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物語のつづき

愛された家


何十年と愛されてきた家の「物語のつづき」

空き家になってちょっと間が空いてしまっただけ、まだ続きは描けると感じさせてくれるワークショップとなりました。

ご参加くださった皆様のおかげで楽しく、これからの可能性に想いを馳せることができました。これからもどうぞよろしくお願いします。

special thanks
岩下大悟さん田中淳一さんはじめPOPSの皆さん深澤慎平さん

一歩ずつ

参加してくださったみなさんが、少し家の現状を見渡した後、せっかく来たからなにかできることはないかと真剣に考えてくれて

「ここをこうしてみたらいいかもね!」 
「それじゃこうしよう!」

そんな具合で、天井裏を除いて見たり、襖や障子を外してみたり、畳を退けて床下を見たり。

考えて実際に手を動かすことで発見や気づきが生まれ、また次にすることが見えてくる。そうやって一歩一歩進んでいく。
その一歩を皆さんの力を借りながら進むことができたと感じました

大床造り(うどこ造り)
“う“は鹿児島弁で大きいという意味で、湿気対策のために高く上げた床下には大きな材が船の竜骨のように走っていて家を支えていると大工さんが教えてくれました



近くに住む親戚の方が偶然立ち寄って思い出を話してくれたり、
住んでいたお父さんと従兄弟のお兄さんが、生前はよくこの家で2人きりの晩酌をしていた想い出を話してくれたり。

ぼくらの活動が、その家の楽しい記憶も悲しい記憶もそっと包みこみ、
この家に想い出を持つ人たちにとっても喜ばれるものとなるように、
一歩ずつ進んでいこうと改めて感じました。

地域を照らす

人が住まなくなって寂しかったのはきっと家も同じで
誰かがそこに住まい、暮らしを包むこととではじめて役割を果たします

しばらく住む人がいなくなっていたけれど、また人が来て笑い声が聞こえて
「家も喜んでいるようだった」と参加くださった方が言ってくれました

何十年と愛され、そこに住まう人たちの暮らしを包み、時を超えてきた家。
その家は、物語のつづきをみんなで描くことで、誰かの思いや暮らしをやさしく包み、地域を照らすひとつの場所にきっとなると思います。

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