ワールドトリガー 遠征選抜試験臨時隊長11人の選出理由をガチ考察してみた
B級ランク戦も終了し、いよいよ遠征選抜試験に突入したワールドトリガー。チームごとに試験を受けるのかと思いきや、まさかの混成臨時チーム55人11チームが生まれて衝撃でしたね。
そんな臨時隊長11人の選抜理由を不思議に思ったことはないでしょうか。なぜ若村が選ばれたのか?犬飼や蔵内の方が隊長適性があるのでは?鈴鳴第一だけ2人選ばれているのはなぜ?
今回は、そんな疑問に全てお答えする、臨時隊長11人の選出理由ガチ考察をお届けします。5月のジャンプSQ.発売までの時間つぶしにぜひどうぞ。
※単行本23巻までのネタバレをがっつり含みますのでご注意ください!
※ジャンプSQ.8月号の内容を受け、一部追記しました。
臨時隊長は、混合チームを率いる際の指揮力を試すことが目的
隊長選出理由の考察に入る前に、ボーダー本部が臨時隊長の何を試験したいと考えているか?を確認しておきましょう。
それはズバリ、混成チームを率いた際の指揮力です。
ランバネイン戦の東さんや、ガロブラ戦の諏訪さん(作戦は二宮さん)のように、自チームだけでなく他チームのメンバーも率いる能力・適性があるか?をみたいのだと推察されます。遠征や本部防衛ではそういったシチュエーションが想定されているのでしょう。
混成チームを指揮する東さん
(ワールドトリガー 葦原大介)
臨時隊長は混成チームを率いた際の指揮力を試されている。この前提が確認できたところで、いよいよ考察に入ります。
法則がないように思える臨時隊長選出基準
今回、臨時隊長に選ばれたのは下記の11人です。
【ボーダー本部が選出した臨時隊長】
・歌川遼
・王子一彰
・柿崎国治
・北添尋
・来間辰也
・古寺章平
・諏訪洸太郎
・二宮匡貴
・水上敏志
・村上鋼
・若村麓郎
普段から隊長を務めてない人もいたり、指揮力が高い人もいればそうでもない人もいます。また、鈴鳴第一からは2人選ばれてるかと思えば、弓場隊や荒船隊からは誰も選ばれていなかったりとパッと見で法則性を見出すのが難しいですね。
(ワールドトリガー 葦原大介)
選ばれて戸惑う若村くんの気持ちも分かります。このように、一見しただけでは選出理由が全く分からない臨時隊長ですが、「遠征行きが濃厚」「現チームで隊長」「遠征行きの可能性が低く現チームで隊長でない」の3つのグループに分けて考えることでその謎を解きほぐすことができます。順番に見ていきましょう。
(ここから登場人物のことは名字呼び捨てにします)
遠征行きが濃厚な臨時隊長の選出理由
まず、臨時隊長のうち遠征行きが濃厚な臨時隊長を挙げてみると下記の4人です。
【遠征行きが濃厚な臨時隊長】
・歌川遼
・古寺章平
・二宮匡貴
・村上鋼
歌川・古寺はA級隊員で、歌川は遠征経験があります。二宮と村上はA級を含めてもトップクラスに強く、遠征行きは濃厚でしょう。
彼ら4人は、遠征へ行った際に混合チームを率いる能力・適性があるか?をボーダー本部から試されているのだと思います。遠征選抜試験の言葉どおりの意図ですね。
個人別にみた、ボーダー本部の思惑は下記の通りと推察されます。
○歌川遼
・普段は隊員だが、指揮ができるか?を試しておきたい
・隊長の風間が風刃候補者なので、風間が風刃起動した際に代わりに指揮をとることを期待されているのかも
○古寺章平
・普段は隊員だが、指揮ができるか?を試しておきたい
・歌川と同様に隊長の三輪が風刃候補なので、三輪が風刃起動した際の臨時隊長を期待されているのかも
・同じチームだと古寺より年上の奈良坂がいるが、古寺の方が戦術・指揮能力に長けているため選ばれた
○二宮匡貴
・B級1位チーム隊長であり遠征行きが濃厚
・遠征先で混合チームを率いることができるのか、ガチ審査されている
○村上鋼
・個人の戦力としてはA級含めてもトップクラスの実力者
・年齢、人格的に指揮能力も期待されての選出
・臨時オペレーターに、チームとしての遠征行き濃厚な二宮隊の氷見がついてるのは、遠征で組む可能性があるから連携に慣れてもらう意図がありそう(氷見のオペレーター能力はB級トップクラスで高く、村上とのペアが明らかに強く他チームに比較してバランスがとれてないことから作為を感じる)
現チームでも隊長を務める臨時隊長の選出理由
続いて、現チームでも隊長を務めている臨時隊長は下記の4人です。
【現チームでも隊長を務める臨時隊長】
・王子一彰
・柿崎国治
・来間辰也
・諏訪洸太郎
彼らは、ぶっちゃけ遠征に行く可能性は低いでしょう。チームとして遠征に選ばれるのはB級2位までとされていますし、個人で選ばれるにしても実力不足です。
