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海外渡航について(機内編)

本記事は、準備編、出発編の続きの記事です。


機内に搭乗して席に辿り着いたでしょうか。まだ、携帯電話が使える前提で話を進めます。

席に着いたら、席の状況を確認して手荷物を足元に置くのか、収納棚に入れるのかを決めます。収納棚に入れる場合は、手元に置いて置きたい、身の回りキットと充電ケーブル類に小分けしたジップロックパックを取り出して、席の網に入れておきます。それからシワになっても良い羽織りも一緒に出しておいてください。

では、席に置いてある枕、ブランケットとイヤホンを確認します。ブランケットは、ビニールに包まれていたら、取り出しておいてください。では、席を作ります。先ず、寒くなければブランケットを背もたれから腰にかけて広げて伸ばして、クッション代わりにします。枕は腰か、首方周りに配置しますが、ヘッドレストが設置されている場合は、角度を持ち上げて首の座り具合を見て、枕が不要なら腰あたりに配置します。シワになっても良い羽織は気温次第で羽織るか、羽織らないならこれも背もたれのクッションとして利用しても良いです。

腰掛けて落ち着きましたでしょうか?お尻の座りが悪い場合は、クッション類を調節してください。

次は電源類です。機材によって設備が異なりますが、電源コンセントかUSB-A、或いはその両方のジャックが着いているケースが大半です。その場所とイヤホンジャックの差し込み口を席に座る前に確認しておいてください。最近では、自分の携帯電話でエンタテインメントを楽しめるシステムもありますが、この場合は、バーコード等で連携させる手順が必要です。

安全ルールの為、離発着時はシートベルトサインが消えるまでは、リクライニングしないでください。また、ケーブル類も同様にそれまでは利用を控えた方が無難です。

日本での通信利用もこの時点が,最後になりますので、連絡やアプリダウンロード等、忘れたものがあれば対応しておいてください。

搭乗口のドアが閉鎖されたら、飛行機の搭乗手続きが完了です。それ以上は、乗客は乗ってきません。この時点で、空席があって、そちらの方が好ましい環境なら、キャビンアテンダントに伝えると席の移動が許可される場合もあります。海外でありがちなのは、体格の大きい方の隣に遭遇してしまうパターンです。こう行った場合は、席を移動する選択肢があるのなら一考です。

飛行機が動き始めて滑走路に向かい始めましたか?このタイミングで携帯電話を機内モードにしておきます。大体、定刻時間帯に並んで搭乗してから、ここまでで三十分くらいかかると覚悟すると良いです。そして滑走路に向かって移動、離陸、シートベルトサインが消えるまで、ここから更に30分程度は見込んだ方が心構えとしては安心です。トイレの近い方は、遠慮なく搭乗後の離陸前、シートベルトサインが点灯するまでに行って置くことをお勧めします。

離陸しましたでしょうか?

シートベルトサインが消えたら、私(通路側、時にバルクヘッドか非常口席を主に利用)は即立って、トイレに向かいます。混む前の利用という事と、その位置とトイレ内の提供アメニティを確認しておきます。席に戻ったら、充電ケーブル類のジップロックからコードを出して充電しておいてください。

因みにトイレの利用は途中で提供される飲食用のカートの利用が始まると通路が塞がるれて動けなくので、その前に利用しておくと安心です。

さて、それでは機内で事前準備を進めます。

・海外で不要な日本の免許証や保険証が財布にあれば取り除く
・携帯電話の設定を行う
- モバイル通信のデータローミングをオフ
- アプリのバックグラウンド更新をオフ

他に目的地情報等、特に空港からの移動についてガイドブックや携帯端末に保存した電子書籍等の情報で調べておくと安心です。

機内の気温は快適でしょうか。暑い場合で上部に空気孔があれば捻って風を送るようにします(これは空気の循環にも有効です)。もし寒ければ、ブランケットを利用します。膝掛け、身体ごと被る等々、寒さに応じて覆う場所を調節します。特に寒さに弱い方は羽織を着るのと、ネックウォーマー(アウトドア用の携帯出来るもの)を持ち込んで利用すると良いです。肩と首周りを覆うだけでも体感温度はずいぶん変わりますのでお試しください。

