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カジュアル面談にアジェンダを用意するといいかもしれない

採用活動においていまや当たり前となったカジュアル面談ですが、アジェンダなしの出たとこ勝負で実施している企業も多いようなので、アジェンダを用意しておくといいかも。というお話です。

候補者目線だとカジュアル面談は不安だらけ

企業の面談担当者にとっては、カジュアル面談を何度も何度も経験しているので、きっと慣れているはずです。「まずは挨拶してこの話をして、相手の反応しだいでこの話をしよう」と頭の中で話の流れが組み立てられていて、アジェンダがなくても問題なく面談できることと思います。

しかし、カジュアル面談を受ける側はちがいます。何十社ものカジュアル面談を受けているわけではありませんし、その会社のカジュアル面談という意味では初めてなわけです。
そのため、候補者はカジュアル面談に様々な不安を感じています。以下に、候補者が抱えるカジュアル面談への不安を紹介します。

どんな人と話すかわからなくて不安

まず候補者にとっては、カジュアル面談でどんな人と話すかが事前にわかりません。事前に聞いた名前で検索して情報が出てくればいいですが、そうでない場合はどんな人が面談を担当してくれるのか、まったく情報がないのです。事前に担当者の情報がないと、どんな質問をしようか、といった準備をすることができずに不安なままカジュアル面談当日を迎えることになります。

そもそも、30分~1時間もの間1対1で話すのに、初めましての瞬間まで相手のことが一切わからないなんて状況、カジュアル面談以外にはまずないですよね。心の準備として、どんな人と話すか知っておきたいものです。

有意義な話ができるか不安

先述したとおり、企業側担当者にとっては面談で話す内容が固まっているでしょうが、候補者にとってはそうではありません。限られた時間で有意義な話ができるのかを不安に感じています。

また、カジュアル面談を受ける会社のことを事前に調べようと思っていても、現職での仕事や転職活動で忙しいために多くの時間をかけるわけにもいきません。とりあえず採用サイトの上のほうに出てきた数記事には目を通しておくものの、事前の下調べが不足して有意義な時間にできなかったらという不安は常につきまといます。

面接されるかもしれない不安

さらに言えば、カジュアル面談にもかかわらず面接されたらどうしよう、という不安も常にうっすらとあります。最近ではそんな会社は減ってきたはずですが(はずですよね?)、「スカウトされてカジュアル面談に臨んだら志望動機を聞かれた」なんて体験談を目にすると、自分がそうされたらと不安を感じてしまいます。

カジュアル面談で志望動機を聞くなんて、今はもうないですよね?

このように、候補者はさまざまな不安を乗り越えてカジュアル面談に臨んでくれているわけです。

候補者に安心してもらうためのアジェンダを用意するとよさそう

これらの不安は、「企業側は何を話すか知っていて候補者側は知らない」という情報の非対称性から生まれるものです。ですので、アジェンダを事前に共有しておくことである程度軽減できそうです。

アジェンダには以下の内容を含めておくと、上述の不安が解消されるでしょう。

  • どんな人が話すか
    部署や略歴、仕事内容など簡単にでも紹介しておきましょう。インタビュー記事があるなら、そのリンクを案内するのもいいですね。

  • どんなことを話すか
    当日話したいトピックを紹介しておくことで候補者の不安は和らぎます。「●●について詳しく知りたいな」と事前に質問を考えることもしやすくなるでしょう。

  • 事前に読んでおくといい記事や資料の案内
    候補者にタスクを課すようで遠慮してしまう方もいると思いますが、貴重なカジュアル面談の時間を有意義にするものなので、案内したほうが候補者のためになります。とはいえあまりに大量の記事を案内されたら負担になってしまうので、数をしぼって案内するのがいいでしょう。

アジェンダはメールで送ってもいいですし、noteなどのブログ記事として用意しておくのもいいかもしれません。
以下は、カジュアル面談のアジェンダ的なnoteを用意している企業の例です。

フィードフォース社では、転職ドラフトのスカウトメールが届いたあとに誰とどんな話をするか、転職意欲はほんとうになくてもいいか、などが記載された記事を用意しています。

delyさんは面談キットが部署ごとに用意されていて親切ですね。

こういったアジェンダ的な記事があると、安心してカジュアル面談に臨めてお互いに有意義な時間にできそうですよね。よかったら試してみてください。

おまけ:候補者がアジェンダを用意するのもありかも

ここまで採用活動を行う企業側の視点で書きましたが、候補者もアジェンダを用意しておくのもありかもしれません。
「簡単な自己紹介」「転職活動の状況」「当日どんなことを知りたいか」などを事前に共有しておけば、必要な情報を重点的に説明してくれるようになり、より有意義なカジュアル面談になりそうです。

ちょっとしたテクニックですが、上記の内容をnoteの下書きに書いておき、公開前のプレビューURLを先方担当者に送れば、Webには公開せずに読みやすいテキストを共有することができます。

候補者側がそこまで気を使わなくてもカジュアル面談自体は問題なく行われると思いますが、より有意義な時間にしたいと思ったなら試してみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!

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