4人の中では王子がワンチャンありそうですが、他に個人で強い人はたくさんいますし、下記の「個人でも幾人か」で挙げられている二宮・影浦・東・村上に比べるとはっきり劣ります。
(ワールドトリガー 葦原大介)
そんな、遠征に行く可能性の低い彼ら隊長経験者は、本部防衛時の混成チームを率いることを期待されているのだと思います。
A級の中でも三門市に残るチームや個人がいるとはいえ、現場指揮官が多くて困ることはありません。前述したランバネイン戦の東さんのように混成チームを率いることができるか?を本部としては試したいのでしょう。
現チームで隊長でなく、遠征行きの可能性も薄い臨時隊長の選出理由
そして最後、選出理由がもっとも謎な、現チームでは隊長ではなく、個人の実力的にも遠征行きの可能性が低いのに臨時隊長に選ばれたのが下記の3人です。
【現チームで隊長でなく、遠征行きの可能性が低い臨時隊長】
・北添尋
・水上敏志
・若村麓郎
彼ら3人がなぜ選出されたのか?この謎は、選出された個人だけみても解けません。特に若村は個人の戦力・指揮力ともに低く、他に隊長に適していそうなメンバーはたくさんいます(蔵内とか堤とか)。
ここで見るべきは選出された隊員個人ではなく、その所属チームの隊長です。
【所属チームの隊長】
・北添尋→影浦雅人
・水上敏志→生駒達人
・若村麓郎→香取葉子
影浦・生駒・香取……気づきましたでしょうか。B級の中でも個人戦力に特に秀でている、単独で突破力のある3人です。この3人は、少なくとも戦力的には個人として遠征に選ばれる可能性が十分にありそうです。
となると、北添・水上・若村に期待する役割も見えてきます。それは、自チームの隊長が個人として遠征に選ばれた際に代わりに隊を率いることです。
影浦隊・生駒隊・香取隊の隊員のうち、年齢・能力的に隊長適性があるメンバーが選ばれていたのです。
(2021年7月3日追記)
ジャンプSQ.8月号で、上記考察とまったく同じ考察を半崎がしていました。また、影浦・生駒に比べれば一段劣る香取についても、ヒュースから「戦力的に選ばれる可能性はあるな」とコメントされています。
これで、11人の選出理由が明らかになりました!
【臨時隊長選出理由まとめ】
遠征行きが濃厚でガチ選抜・・・歌川遼、古寺章平、二宮匡貴、村上鋼
遠征行きの可能性が薄く本部防衛指揮・・・王子一彰、柿崎国治、来間辰也、諏訪洸太郎
隊長が個人で遠征に行った場合の代理指揮・・・北添尋、水上敏志、若村麓郎
臨時隊長に選出されなかった隊員の非選出理由
こうして、11人の臨時隊長の選出理由を「遠征行きが濃厚」「遠征行きの可能性が低く本部防衛指揮」「隊長が個人で遠征に行った場合の代理指揮」の3つの視点に当てはめることで明らかにしました。
この視点を用いると、逆に隊長に選出されなかった理由も見えてきます。
下記に、筆者の私見で臨時隊長に選ばれてもおかしくない隊員がなぜ選ばれていないのかを考察しました。
○犬飼澄晴
・二宮隊がチームとしての遠征行きが濃厚なため。チームで遠征に行く以上、二宮の指揮下で動くことになるので指揮力を試す必要がない
○三雲修
・15歳と若いため、混成チームの指揮には向かないと判断された
・ボーダーは意外と年齢を気にしている描写がある
(ワールドトリガー 葦原大介)
○影浦雅人
・個人としての遠征行きが濃厚
・性格、能力的に誰かの指揮下に入って暴れたほうが良いと本部に判断された
○生駒達人
・影浦と同じ理由。遠征に行くにしても本部防衛にしても、誰かの指揮下に入ったほうが活きると判断された
○蔵内和紀
・王子が個人で遠征行きしないと仮定すると、チームの指揮は王子がとるので蔵内の指揮力を試す必要がない
○東春秋
・指揮力は折り紙付きでわざわざ試す必要がない
○弓場拓磨
・生駒、影浦と同じ理由。誰かの指揮下に入ったほうが活きると判断された
・影浦隊や生駒隊と違って、弓場以外のメンバー(外岡・帯島)がまだ若く隊長向きではないので、弓場隊からは誰も選出されなかった
○荒船哲次
・唯一、選出されない明確な理由がない人
・あえて言えば、本部防衛時にスナイパーは誰かの指揮下に入ったほうが活きると判断されたからだろうか(ランバネイン戦やガロプラ戦のように)
○堤大地
・蔵内と同じ理由。諏訪隊が三門市に残ると仮定すると、諏訪の指揮下に入るので指揮力を試す必要がない
○漆間恒
・戦闘員1人チームなのと、性格的に指揮力を期待されていない
〇木虎藍
修と同じ理由で、混成部隊を率いるには若すぎると判断された
以上、臨時隊長11人の選出理由とその他隊員の選出されない理由考察でした!ご意見ご感想あればコメント欄にどうぞ!
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