コロナ感染等が気になる方はマスクを着用しておいた方が無難です。2023年12月に利用した海外便(欧州と東南アジア)の場合、乗客のマスクの着用率は周囲を見渡した目測で5%前後、外資系航空会社の利用でキャビンアテンダントでマスクをしている方は一人も見かけませんでした。とはいえ、飛行機の場合、乾燥もしていて、その他の菌も舞っている可能性もありますので、気になる方は喉の保湿にもつながりますので臆する事なくマスクを着用してください。因みにマスクの色は白でない方が無難です(白は医療用のイメージがある為)。

飲み物、食事は適宜お楽しみください。食事は傾向ですが、航空会社と出発地の相性から選択するとハズレが少ないと思います。日系で日本初なら和食系が、外資系で現地発なら、その現地料理系を選ぶ、といった選択です。食事が運ばれたら、ナプキンを出す、フォークやナイフ類を全て袋から取り出してトレイに置いておく、メインディッシュの蓋を開けてアルミホイルを小さく丸めて端に置き、整えてから食事をするとスムーズです。また、食べ終わったらナプキンを上から被せて置くと、吹きこぼれもありませんし、食べ終わったサインにもなりますので、試してみてください。

食事のトレイが回収されるとトイレが混雑しますので、食事が終わり、キャビンアテンダントの配膳がひと段落して通路が空いているタイミング(トレイ回収前)にトイレに向かう手があります。非常口席かバルクヘッド席なら足下にトレイを置いて立つ、前に席がある通路側席の場合は、片手にトレイを持ったまま立ち上がって、トレイをテーブルに戻してからトイレに向かいます。トレイを水平にしたまま席を立つのは、ちょっとしたコツがありますが、そんなに難しくはありません。食事中は席に立つ方が少ないのでトイレは待たずに入れてチャンスですが、これは非常口席・バルクヘッド席・通路側席でない場合、隣の方に迷惑になるので控えてください。

フライト時間次第ではありますが、移動や機内環境で身体に負担がかかりますので、適宜水分を口に入れる、三時間に一回程度は立って屈伸する、必要に応じてトイレに行く、ようにしてください。また、長時間フライトの場合、ギャレースペースに行くと軽食や飲み物類が準備されているのであれば、席を立ってギャレースペースで、これらを口にしつつ立ちながらストレッチするのもあり、です。

快適に過ごす為に、お気に入りの香りのフェイシャル・ボディシートを持ち込むと気分転換になります。また、音楽や映画を携帯に保存しておいて鑑賞するのも良いアイデアです。その場合、無線イヤホンを落とさないように気を付けてご利用ください。落として血眼になって探している乗客を何人か見かけましたし、自身も落としてしまいシートの隙間に入って取るのに苦労した経験があります。

尚、飛行機の機材が選べるのであれば、新しいものを選んでください。特に気圧と湿度が地上レベルにコントロールされているボーイング787と、エアバス350は身体への負担が明らかに少ないので中長距離フライトではおすすめです。

後は幾つかの事を覚えておいてください。
・リクライニングは離発着状況と食事提供時には元のポジションに戻しておく
・離発着時は以下対応が求められます。
- ケーブル類の利用を控える
- 荷物は前の座席の下に収納
 ※座席がない席は頭の上の収納に格納
- 非常口席やバルクヘッド席なら通路を開けておく
 ※折り畳みエンタテイメント機材は使用不可

国によっては入国カードの提出があるので、もしあれば機内で記入しておいてください。ボールペンがない場合、キャビンアテンダントに言えば、ベンを(貸して)貰えます。

目的地に到着しましたか?着陸して機内を降りるまで、大体15-30分程度かかります。シートベルトサインが消えたら、先ずは収納した荷物を取ってください。収納棚に忘れ物がないか、棚に据え付けられた鏡で確認してください。

荷物を取ったら、待っている間に携帯電話の接続を設定しましょう。

- レンタルWiFiのみ利用に限定する場合は、レンタルWiFiの電源を入れて、そのまま機内モードでWiFiに接続
- eSIM利用の場合は、モバイルデータ通信からその回線を選択

通信環境は整いましたでしょうか?
では、飛行機を降ります。

ここまでが機内編です。
次回は、トランジット、入国手続き編をお送りします。


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