラは絞られています。
あとは価格ドットコムで条件を入力して、価格が安い順に並べれば自ずと答えは出るのではないでしょうか。
最終的に私は、SONYの「α7c」というカメラを購入しました。
フルサイズミラーレスのなかでは世界最軽量(なんと424g!!)とのことで、外に持ち出しやすいですし、対応しているジンバルも多いです。
さらに4K・30fpsで撮影可能。HD画質なら120fpsで動画撮影ができます。
価格は、新品でボディだけなら20万円ほど。
手ぶれ補正もついていて、購入から3ヶ月近く経ちますが満足しています。
同スペックのカメラにSONYの「α7Ⅲ」という機種があり、最後まで迷いましたが、最終的には軽さで「α7c」に決めました。
終わりに・・・
一眼レフカメラは決して安くない買い物です。
ただ、丁寧に扱えば長く使えますし、単純に出かけるのが楽しくなります。
興味が湧いた人は、自分の目的にあった1台を見つけて、ぜひ一緒にカメラライフを満喫しましょう。
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