兵は拙速を尊ぶ

ぼくの仕事の一つが人と人、企業などを結びつける事。一人でやるより彼とくっ付けばこう言う事ができるよ、と言う事を具現化してゆく事。ITだろうが食い物だろうがやる事は変わらない。ほとんどの場合が組織ならそこのトップにいきなり提案する。現場を通して徐々に上に、と言うやり方はほとんどしない。時間がもったい無い。

いきなり上の人にそんな話するなんて失礼じゃ?とか聞かれた事もあったが、何が失礼なのか全くわからない。だって相手にも利益がある事を提案しているのに失礼もクソも無いだろう。現場をすっ飛ばして平気なの?とも言われたが、そもそもその現場だけでは発想すらできない事を提案するのだから、むしろ礼を言われて然るべきだと思っている。

要は人なり組織なりを巻き込んで、みんなで前向いてやろうよって話なんだからメンツだなんだ安っぽい事で動きを止める人は邪魔にしかならない。こっちだって一度しかない人生の時間を使っているわけだから相手を選ぶ権利はある。

なのでそれでも良いとお仕事を頂けると大変ありがたいのですが、一つだけ約束を頂く事がある。それはスピード感。ぼくが発信、要求する情報、提案、それらは最優先で処理をしてくれと言う事。

考えや思いを行動に移すまでのスピードを最短にする事。昼間に時間が無いなら夜に、夜も忙しいなら寝ないでやってくれ、と言う事。それが出来ないならそこら辺のコンサルとか紹介会社とか使えば良い。何かを変えたいから仕事として依頼をしてくるのでしょう?でしたらこちらの言う事を聞くのは当然ですよ。とか、そんなやり取りで取られる時間ももったい無い。思いついたら実行あるのみ。大企業と同じ様にじっくり考えていたら勝てない。リスクなんか無い。相手に嫌われたら他を探せばよい。

かつてある携帯キャリアが何に4回、春夏秋冬での販促キャンペーンを行なっていた。携帯アプリを使ったキャンペーンだったが、その当時ぼくが参加したコンペははただの一度も負けた事はない。何故か?

他の会社はみなパワポとか書面での企画書をコンペに持ち込んでいた。唯一ぼくたちだけが「動くアプリ」を持ち込んでいたからだ。もちろん完成度は低いものだったがそんなものは後で直せば良い。まずは選ばれる事。勝つ事だ。スピードとはそう言う事だ。

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